縁起でもない表現だけど、会話に出てくる英語フレーズ(語源も調べてみた)【解答編】英語ディクテーション
(知らないと、会話の流れに一瞬ついていけなくなる。でも知ったら忘れない、そんなフレーズです)
Hello again!
金井さやかです。
音声を聞いて、聞こえた表現を書きとる、ディクテーション。
この投稿でアップした音声の英文を紹介します。
(ぜひこちらから挑戦を!)
https://note.com/sayakakanai/n/nc6f82ac6832e
いかがでしたか?
◆英文スクリプト
"These are the things I want to do before I kick the bucket."
◆日本語訳の例
【訳例】
「これらは、私が死ぬ前にやりたいことです」
◆今日の表現、前から理解:
These are the things / これらは物事です
I want to do / わたしがしたい(物事)
before / ~する前に
I kick the bucket. 私が死ぬ(前に)
"kick the bucket" は die という意味の慣用表現で、おもに話し言葉で使われます。
◆"kick the bucket" とは、どういう表現なの?
この表現を初めて聞いたとき、私のイメージはこれでした。
水などを入れるバケツを裏返して地面に置いたのを台にして人が立ち、
それを蹴り飛ばして首を吊る・・・
恐ろしいイメージ。
kick the bucket (バケツを蹴り飛ばす) = die (死ぬ)
現代ではこのイメージで説明する人もいるようですが、
調べていくと 「語源は、そうではない」ということがわかりました。
◆16世紀のイギリスの英語にそのヒントが
https://wordhistories.net/2017/01/03/to-kick-the-bucket/
16世紀のイギリスでは、a bucket という単語が意味するものとして、
a beam ものを吊り下げたり運んだりするための梁(はり)、
a yoke 人が荷物を運ぶ天秤棒、雄牛2頭の首にかけてそれぞれをつなぐ横木
があったようなのです。
イメージしやすいのは 天秤(てんびん)の横棒 ですね。
それのさらに頑丈なのが、食肉用の動物をつるすような梁。
死んだ動物が足を上にしてつるされている状態です。(イメージして気分を害されたらごめんなさい! 説明の助けになればと思って書いています)
bucket につながれて、足でそれを蹴っているように見える状態でつるされた状態だったのが、語源のようです。
18世紀の終わりごろになると、"kick the bucket" という表現は説明なしでイギリス各地で使われた記録があるそうです。
https://www.phrases.org.uk/meanings/kick-the-bucket.html
◆さやかより
今回の表現、語源にこだわって調べてみました。
すごく時間をかけたけど、記事にすると読むのはあっという間ですね。。。
英語の先生などが、正しい理解をもって表現を教える助けになれば幸いです。
I want to achieve many more things... before I kick the bucket!
(死ぬ前に、もっとたくさんのことをやり遂げたいと思います!)
この記事が、あなたの一日を応援するものになれば嬉しいです。
Thank you for visiting. Have a great day!
Sayaka
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【自己紹介】日本で最初(!?)の「英語コーチ」金井さやかが大事にしている一つのこと。
https://note.com/sayakakanai/n/n25cb9e03b2dd
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