【1989年100日旅】57日目。イナリ→ロヴァニエミ
1989年6月1日。旅は57日目。この日から夏休みのはずなのに、イナリは朝から雪! 風花ではないれっきとした雪で、辺りは白かった。両親がユースの精算をしている間、木こりに挨拶するため部屋を訪ねると、ドアが半分開いている。覗くと木こりはゴシックメイクの女の子を二人はべらせていた。慌てて逃げた。
バスでロヴァニエミへ。途中のお店で1986年4月のチェルノブイリ原発事故の話になり、この辺りのトナカイも汚染されたと聞く。未来をつなぐために、トナカイの肉を食べる時は、放射物質が溜まりやすい部位を老人が、溜まりにくい部位を子供達が食べるのだと教わった。
この店で両親はトナカイの毛皮を2枚買い、私はお土産用にトナカイの角を削いで作ったペーパーナイフと、トナカイの角に金属を繋いだ親指サイズの小刀を買ってもらった。その後サンタクロース村へ。11歳ともなるとサンタクロースは信じていなかったのだけれど、弟はまだ信じていて、サンタクロースに会えて興奮していた。
こんな感じの57日目。旅は残り43日。
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