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アラフォー30代、教習所に通う ⑦

 技能が特殊予約ゾーンに入りました! 路上教習で次のフェーズに行ってよしという許可が出たということです。
 とはいえ方向変換と縦列駐車は完全に壁にぶつかりました。これを書いている時点でいまいちまだちゃんと脳内で把握しきれていません。幅寄せするときにどのタイミングで前に出たらいいのか、まだしっくりきてないな……。
 セット教習では哲学的な話をしてもらって、運転って奥が深いなあと思ったり。ほんといよいよ少しずつ独り立ちが進んでいるんだなと思う今日この頃です。


30日目 第2段階 技能8限目

8月1日(火)
 初めての先生。車庫入れと駐車場のバック駐車をやる。バック駐車は前にじゅうぶんなスペースがあるパターンの入れ方だったからまあまあイージーにやれました。まだバックのハンドル操作こんがらがっちゃうな。
 その後は路上を走りました。特に怒られたりはしなかったけど、停車の措置でハンドブレーキとパーキングに入れるの忘れちゃうの気をつけなきゃ。ハザード焚いて、ハンドブレーキからのパーキング。

交差点手前で事故車両の現場に遭遇して、どきどきしちゃいました。明日は我が身……。

 中央線があったら90度カーブでもウインカー要らないという学び◎ カーブでスピードもう少し落としたほうがいいなあと反省。
 先生はわたしの住んでた街に住んでたことがあるらしく、小田原は白線が薄いところが多すぎるという話で盛り上がった。あとわたしの几帳面なメモを見て「A型?」と言われたので「ABです」と答えたら、教習所の先生の半分がAB型なんだと教えてくれた。「あーどおりで変わり者が多いんですね!」と言ってしまった。でもわたしもABだから貶しになりません!!! ちなみにAB→B→A→Oの順だそうです。

31日目 第2段階 技能9限目(方向変換)

8月2日(水)
 初めての先生。ご高齢の方。教え方が感覚的で、雑談力が低い。過去に3回教えてもらった先生と同じ匂いを感じる。最初の時点でだいぶ嫌な予感はしてたけど的中してしまった。
 わたしはまず理屈を理解しないと身体がついていかない。先生は「前進もバックも同じだから大丈夫」「はいここで止まって」「ハンドルを右に半分切って」「ハンドルを左に全部切って」と言うんだけど、その通りにやってちゃんと方向変換できるとはいえ、なぜああやったらこんなに滞りなく入るのかどうかが理解できない。なんでここで止まるの? なんでここでハンドルを右に半分切るの? その思考を整理できないまま実技が進んでいく。この時点でだいぶ混乱している。
 もう一度やってみる。「後ろをちゃんと見ろ」と言われても、バックミラーで何を見ればいいのかがわからなくて頭に入ってこない。それでサイドミラーをチェックしてたら「なんでサイドミラーなんて見るの!」と頭ごなしに怒られる。それで「長い間原付に乗っているので、まずサイドミラーを見るクセがついちゃってて」と言うと、「そんなの関係ないでしょ!!」とさらに怒られる。
 ここで聞こえましたね。心が割れる音。そうすると先生の言っていることなんて何も理解できなくなってしまう。わたしは父親を早くに亡くしているから、年上の男の人に怒られることに耐性がない。泣きたくなかったのに、涙がぽろぽろこぼれてくる。

 そしたら先生は「泣くなよ~」「怒ってるわけじゃないんだから」と笑う。あれが怒ってるわけじゃないならなんだっていうんだ。わたしが泣いた理由が悔しいからだと思ったみたいだけど、心が水風船だとしたら踏みつけられることによって負荷が掛かって水風船が割れて涙がこぼれたので、くやしいとかではない。
 感覚派の先生の特徴として、①「こういうふうにやれば通れる」「これをする必要がある」だけを教えてくる ②自分なりのやり方が確立されていて、それ以外のものは受け付けない ③前記の理由により、自分の正解からはずれたことをするとキレる ④人の話を聞かない(人の事情を慮ることはない) が挙げられることを学んだ。
 わたしがインタビューしていると、ほんとごくごくたまーにバンドマンさんがイラついていることがあるんだけど、たぶんそれはそのバンドマンさんが感覚派だから、自分の思考をロジカルに整理されると途端に窮屈に感じるからだろうなと思った。
  時間をオーバーしてまで教えてくれたから、すごく熱心な先生なんだと思う。ただ感覚派の人は「自分のやり方」にはずれたものを受け入れないところがあるから、そういう場面に遭遇すると「なんでそうなるの!?」とカッとしてしまうんだろうなと思う。過去に3回教えてもらった先生もそうだった。
 そしたら過去に3回教えてもらった先生と今日の先生が同じタイミングで車から降りて、仲良く話しながら校舎に帰っていった。この教習所に通っていて面白いなと思うのが、わたしが「この先生とこの先生はタイプが似てるな」と思った先生同士は仲がいいということです。

32日目 第2段階 技能10・11限目(縦列駐車 / バックまとめ)

8月5日(土)
 10限目の先生は、学科を2回ほど教わったことがある先生。そのときもめちゃくちゃいい先生だったけど、技能の教え方もすごくわかりやすかった。
 わたしが「言われたとおりにしたらできたけど、なんでできたのかがわからない」と言うと、「わからないことをちゃんと言ってもらえるのありがたい」と言ってもらって、理論立てていろいろと説明してくださった。ありがてえー。あと「リアクション大きくてうれしい」とも言っていただいた。
 縦列駐車はセオリーがしっかりしてるから結構すんなりできました。最後に入れるときにスピードが上がるから、そこを気を付けるようにと言ってもらった。

