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思考回路が止まらない

最近は実家にいることが多い。アパートはある。転職もして意気揚々と働いてもいた。同僚も素敵な人たちに恵まれ、楽しかった。でもその時にはもうすでに心の深いところは曇り空のような、いまにも雨が降りそうな黒に近い灰色になっていた。ふと気を抜いたらダムが決壊するような。

いつからだか、メンタルクリニックに通うようになっていた。仕事に行けない朝、「みんなこんなに死にそうに苦しい思いをしながら通勤しているのだろうか」と涙が止まらないし冷静になれない自分がいた。だけど、そんな思いなど浮かばずにすんなり出社し、与えられたこと以上の仕事をし、達成感に満たされ帰る。そんな職場もあった。

『20代』を不安定な気持ちで過ごしたなあ。なにしてるんだろう。わたしの人生ずっとこうなのかも。両親に迷惑かけてばかりだ。もう嫌だな。

なんて思う日。涙が止まらない夜。

でも、人間。友だちと会って大笑いする日もある。気の置けない友人には「わたしのこと」は話してある。約束当日、急に調子が悪くなってドタキャンすることも何度かあった。申し訳ない気持ちで自己嫌悪に陥る私を助けてくれるのは友人の気遣いの言葉と気にしてないよって思わせてくれる、甘えさせてくれるスマホ越しの雰囲気。

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そんな「じぶん」とも長い付き合いになってきたもので、仕事や予定の入れ方も時期によって変えた方がいいことを学ぶ。最近はなんだかとっても疲れやすい。体力的にというより精神的にだと自己分析。大好きなペットの柴ちゃんと遊ぶのも散歩も大丈夫。ウォーキングもできるし。

「じぶん」がわかるようになってきてから、別に死に物狂いで働かなくてもいい。自分の時間が持てるほうがきっと合ってるんだと自分の中に落とし込み、言い聞かせている。はずなのだけれども。

気がつくとそんなこと忘れたかのように「もっといい(定義はたぶんない)」仕事はないかと求人をあさるように見ては気持ちだけ疲れて、ひとり床に転がって落ち込むわたし。つくづくばかだとは思う。でも思考回路が止まらないのだ。目まぐるしくいろんなことを考えているようだ。

お願いだから今だけは「わたし」のスピードで回ってくれないか。ついこの前、今のじぶんに無理のない生活は何かを考えたばかりじゃないか。今度はどこまで遠くのことを考えているんだ。置いていかないでくれよ。

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