日食なつこ △Sing better △Tour
※セットリストはありませんが、内容に演出等のネタバレを含みますので、バレてもいいよー!という方のみお読み下さいませ。
2020年1月25日札幌サンプラザコンサートホール。気温マイナス5度、雪がちらつく中向かう。彼女を知ったのはつい3日前。音楽仲間から薦められて聴き、ツアーがあると知った私はすぐさまチケットを購入した。魂の歌をうたうひと。そんな使い古された表現でしか言い表せないのが悔しいが、本当にそうなのだ。誰かを評価しようなんて微塵も思ってはいないが、私が音楽を聴くときは響くか響かないか、好きかそうじゃないかということを大切にしている。彼女は完全に響いた。嘘のない歌声、表現力。今回のツアーでもそれを裏付けてくれた。
開演前の場内アナウンス、会場をクスッと笑わせてくれるユーモアが光る。なんなんだ、このゆるさは!でも引き込まれる。
バッサリとマッシュにカットされた髪、白シャツに黒いパンツ、足元は裸足と実にミニマル。ただ歌声、演奏、演出はマキシマム。「極上の非日常を皆さんにお届けします!最後には自分が何者かもわからなくなるくらい。叩きつけられた非日常に耐えられなくなったら私だけ見ていて下さい。」か、かっこいい。。男前過ぎる!そしてそう豪語した彼女の言葉に嘘はなく、途中から宇宙へ連れて行かれた私。ここがどこなのか?私はなんなのか?夢なのか?現実なのか?脳みそがぐちゃぐちゃにシェイクされ、ついにはわらなくなってしまった。だって最後の曲で観客全員をステージに上げようとするその心意気よ。もちろんこんなチャンスは二度とない!とステージに上がる私。みんなでコーラスを歌い、手を鳴らしながら迎えるフィナーレ。間近で歌う彼女を観ながら「これは夢だ!」そう思わないと耐えられない。そうか!叩きつけられた完全に。まんまとやられた!彼女の思惑どおり私は彼女だけを見つめていた。
観客を刹那の夢の世界に導く案内人であり、魔法使いであり、魂を震わせてくれるひと日食なつこ。いったい何者なんだ!
彼女から目と耳とソウルが離せない。
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