 その後の先生は初めての先生。おじいちゃん未満のおじさんだったけど、嫌味ったらしい言い方をする人だった。「嫌な言い方する人に感覚的な教え方の人が多い」というわたしの偏見どおり、この先生も感覚派の人。
 「これじゃだめ」とかいろいろ言われたけど、どうにもこうにも何を言っているのかよくわからなくて、2回目ということで結局自分なりにいろいろ試行錯誤をして方向変換にトライした。やっていくうちにちょっとずつ何をしているのかがわかってきたように思う。
 どうやらうちの教習所は斜めバックを推奨していて、斜めにポケットに入っていった後は、今度は曲がる方向とは逆サイドに車体を寄せるという幅寄せの作業をしていたことに気付く。感覚派の人はこのへんの説明がものすごく雑。
 なんやかんや前回も今回も脱輪は一度もしなかった。クランクが得意なのが効いてるのかな。縦列を教えてくれた先生みたいに、理論立てて説明してくれる人に方向変換習いたかったという後悔があります。

33日目 第2段階 技能12限目(DS・急ブレーキ)

8月6日(日)
 初路上を教えてくれた先生。シミュレーターを使った急ブレーキの授業で、もうひとり男の子と一緒に受ける。
 わたし全然危険を避けられなくて草。ABSというものを文章でしか知らなかったけど、こういうものなのかーとあらためてちゃんと理解しました。
 もうバカのひとつ覚えみたいにブレーキばっかり踏んで、「ハンドルを回して横に避ける」という発想が全然自分のなかにないことを実感しました。
 昨日縦列駐車を教えてくれた先生に「わたしが必ずウインカーが戻っちゃうところでほかの人は戻らないんですけど、これはなぜですか」と質問したら、わたしはハンドルの操作量が多いっぽい。無駄な動きをしちゃってるってことだよなあ。ハンドル操作に苦手意識があるし、そこをなんとかしていかなきゃなと思いました。

34日目 第2段階 技能13限目(自主経路設計)

8月7日(月)
 前日と同じ先生。今回で4回目。最初教わったときはできないことを笑うところがちょっと苦手だったけど、最近はそれにも慣れてきた。とはいえちょっと説明が感覚的なので、わからないことを教えてもらうには困るところもある。
 計3ヶ所に向かうために経路を考えてとのこと。原付で市内を走り回ってるだけあって、土地勘ありすぎてスムーズにいきまくって20分も時間余った。反省点は停車でぎりぎりを攻めすぎたところ。もっと手前から速度を落として、まっすぐにする頃にサイドミラーをチェックできるといいかも。
 教習所に戻って場内コースの優先道路走ってたら、いきなり右折して入ってきた子がいたんだけど、その車が完全にピラーの死角に入っていて右折侵入に全然気付かなかった(先生にブレーキ踏んでもらった)。びっくりしたー。交差点は気をつけないといけないなとあらためて思った。

35日目 第2段階 技能14限目+学科1時間(セット教習:危険予測ディスカッション)

8月8日(火)
 1段階の復帰タイミングで教えてくれた先生。あの先生だったおかげでまた教習所に通うつもりになれたから、恩人のように思っている。
 普通二輪免許持ってるマニュアル車の男の子と一緒に受ける。そんな感じだから、男の子も運転がすごくスムーズだったな。左折するときに身体を左によじるクセがあって、おお単車乗り!と思った。笑
 わたしは原付でも走ったことのない道&路側帯はみだした観光客でわんさかなところ(小田原城周辺)を走ることになったから、二重のストレスがかかってた。さらに「前とミラーしか見てない」「死角をしっかり確認しろ」「危険なことが目の前に現れてから対処してる」などなど、結構怒られる。
 自分なりには左折で左寄せをしたり、ミラーで確認をしたり、妙な動きをする歩行者がいたから止まったり、制限速度も守ったし、結構気を付けながら走ってたつもりだったんだけど、「心配性だと言うわりにオラオラな運転をする」と言われて落ち込んだ。

車が来ても避けない歩行者なんなんだ

 学科でいろいろ先生の話を聞いていたところ、結局はその男の子もわたしも結構しっかり確認もしているし、スムーズに運転ができちゃう部類だから、もっと高いレベルの思考と視野を持ってほしいということのようだった。やっぱりバイクに乗ってると、自分なりのルールやパターンができてきちゃうんだろうな。
 車はスムーズに走ることよりも、危険なタイミングがあったときにすぐに対処できる運転をすることが重要だと言われた。結局「オラオラな運転」と言われた理由は、わたしが過度に「わたしのタラタラした運転でほかの通行車に迷惑を掛けているかもしれない」と気にしすぎて、無理やり流れに乗ろうとするからということだったんだろうなと思う。自意識過剰!!
 ふたりともバイク乗りだから障害物を避けるのが苦手、つまり対向車線に出ることを極端に避ける傾向にある。そのせいで危なかったりすることもあるんだよなー。もっと手前からとは過去に言われたこともあるし、気をつけなきゃいけないなと反省した。
 「言われたからやるんじゃなくて、その行為が必要だからやるんだと思うようにしないと、自然なものにならない」と言われた。ちょっとずつ運転が身についてきたタイミングで、なかなか厳しいお言葉をいろいろといただいたのはラッキーだったなと思います。

この先は高速教習と山道教習など

 危険予測ディスカッションで学科を全部受け終わったので、効果測定が受けられるようになりました。このあとは満点様→効果測定→高速教習→山道教習→みきわめ→卒業検定の順に進めていこうと思っています。
 仕事との兼ね合いを考えると、効果測定を受けるのは8月末がいいかな。8月中は高速も山道も県外ナンバーで治安悪そうだし、9月に入ってからできたらと考えております。
 というわけで免許取得への道はまだまだ遠いです。へろーん。

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沖 さやこ
最後までお読みいただきありがとうございます。