サッカーの試合を観て泣いたのは初めてかもしれない。
サッカーユーロ杯⚽️真っ最中。先週土曜日の対フィンランド戦前半40分、デンマークのエリクセン選手がピッチ内で急に倒れた。足が攣ったのかな?と思ったら、カメラがグイッと近寄り、尋常じゃ無い様子。ドクターが駆けつけ、バタバタしているところも映されている。そして心肺蘇生が始まった。会場もテレビの前も頭を抱えて静まっている。幸いな事にすぐに蘇生して、近くの王立病院に運ばれた。エリックセン選手の容体は安定して、本人がチームメイトに電話をしたと伝えられ、1時間ほど中断していた試合は続けられた。
さすがデンマークだと思ったのはその翌日。心理士が、エリクソン選手の出来事にショックを受けた人向けにメッセージを書き、別の児童心理士は、子どもとの反応や声かけについてを書き、子ども向けニュース番組でもエリクソン選手の事を取り上げた。不安な感情に蓋をせず、それを認め、言葉にして気持ちを落ち着かせる。デンマークらしいニュースの取り扱い方だと思った。
そして今日。第二戦ベルギー戦。エリクソン選手からのメッセージと写真がネットにアップされ、国民一安心して今日を迎えた。
試合前のセレモニーに涙。ピッチに大きく広げられたのは、エリクセンのユニフォーム。観客席には、エリクソンへのメッセージがいっぱい。ベルギーのファンからも「ベルギーはエリクセンを愛してる」とメッセージが。
前半10分になったら、会場でもTVの前でもエリクセンに想いを寄せて、1分間拍手をしようというアクションが。私達家族も4人で拍手。会場からも大きな拍手が聞こえ、さらには両国の選手に審判まで。泣いた。人の優しさに泣いた。
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