2022AWから見る多様性-vol2- ~doublet,Maison MIHARA YASUHIRO ~
こんにちは、sayakaです。
今回は前回に引き続き、2022AWから見る多様性について述べていこうと思います!前回はKENZO,JUNYA WATANABE MANを取り上げましたが、今回は
「Maison MIHARA YASUHIRO」と「doublet」 を題材にして取り上げていきたいと思います!
前回と引き続きコレクションに焦点を当ててお話させていただきます。
Maison MIHARA YASUHIRO
個人的に一番ショーの演出が面白かったメゾンミハラヤスヒロ。
場所は東京・浅草のすしや通りで行われました。アーケードをランウェイとして使う取り組みは前代未聞ではないでしょうか?
デザイナーの三原自身が浅草で靴作りを学ぶなど浅草との精通がとても深く、浅草という地に思い入れがあり、今回のショーが実現した。
人通りの多い商店街ではあるが、地元の人の協力もあり商店街内のお店もケータリングを用意し、舞子たちが配って歩いた。
今回のテーマは「SELF CULTURE」
三原さんも「遊びがあってのカルチャー」「トレンドを追い求めすぎて遊びを忘れていないか」「ファッションがカルチャーであってほしい」という思いがあるとシトウレイさんのYoutubeのインタビューで述べられていました。
シトウレイさんのYoutubeはこちら
今回は80体のルックが登場した。
モデルも多様性に富んでおり、義足のモデルや、西内まりやなど世代も幅広くキャスティングされているのが印象的だった。
肩の落ちたビックシルエットにインナーなどでビビットな差し色をしているのが目立つ。
毛足の長いシャギーなものも多くみられた。袖が長めになっているのもアクセントになっている。
またミハラで人気のデニムのアイテムも多数登場し、ドッキングや、穴あきの加工などが施されているものも見られた。このジャケットも普通のものよりも袖が長く作られている。
そしてショーの演出の途中ではパトカーが乱入し、デザイナーの三原さんが登場し、交通整備のようなものを行う演出も組み込まれていました。
このパトカーも特別に警視庁に借りたそう。細部までのこだわり具合がすごいですよね…!!
この演出には最初皆が本物の警察が乱入したのではと張り詰めた空気からの笑いに変えており、三原さんも踊ったり、観客を巻き込んだりと1番に楽しんでいるような印象を受けました。
このショーを行えるのはミハラならではという気持ちと、会場が一体になって楽しんでいるような空気感を感じました。
ショーのYoutubeはこちら。
doublet
続いてはdoublet。
毎回おもしろいショーを見せてくれるdoublet。
去年の逆再生のショーも話題になりましたよね。
2021AWの逆再生のショーはこちら。
開催場所は栃木県、足利スクランブルシティスタジオ。
栃木に「渋谷」を再現させた。
当日のショーのゲストたちも行き先などは告げられずにバスに乗っていくという場所を明かさず、驚きを与えた。
若者のエキストラも多数登場し、本物の渋谷の街を再現したのだ。
エキストラも東京モード学園やバンタン専門学校の学生たちを起用。
今回のテーマは「THIS IS ME」
メタバースな世界こそ誰も何も気にしない世界、外見に囚われない唯一無二の世界なのではないかというふうに井野は考えました。
今回はそのメタバースな世界を再現するためにバーチャルモデルのimmaのマスクを全モデルが着用した。
スタイルは90年代のコギャル風。
ビビットなピンクやアニマル柄、ファー、ルーズソックスのようなリブのタイツ、ザ・平成のようなスタイルでモデルの体型なども多種多様であった。
腰パンのようなスタイルも多数見られた。
最後にはモデル全員が登場し、マスクをとって登場した。
2022AWのショーはこちら
今回vol1,2とKENZO,JUNYA WATANABE MAN,Maison MIHARA YASUHIRO,doubletと解説してみましたがいかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただけた方なら、洋服のサイズやジェンダーの概念、またモデルも多種多様に採用されていることが感じられるかなと思います。
doubletの井野デザイナーもこう述べられています。
サイズに正解はないこと、様々な体型の人が好きに服を着ることの大切さ、ファッションに正解はないことを改めて感じることができました。
SNSで簡単に他人と比較することができる世界でもっと様々な国、体型、バックグラウンドの人が一つのファッションというツールを使って豊かな生活が送れるようになればいいなと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
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