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私の服との思い出 ~Aleksandr Manamis~
こんにちは、sayakaです。
今回は「私の服との思い出 ~Aleksandr Manamis~」について書かせていただきます。
【私の服との思い出】は定期的にアップできたらと思っていますので楽しみにしていただけるとありがたいです。
この服との思い出を書こうと思ったきっかけはミナペルホネンの「voice of wear」を読んだことがきっかけでした。
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この「voice of wear」はミナペルホネンの服を購入した人とその服の思い出が写真と文で綴られているというもの。
この本を読んだ時にたくさんの服との思い出があり、心がとても暖かくなりました。
世代を超えて着ている方もいれば、長年リペアをしながら大切に着られている方も。
また日常から特別なシーンまでたくさんの場面を共に歩んでくれたそれぞれの服と人との思い出をこのような形で見ることができるのはとても幸せでした。
一着一着のストーリー性、全て大切に着られていてたくさんの思い出を紡いでいました。
私もたくさんの服との思い出があるのでこのnoteで少しずつ綴って、また思い出を増やせれたらと思いこちらに書かせていただきます。
またなかなか他の人の服の思い出について聞く機会が少ないと思うので「こんな服へのこだわり・思い出があるんだ」という気持ちで見ていただけると嬉しいです。
まずは今回紹介するワンピースのブランドAleksandr Manamisの概要から説明できたらと思います。
Aleksandr Manamis
デンマーク・コペンハーゲンを拠点に2007年よりスタートしたAleksandr Manamis(アレクサンダー・マナミス)は、デザイナー非公表のある種ベールに包まれたブランドである。エクスクルーシビティの高い生地を用い、ほぼ全てのコレクションをアトリエ生産で行うことにより、クラフト感とハンドメイドによる独自の世界観を演出する。その一つ一つのステッチング、ボタン、ライニングやパーツの細部にまでこだわり抜いたディテールも多くを魅了する所以である
日本での取り扱い店舗も限られており、なかなか現物を見る機会も少ないマナミスの洋服。
公式インスタグラムで公開されているルックが素敵で毎回楽しみにしています。
少し抜粋して紹介しますね。
老若男女様々なモデルを起用されていて、とても雰囲気にも合っています。
そしてマナミスの最大の特徴はやはりブランド独自のファブリックではないでしょうか。
マナミスといえば鳥を思い浮かべる方も多いと思います。
ブランドロゴにも入っているほどです。
鳥をプリントしたシャツがこちら。
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鳥の巣や木の枝、羽などの配置バランスが素敵です。
また個人的に印象に残っているのがこの洋梨プリント。
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洋梨ってこんなに可愛かったっけ…?
と思うほどチャーミングでアンティークな雰囲気も感じられます。
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この前たてめちゃめちゃ可愛くないですか…
レザーのボタンとの色合いも絶妙にあっていて、こういうプリントはどの部位にどのプリントがきているのかをとても見てしまいます…
こういう個人的にツボなプリントとパターンの融合があると嬉しくなります。
ハンドクラフトで作られている服だと一点一点裁断箇所も変わっているのでその辺りも好みに応じて選んで自分だけのお気に入りパーツを見つけたくなります。
シンプルなアイテムももちろん素敵です。
個人的に欲しいアイテムがこちら。
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ボタンの配置もとても可愛いですよね。
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全てのボタンにホーンボタンを使用することでより深みを加えています。
色味も1つ1つ異なるので濃淡もより楽しめます。
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このシャツの名前がHidden Heart Shirtでお気づきになられた方もいらっしゃるかも知れませんが、袖を捲るとハートの刺繍部分が出てきます。
このような遊び心大好きです…
マナミスの洋服はアンティークな雰囲気を持ちながらも全体的に遊び心があるものがあるものが多く、毎シーズン楽しみになります。
さて前振りが長くなりましたが、私の持っているマナミスのワンピースとの思い出について書かせていただきます。
