【往復書簡】好きなWEBコンテンツやメルマガはありますか？

のんちゃんへ

「自分の製品（言葉）には100%品質保証」に震えた…私、修行が足りないわ…
動揺のあまり寝込み（嘘）、締め切りがいっぱいあって（本当）、お返事が書けないでいたら、夢にのんちゃんとまりいさんが出てきました。お返事が遅くなってごめんなさい。

ライターをやっている人間が書くことじゃないかもしれないけれど、私はそこまで言葉というものに確信が持てないのかも。…と言葉に関していろいろ書こうとしたけれど、書き始めると私のめんどくささがどんどん吹き出してくるからやめておきます！

さてさて、パーティの件。のんちゃんが大きなパーティが好きじゃないの、ちょっと意外だったー！　のんちゃんはコミュニケーション力がめっちゃ高いから、好きなんだと思っていました。

私がパーティなら何でも好きというパリピではないのは、のんちゃんもご存知の通りだけど、ホテルの大宴会場を借りてやるような会社の感謝会とか、知り合いが10人くらいいるなら実は割と好きです。テンションを高めて、全力で知り合いを探しに行ってしゃべります。テンションを上げると楽しいです。アドレナリンが出るのかな？

ホームパーティとかの小さなパーティは好きです。楽しめなそうなときにはそもそも行かないから（笑）。それから、学生の頃は友達と二人でお茶するのが好きだったんだけど、今はどちらかというと人が多いほうが好きなので、友達と会おうときは「あの子もあの子も誘おうよ」っていろんな人を巻き込んで、パーティ化させることが多いです。

モンペリエに来てから知ったのは、モロッコ人のパーティのステキさ。今私は移民向けの語学学校に通っていて、そこにはモロッコ人の生徒が多いんだけど、語学学校でもときどき持ち寄りパーティーがあります。そのときの、モロッコ人の生徒たちの気前の良さがすごい。1人1つホールケーキを持ってきたり、クスクスとスープの巨大な鍋を持ってきたり、それに加えてミントティーを持ってきたりする。で、通りすがりの別のクラスの生徒にも振る舞っちゃう。しかもいつもめちゃおいしい。

私の中のモロッコのイメージ、爆上がりです。ついでにイスラム教徒のイメージも爆上がり。どうやらイスラム教徒の世界では、ああいうのは「喜捨」の側面があるみたい。フランス内のイスラム教徒は増えているので、イスラモフォビアは残念ながらフランスにもあるけど、そういう言動を見聞きしたら、めっちゃイスラム教徒を擁護します。恩義があるから！

ところで、LOBSTERRというメールマガジンに映画『ミッドサマー』のことが出てきました。一部だけ抜き出すと…

映画『ミッドサマー』を個人的に素晴らしいと思ったのは、その素晴らしさを手持ちの語彙では言い表せなかったからだ。

いい作品が呼び起こすのは、「おもしろい」というようなありきたりの感情を、切り刻んで、煮込んで、乾かして、裏から眺めたりすることで、初めて発見・到達されるような、複雑でユニークな種類の感情。それを言葉にするのは難しい。一生のうち二度と味わえないような、再現可能性が限りなくゼロに近いような感情ともいえる。

知識を得れば得るほど、このネモーション（ネオ＋エモーションの造語で、再現可能性が限りなくゼロに近い感情のこと）の獲得は難しくなる。知性や認識フレームワークは、感性を上書きする。
※（　　）内は引用するために私が補足したもの

ですって。のんちゃんの教えてくれたカメラワークと映像の美しさと相まって、さらに見たくなりました。が、言語は英語とスウェーデン語…みられるのは相当先になりそうです。（また『ミッドサマー』について書いちゃった。笑　もうやめます。）

このLOBSTERRというメールマガジン、すごくおもしろいんです。特にY.S.と記載のある、ビジネスデザイナーの佐々木康裕さんの記述が好き。上記も、佐々木さんの文章の引用です。

今、急に学校がおやすみになったから、いろんな人や企業がいつもは有料で提供しているWEBコンテンツを無料で開放していますね。LOBSTERRも過去のメルマガの内容をWEBに載せるといいのになあ。

のんちゃんは、好きなWEBコンテンツやメルマガはありますか？

清香より

追伸：トップ画像の件。のんちゃんが載せてくれたのは東京駅前のオリンピックとパラリンピックのカウントダウンの電光掲示板でしたね。開催できるのかなあ…　できないと困ったことがいろいろと起きそうだし、本当に早くこの事態が収束するといいですね…
今回の私のトップ画像は「郵便受けのある風景」にしてみました。（ポストは、ゴミ箱に見えるような汚いやつしか見つからなかったから。あれでは手紙を入れるのをためらう！）、郵便受けを木の枝に見立てて鳥のアートをくっつけたのかな。