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まさか私が!?30歳で卵巣嚢腫が見つかり人生初手術をした話:通院とお金のこと

閲覧ありがとうございます。
このタイトルの記事を読んでいるということは、あなたも婦人科系の病気を宣告され、不安を抱えているのではないでしょうか?

私も健康体だけが取り柄だったので無自覚の卵巣嚢腫を宣言された時は、「まさか私が!?」「病院、手術、入院なんて縁のない人生だったのに・・・」とてもショックを受けてしまいました。

更に、転職直前での発覚なので休暇が足りないことや、転職直後に長期休暇を取ることに罪悪感があり、なかなか通院を進められずモヤモヤを抱えた1年弱でした。
そんな私でも無事に手術まで辿り着けたので、少しでも参考になったら幸いです。

こちらの記事では発覚〜入院の通院スケジュールと費用をお伝えします。


わたしと病院の簡単なスペック

まずはわたしと病院の簡単なスペックです。病院とは無縁の生活を送っていたごく普通の会社員。

  • 30歳

  • 体力はないけれど病気に縁がなく超健康体

  • PMDD気味でピル服用

  • 2024年1月に転職(2024年6月いっぱいまで有給なし)

  • カレンダー通りの働き方

  • 出社と在宅のハイブリット

  • デスクワーク

  • 病院は車で30分のところ

  • 婦人科外来が平日のみになり、カレンダー民ピンチに

わたしの通院スケジュール

ここからが通院スケジュールとやったことです。
「こういう感じで通院が進んでいくんだな〜」ってことが伝わってくれたら嬉しいです。
※プライバシーを守るため日付は記載していません

2023年11月下旬:自治体の子宮がん検診のついでに発覚

「あれ?影があるね?」
これが私の既往歴のはじまり。

この日は自治体の子宮がん検診を受けに来ていた。今までは適当な婦人科を選んでいたけれど、ピルを飲んでいてかかりつけの婦人科ができたので、ピルの処方のついでにがん検診を受けた。
いつも検診のオプションは付けていなかったけれど、ピルを飲んでいるからとエコーを勧められたので、撮ってみたら大きくて黒くて丸いものが映っていた。

「卵巣がかなり大きく腫れてるね、うちでは手術できないから紹介状を書くから病院を探してね」
何もない、と言われるものだと思ってたからどう返事していいかわからなかった。

まさか、自分の中に何かあるなんて・・・
生理痛が酷いわけでなければ、しこりを自覚しているわけでもない。でも、右か左かはわからないけれど直径10cmの腫瘍が存在していることがわかった。

2月中旬:大学病院初診

・転職を待ってから大学病院の初診
11月にかかりつけ医から大学病院への紹介状を受取っていたものの、転職後すぐに入院のための連休なんて取得できないと思っていたから、初診の予約は後回しに。仕事が落ち着くのを待っていたら、発見から3ヵ月が経っていた。

・嚢腫が右であることが判明
大学病院でエコー検査をして、嚢腫が右側にあることが判明。
サイズ的に経過観察とはならず手術で取る方向で話が進んでいった。
通常は5cmを超えたら捻転と破れるリスクがあるから手術の判断になるらしい。10cm…やばい…

・血液検査
問診でMRIの予約を取って、採血をしてその日はおわり。
初めての大学病院で驚いたのは、採血専用のエリアがあること。地域の病院は診察室で看護師さんに採血してもらうけど、大学病院では採血室に案内されて採血をする。大学病院はいろんな科があるから、各科で採血してたら診察が滞っちゃうもんね。

4月下旬:MRI検査

・土曜日のMRIの予約枠が空いていなくで2ヶ月経った
MRIは前回の問診から2か月後。MRI室の予約が埋まってて、最短の土曜日を指定したら2ケ月後だった。この日は婦人科には行かなくて、MRIを受けるだけの日。

・音はヘッドホンで耐えられた
以前、MRIを経験した知人が「音の大きさと閉塞感で息苦しかった」と言ってたことを思い出していた。人工的な音や閉所は平気だけど、いつもと違う空気感だから途中で気分が悪くならないか不安だった。また、注射で造影剤を投与するから注射が苦手な身としては緊張にあふれてた。
検査室に金属の持ち込みは禁止だけど、アートメイクと歯列矯正のワイヤーは問題がなかった。アイシャドウに含まれる金属の成分も反応する可能性があるから日焼け止めしかつけてなかった。
お腹に少し重たいプレートを乗せられて、台にバンドで体を固定される。防音のヘッドホンをつけて、手に緊急時のブザーを握って、両腕は胸の前でクロスした上程でMRIが始まった。
ピーピーカチカチ音が鳴ってたけど、ヘッドホンのおかげで不快感MAXじゃなかったし、造影剤の注射も一瞬で痛くなかった。
少し暑さは感じていて、部屋は涼しいはずだけど汗をかいていた。

・造影剤の副作用で頭痛
MRIで特に気分が悪くなることはなかった。看護師さんからは造影剤を早く排出するように水分をいっぱい取ることを指導された。
少し体調に変化が出たのは夕方くらい。午後から普通に運動していたから、MRIの疲れか造影剤の影響で頭痛がでていた。
安静にしてれば酷くない頭痛だったからその日は早く就寝した。検査後に運動禁止のような行動制限はなかったから、たまたま頭痛が出ちゃっただけかも。

