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【1989年100日旅】61日目。ウプサラ

1989年6月5日。旅は61日目。分類学の父カール・リンネの植物園へ。千種類以上の草花が植えられている。スウェーデンの6月は花盛り。芳しい薔薇、華麗なピンクのピオニー、青い妖精のようなシラーシベリカ。ポンポンみたいな薄紫のチャイブ。おいしそうなルバーブ。植物好きの母は喜んでいた。

この日はホテルを移動。どこも満室だったので、ホテルデュエットのスイートルームへ。潰れちゃったのか今どうなっているのかわからなかったけれど、それまでのホテルとは桁違いに贅沢で、部屋が多く、ウォーキングクローゼットもシャワーもトイレも二つあった。そして山盛りのフルーツやお菓子、お酒のギフト。庶民な私たちはそれを晩ご飯に。家族5人で食べても食べきれなかった。

父はウプサラ大学に用があったが、このホテルには泊まるのでは1泊が限界。知り合いの教授に「明日、ストックホルムに移る」と伝えると「ストックホルム大学の方が価値があると思っているのか」と父をじろり。父が窮状を告白すると、教授は翌日からウプサラ大の寮の手配をしてくれたそうだ。

こんな感じの61日目。旅は残り39日。

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