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「人と地域のエンパワーメンター」とは?
早いもので、2025年も立春を過ぎましたね。
実は、誠に勝手ながら、自分の呼び名を新しく加えてみました。
「人と地域のエンパワーメンター」です。
人や地域の力を引き出す人(そして活かす人)、という意味で使っていきたいなと思っています。そんなお話をちょっと綴ってみます。
【まず、「エンパワーメント」とは?】
私がこの言葉に初めて出会ったのは、20年ほど前の学生の頃。当時、「発展途上国経済論」の授業で、初めてバングラデシュにあるグラミン銀行の画期的な取り組みや、創設者であるムハマド・ユヌス博士のことを知って、ワクワクして希望で胸がいっぱいになったことを覚えています。
グラミン銀行を訪れたことのある凜とした女性の先生が、熱心に語ってくださったのが印象的でした。
その時に、貧困層の女性がグラミン銀行の取り組みによって「エンパワーメント(Empowerment)」=「(広義では)人が本来持っている力を湧出させること」になり、経済的に自立し、学校に通えなかった子どもたちが教育を受けられるようになったりと、好循環が生まれていることを知りました。
2006年にノーベル平和賞を受賞された、経済学者のムハマド・ユヌス博士がご発想された取り組みですね。
この時、人間はそもそも「パワーレス(Powerless)」=「力がない、力を持っていない」のではなく、人間には元々(潜在的な)力があること、ただ、環境や状況などによって、その力を発揮するのを制限されることがあるという考えを前提にする「エンパワーメント」という言葉が、大好きになりました。
この19-20歳頃から、私のNPO的な人生はスタートしました(笑)。幼い頃から育った熊本で、幸いなことに、様々なNPOやNGO関係で活動する多くの大人の人たちにも出会い、今の自分に至っています。
(もっと遡れば、小学生になりますが、その話はまたいつの日か…)
【では、「エンパワーメンター」とは?】
そのままであり、造語のようになりますが、「エンパワーメントする人」と定義してみたいなと思います。
ごく当たり前のことですが、私は、大自然も、様々な生き物も、もちろん人間も、計り知れない無限のチカラを持っていると考えます。だけど、状況によっては、その(潜在的な)チカラが十分に発揮されていないかもしれない。だから、その本来のチカラを「引き出す」「活かす」役割の人たちが、仲間がもっと増えたらいいな、とってもワクワクするなー!と思っています。
そう考えた時、これまで10年以上、自分のことを「地域コーディネーター」とか「聞き書きライター」として表現し、実際にありがたくお仕事をさせていただいてきたのですが、「つなぎ役」「調整役」だけではなく、はっきりと「引き出し役」と言ってみたいな、と思ったのでした。既存のよく使われている言葉だと、ピッタリ当てはまる言葉が見当たらなかったので、ちょっと造語で名乗ってみることにしました。
【「引き出し役」と言ってみたい】
地域に関わるライフワークを続けて、18年目に突入しました。地域に向き合う時、いつも学ばせていただいている「あり方」、哲学として、「地元学」があります。この地元学においては、地域の「あるもの探し」がとても大切。これはまさに、私にとってはエンパワーメントのあり方そのもので、大好きなあり方なのです。
(地元学については、また後日触れていきますね)
そう、人も地域も、「チカラがある」ということが大前提。日本全国の地域でよく言われる、「ここには何もない」ではなくて、地域のチカラも魅力も、宝物もたくさん溢れていること。これは、私がいつも、声を大にして言いたいことなのです。
人が集まって家族、家族が集まって、地域。私はまだまだ未熟ですが、人や地域のチカラを引き出して活かす、というお役目ができることは、私にとって幸せなことであり、それがひいては、少しでもより平和で持続可能な社会につながっていけばいいなと、心から願っています。
まだまだ、noteは初心者。次回は、自己紹介あたりを書いてみたいなと思います。よろしければ、フォローして見守っていただければ幸いです!