見出し画像

難民事例 その1 続き3(コンゴ民主共和国 男性:30代前半)

Aさんは、カトリック教会でWELgeeの渡部代表と知り合いましたが、アフリカの方々はカトリックが多いので、難民で来た人は宗教上の観点から教会からのサポートを受けることも多いです。実際、母国での反政府デモも教会が主導したものも多かったのです。

(参照記事: https://www.asahi.com/articles/ASL114RK6L11UHBI007.html

AさんはWELgeeとの出会いをきっかけにJobCopassという、難民の就職支援事業を利用して、ITベンチャーの会社に就職しました。

(参照記事: https://www.welgee.jp/journal/report/20220723_2.html)

行政書士として、Aさんの特定活動6か月から技人国と呼ばれる技術・人文知識・国際業務ビザへの切り替えを担当するにあたり、「入管の審査官にきちんと納得してもらえる理由書を書く」ことがとても大事になってきます。難民から直接にきちんと聞き取りができて、審査官に何か指摘されないだけでなく説得できるだけの申請・雇用理由書が書けて、納得させるだけの証拠資料も十分に集めることができる。これができる行政書士が、今はまだ少ないと聞いたことが私が行政書士を目指した理由でした。「難民だから、この資格に申請は該当しない」と数年前まで、それだけの理由で却下されたこともある申請です。ここの入管側の意識を変えてもらえるように、WELgee顧問の長岡先生が意見書を提出したこともあります。またWELgeeの職員と採用した企業の「前例はないけれど、難民の人たちも、ひたすら通らない難民認定(認定率0.5%)を待つのではなく、ワーキングビザを取って滞在する道があるのではないか」という想いと努力によって、ようやく最近では本当に少しずつですが、数が増えてきている切り替え例です。Aさんの切り替えを見習いとして担当できると分かった時は、行政書士として、やりたかった事がやらせてもらえる!と自分でも、奮起する気持ちが湧きあがりました。
(続く)

いいなと思ったら応援しよう!