北欧・デンマークの性教育週間① 〜ウーセックス・Uge sex〜
デンマークでは(ヨーロッパでは)その週が、1年で何番目の週かという言い方をします。今は第5週。私たちの住む地域の冬休みは毎年第7週。パートナーの今年の夏休みは第27週から29週まで。同僚の育児休暇が終わるのは第13週。などなど、仕事や友達との約束など、日常でよく使う表現です。カレンダーにも週番号が書かれています。
まもなく第6週。デンマーク語ではUge seksと表記し、「ウーセックス」と発音します。数字の6と性のsexをかけ合わせて、毎年第6週(2月初旬)は学校で
性・健康教育に取り組む動きがあります。
Uge sexの今年の共通テーマは「境界線と同意」。小さな子どもたちにとっては、性的な同意や性的な境界線という意味合いではありません。遊びや日常生活の中の境界線と同意です。
自分の中の境界線を知ること。自分と他人の境界線は違うことを知ること。お互いの境界線を尊重することを知ること。様々な感情表現を知ること。それを読み取る力をつけること。などを重点においています。
私たちのクラスでも、今年はUge sexにチャレンジ。日々の生活や授業の中でも、境界線や同意、社会のルールについて学ぶ機会を設けています。授業で取り組むことによって、生徒が「境界線」「同意」という概念に目を向けること、私たち大人が共通理解を持つことが出来ると考えています。
私が担任しているのは、1年生〜3年生までの9人の子どもたち。発達年齢は様々です。「性と社会」という団体が、0〜9年生向けの教材や授業プランを無料で提供しています。その授業プランをもとに、コロナ隔離中に授業案を作りました。一回目の授業は「境界線って何?」。生徒の発達段階を考え、内容をシンプルにしたり遊びを取り入れたり、視覚的教材を作成しました。
授業の様子を来週からお伝えしますね。第6週と第8週に取り組む予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?