はじめまして、とありがとう。

はじめまして、目に留めてくださってありがとうございます。

作家になる。

小さいとき、私はそう思っていました。

作家になりたい、ではなく、作家になる。

なんの根拠もなく、自信満々に、そう確信していました。

きっと多くの人がそうであるように、

大人になった今、私は作家ではなく、

あの頃の私が見たら、きっとがっかりするような、

「だれだってできる仕事」をしています。

「だれだってできる仕事」ではないよ、と強がりも言ってみたいけれど、

あの頃の自分の夢をかなえられなかったのは確かです。

ここ最近、世界にも私の周囲にも私自身にも、

不安定な出来事がいくつかありました。

私は本当は何がしたいのか、どう生きていたいのか、

心が大きく揺さぶられることになりました。

あの頃の私が確信していた未来とは異なるかたちだけど、

それでも好きなままでいた文章を書く、ということを、

今、私にできるかたちで、やりたいと思うようになりました。

とはいえ、あの頃の私のように、

自由自在に夢の世界が描けるかどうかはわかりません。

何を書くのか、書けるのか、私にもわからないけれど、

とにかく、書けることを書いてみよう、と思います。

あらためて、来てくださって、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。