【吉本興業所属のアイドル】になる前の私①





【吉本興業所属のアイドル】になる前の私



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大阪で生まれ育った私は、小学生の時にモーニング娘。に興味を持ち、高校生の時にAKB48に興味を持った。
そう、時代の流行りにきちんと乗った。


小学校低学年の頃の私は、給食の時間に「LOVEマシーン」のイントロ「Uh〜…」が流れてきたら「…きた!」と一人心の中でガッツポーズ。表情はなんともない風を装っていた。
「恋のダンスサイト」が流れると、今日はこっちか〜。と複雑な気持ちになっていた。
その理由として、恋のダンスサイトは低い声で「ウー!ハー!」や「ボンババボン」という歌詞が入っていて、何故か当時、それが恥ずかしくて苦手だった。
自分が歌うわけでもないのに。
小学生の「苦手意識」はよくわからない。


そのあと、ミニモニや、そのミニモニがハムスターに変身した「ミニハムズ」にどハマりし、メモ帳やら筆箱やらの筆記用具は全てモーニング娘。関連になっていた。漫画も読んで、駄菓子屋で謎のくじ引きもした。大量のライブ写真のカードやミニ下敷きが手に入った。(大人になってあれは多分よくないものだったんだと知った)大好きだった。

とにかくこの頃、「つんく♂さんマジ神」だった。



高校生になってアルバイトをしていた時、その頃よく有線などで耳にしていたのが「ポニーテールとシュシュ」

あまりにも流れてくるので、このポニーテールとシュシュとやらは誰が歌ってるんだと気になり、調べたところ、当時大流行していたAKB48だと知った。

「ポニーテールとシュシュ=AKB」と認識したところから、私のAKB好きが始まった。今振り返ると本当に超絶王道ルートで笑う。

新しい曲が出るたびにCDを買って聴き、MVを観て可愛い〜と感動し、【ぷっちょ】や【野菜一日これ一本】を買いまくり、YouTubeでバラエティ動画を観まくった。ライブDVDも沢山買って観ていた。

とにかくこの頃、「秋元康さんマジネ申(神)」だった。

大阪に住んでいたので、秋葉原の劇場には行ったことも行こうとしたこともなかったけれど、一度だけ秋葉原のAKBカフェへ友達と遊びに行ったのがすごくすごく思い出になった。聖地すぎた。大好きだった峯岸みなみさんのご実家が経営されている喫茶店にも行って、ご両親に会う、というガチな行動もとった。とても優しくしてくださったことを今でも覚えています。

(後に私は大阪・難波にできるAKBカフェで働くことになった。魂で勝ち取った(と思っている)オープニングスタッフ。ここでのエピソードも面白いことが沢山あったのでまた書きたいな)


一方、大阪といえばNMB48。
同じ大阪(関西)の子がAKBの妹分になれるのか〜。いいなぁ。といつも羨ましく思っていたことを覚えています。
NMB48は劇場が大阪なので、何度か公演を観に行くこともできた。可愛すぎた。なりたすぎた。

その頃から、

【自分もアイドルになりたい】

という思いがだんだんと大きくなっていき、オーディションを探して受け始めるようになる。



【関西で募集!新メンバー!】
【アップフロント関西!】
【大阪のご当地アイドル募集!】
【一緒にアイドルになりませんか!】
【新グループ発足!@ 大阪】

当時高校生だった自分は、一人で芸能の街 東京に出て行くこともできず、とにかく関西・大阪でできるアイドルを片っ端から探して受けていた。
やはり東京の方が規模が圧倒的に大きく、数も多い。関西でのオーディション探しは結構苦労した気がする。
もちろん
【NMB48新メンバー募集開始!】
も受けていた。






高校を卒業し、アパレルの会社に新卒として就職した私は、
【やっぱり自分のしたいことはこれじゃない】
と、続けることに限界を感じ、たった一年で退職した。
初めての大きな挫折はこれだったかもしれない。
辞めることへの罪悪感でいっぱいだった当時だったけれど、みなさん優しかった

当時27歳くらいだった、それはそれは綺麗なお姉さんと「仕事しんどいね、」と、こっそり休憩時間に弱音を吐くのが心の支えであり、楽しい時間だった。そのお姉さんを置いて私は先に退職することになったので、その人のことが少し気になっていたのですが今思えばきっと大丈夫だ。18歳だった私に付き合ってくれていたのでしょう。本当に感謝です。

当時の一年間は、社会のことを何も知らない高校卒業したての自分にとって、基礎から色々なことを学び、経験し、成長できたと思えるので
自分の人生において経験しておいて良かったと思える一年でした。






そしてここから。




無事退社し、さぁ明日から!!!




…何も決まっていないぞ。
何して過ごす?
仕事は?





という日々が始まろうとしていた時、たまたまコンビニで手に取った無料のアルバイト冊子ををペラペラとめくっていたら、さっきチラッと触れた

【「大阪・難波のAKBカフェ」新店舗オープン!
オープニングスタッフ募集!】

の欄がたまたま目に入り



【おおおおおお?!なんと!!!!!これしかないやろ!!!これだ!!!私はここで働く!!!絶対に!!!!!】


と、興奮気味にその冊子を持ち帰り、急いで履歴書を書き、応募した。


基本的に自分に自信なんてない私が、初めて
「無理だろうな…」といった弱音が0.1も出てこず、絶対に採用される未来しか見ていなかった。


履歴書も、アイドルのオーディションかというくらい気合いを入れてめちゃくちゃ魂を込めて書いた。目立つように色ペンで工夫もしたと思う。
AKBになれるんだ、という気持ちで挑んでいた。※なれない



仕事をやめて未来が不安だった時間、たった一日。

ドラマみたいな展開だ。



続く→)

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