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届いた時になんて芸術品が私の手元に来たんだ…と思いました。
一度見たら忘れない生地、細部まで凝った仕様。
袖を通すと高揚感で溢れたのを覚えています。
大学生になるタイミングでずっと憧れていたAleksandr Manamisのワンピースを母に入学祝いでプレゼントしてもらいました。
このワンピースを取り扱っているのも私が見た限りでは日本で1店舗。
この生地のシリーズは発売前から可愛すぎる…と思っていたのでいつ発売になるのか取扱店のSNSやオンラインストアを毎日ドキドキして見ていたのを覚えています。
オンラインにアップされたタイミングですぐに問い合わせをし、購入。
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このタイプのワンピースでポケットがついているのも嬉しいポイント。
ウエスト部分は紐で調整できるようになっています。
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ウエスト部分を紐にし、締めることにより生地分量をより多くとり裾にかけてのシルエットを綺麗にしていますね。
ウエスト部分にもギャザーが少し入っているのですが、寄せすぎていない理由として刺繍部分をより際立たせるためにギャザーだけで生地分量をとるだけではなく紐で調整可能にし、この仕様にしたのではと私は解釈しています。
4年前に買ったものなのでタグも昔のものです。
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昔のタグも現在のタグもどちらも魅力がありますね…
個人的にはこのようなチェックシャツなどには現在のタグの方が雰囲気があって好きです。
マナミスのチェック柄大好きです。
私が大学に入学するタイミングでコロナ禍になり、入学式が中止になってしまったのですが、初めてのオリエンテーションの登校日にこのワンピースを着て行きました。
私の勝負服でした。この時は鎧でもあったかもしれません。
それからこのワンピースを着る時はなにか素敵なイベントや気分を高めたい時に着ることが多くなりました。
ANNのヘッドアクセと合わせたり、冬は白のコートを羽織ってみたり。
このワンピースを着ていると
「sayakaがこのワンピースを着たらもう秋がくるって感じる」
と友人に言われ、季節の変わり目を知らせてくれる服にもなっていました。
より細部のこだわりを見てみましょう。
こちらは背面から撮った写真。
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この生地がとても美しい…
少し透け感がある素材でなんといってもこの総刺繍。
圧巻でしかないです…
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花の部分は糸がループ状に長めに出されていることもあり、洗濯・着用を重ねるうちに内側にくるっと丸まるようになってきました。
この経年変化がより花の表情を引き出してくれていて気に入っています。
葉の質感とのギャップも生まれていいですね。
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そしてマナミス好きの方ならご存知だとは思いますが、レザーの力ボタン。
「力ボタン」とはコートなどの厚めの生地に使われることが多く、表のボタンが大きくなる際に厚みに付け糸が負けたり、生地を傷つくことを防ぐためにつけられるものです。
正直このようなコットン素材のものには付けなくても良いのですが、デザイン性を重視してつけられています。
細部までのこだわり。
レザーなので肌あたりもよく、ちらっと袖口から見えるのもより可愛い…
表からぱっと見てわからないところまでここまでこだわるマナミス…
私とこのワンピースだけの秘密のような感じがして好きです。
大学初日に勝負服として着用したこともあり、このワンピースに袖を通すと初心を思い出させてくれます。
ファッションを本格的に学ぼうと決めた気持ち、ドキドキと不安が入り混じった気持ち。
自分自身の「決意」が時と共に刻まれているこのワンピース。
着ると今でも背筋が伸びます。
これから私の人生に寄り添っていってほしい大切な一着です。
今回は「私の服との思い出 ~Aleksandr Manamis~」について書かせていただきました。
私にとっても愛着のある一着の紹介でした。
いかがでしたでしょうか。
自分自身も執筆しながらよりこのワンピースへの愛と理解が深まった気がします。
このシリーズも続けて行けたら良いなと思っています。
マナミスへの愛が積もりに積もったため、予想より多いブランド概要の説明になってしまいました。
ただ、これだけ文字で伝えても伝わるのはごく一部だと思うのでぜひお近くの取り扱い店舗に足を運んでみてください。
みなさんもこれから出会う服、今お持ちの服とより良い思い出を紡げますように。
最後までご覧いただきありがとうございました。
sayaka