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咲きたい場所で咲くためには覚悟が必要かもしれない
適した場所で咲くにも覚悟が必要だ。
◎
最近あさんぽをおすすめされることが多いので、モノは試しに、はじめてみることにした。目的もなく歩くことはあまり好きではなかったけれど、これが意外にも気持ちよくて、ここ最近はちょくちょく家の周りを歩くようになった。
あくびを噛みしめながら、アパートのドアを開ける。目の前のマンションの洗濯物を横目に見ながら、廊下を歩きはじめた。
分厚い雲の隙間から晴れ間がのぞいていたので、大きく深呼吸をする。全身に湿気を感じながら、朝のなんともいえない清々しい空気を肺いっぱいに吸い込んだ。
朝、深呼吸をするとこんなにも落ち着くのはなんでだろう。
軽い足取りで階段で降りてみた。アパートの前に大きな木が立っている公園にはいつもいろんな人がいる。犬の散歩をしている人、バレーボールを練習している小学生、ベンチに座るおじいさん。
ある意味、朝の公園は多様な価値観にあふれている場所なのかもしれない。
公園を横目に見ながら、いつものルートを深呼吸をしながら歩き始めた。空を見たり、家を見たり、その家の人の生活を想像してみたり、いろんなことが頭を通過していく。
その中で、道路に咲いていた花が私の頭の中でとどまった。
今までの人生でみたことのない花だった。地域特有の花なのかもしれない。
その花はここでしか咲けないのかもしれない。この地域特有の気候、天気だからこそ、ここで咲いているのだろう。今住んでいる地域は年中暑く、雨はスコールのような大雨なので湿度もすごい。薄い花びらに囲まれた花なら1日で全部散ってしまう。
けれど、一枚の花びらも落ちずに咲き続ける花を見たときに背筋が自然と伸びたような気がした。
◎
花と同じように人間にも適した場所があるのだろう。適した場所の方が楽に咲けるのかもしれない。
けれど、多様な場所があるからこそ、どこで咲きたいか、そのためにどれぐらい自分が頑張れるかを考えて、咲くための覚悟をもつことが必要なのかもしれない。
誰かに伝わることを願って🌕
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