5月中旬:検査結果

・血液検査とMRIの結果は良性
この日は血液検査とMRIの結果を聞きに婦人科へ。
血液検査の腫瘍マーカーの数値に異常はなく、MRIに写った嚢腫部分は白かったので良性と判断された。
ここで新たな発見があり、エコーで見た嚢腫は直径10cm程度だったのに対して、MRIで正面から見た嚢腫は長さ15cmくらいあった。ヘソの下まで右卵巣が腫れてるって感じ。そりゃ下腹がぽっこりしちゃうよねって納得してた。
検査結果を聞く日に手術のことを聞けると思ってたけど、それは次回の検診だった。しかも、病院の外来が平日だけになるから、有給を持ってない期間に通院ができなくて次の検診の予約まで期間ができてしまった。

7月上旬:手術の意思確認と手術前検査

・主治医交代
前回の検診から1ヶ月半が経過した。なんと、初診からお世話になってた先生が6月末で異動になって主治医が変わった。
主治医が変わったから再度エコー検査をしたから費用が少しかさんだ。検査ってお金かかるのね…

・手術の意思確認
この日こそ手術の方針を聞けると思ってたけれど、手術の意思確認だけだった。ここでYESと回答したから週次のカンファレンスに持ち込んで手術手術方式を決めるとのことでした。前回の検査結果の時に手術の意思表示はしていたつもりだったので、通院が1回増えた気がする…
手術の日程はこの日に仮押さえしてくれた。

・手術前検査
全身麻酔と手術を受けるために、手術前検査を受けた。予約は入れてないけど婦人科の検診の後に検査エリアに案内してもらって受けることが出来た。通院回数が増えないのは嬉しい。
内容はこの4項目。血液検査以外は待ち人数がいなくてスムーズに受けられた。
・尿検査
・血液検査
・心電図
・肺のCT

7月下旬:手術方式説明と手術日確定

・術式説明
やっと入院スケジュールの確定と手術方式説明を受けることができた。ここまで本当に長かった。
手術日は仮押さえした日程で確定。
術式はおへそから内視鏡を挿入する腹腔鏡が1ヵ所、5cm程度の切開が1ヵ所だった。嚢腫が大きすぎて、お腹の中だけで処置ができないから切開して一度卵巣を取り出して、嚢腫を取って体内に戻すって流れ。聞いてるだけで下腹部がキュッとする内容だった。
事前には腹腔鏡を挿した先に腫れた卵巣があるから開腹手術になるかもと言われてたので、腹腔鏡が使えて一安心。
術式によって社会復帰までの期間が変わるみたいで、
腹腔鏡手術:術後2~3週間
開腹手術:術後2~3ヵ月
が目安みたい。
入院期間は6泊7日だった。

手術前に麻酔科の説明を受けなければならないので、麻酔科の予約を入れた。本来なら入院してから手術前日に受けることになっているけど、手術前日が日曜日で診察を受付けてないので入院前に予約を入れた。

先生からの術式の説明の後は相談室に案内されて看護師さんから入院のスケジュールと持ち物の説明を受けた。初めての入院でどんな生活になるかわからなくて確認事項はとくに用意してなかった。
スケジュールだと手術翌日から歩くことが出来て、翌々日からはシャワーも浴びれて院内の行動制限がなかったから、すぐに元の体に戻れて、スキップしながら退院できるものだと思ってた。

・入院手続き
婦人科の説明が終わったら、入院受付に行って入院の申し込みと記載が必要な書類を受取った。部屋のグレードはこの時に第二希望まで記載した。部屋と入院時間は入院前日に電話で連絡が来ることになってた。
入院受付はけっこう混雑していた。入退院とか申し込みをする人って結構いるのね。

8月下旬:麻酔科診療

・麻酔科の説明
入院直前の麻酔科検診。麻酔について記載された冊子を受取って、麻酔科の先生から全身麻酔・硬膜外麻酔・ブロック麻酔がどういうものか説明を受けた。
全身麻酔を受けるのは決定事項で、硬膜外麻酔かブロック麻酔のどちらを使うかは手術のときに先生に判断してもらうってことになった。手術直前まで、硬膜外麻酔で背中から挿入するカテーテルが怖くて怯えていた。結果的にブロック麻酔だった。

9月上旬:いざ、入院へ

入院期間と手術のことは長くなるのでこちらに分けて描いたよ。

9月末:退院後検診

手術から約1か月後に退院後の通院があった。
エコーで卵巣に異常がないことを確認して、嚢腫の病理検査の結果を聞いて通院おわり。
手術の傷の状態には特に触れず、嚢腫の中身がなんだったのか聞くのを忘れてた。病院で聞くことはあらかじめメモしておかないとって反省。
無事に通院が終わったので、ピル再開のためにかかりつけの婦人科に行って、休職は幕を閉じた。

通院にかかった費用

病院にかかるときに気になるのが費用ですよね。
同様の症状が見つかったときの参考になればと思い、通院にかかった金額を残しておきます。

これに入院準備や退院後の生活のための出費で4万円くらいと、通院のコインパーキング代が加算されてトータル15万円くらいの出費でした。
転職直後の勤続期間の関係で夏ボーナスが満額もらえなかったのが辛いところでした。

おわりに

初めての手術、初めての入院、初めての病歴、初めてのことばっかりな期間だけど、全部終わったらたいしたことなかった。病院は困ったときに対応してくれるし、退院後になるべく安静に生活できるようにしてくれた周りの環境に感謝。
「もっと卵巣嚢腫が小さいときに見つかっていればよかったのに」って思いがあるので、身近な友人には定期的な婦人科検診を推奨してます。

この記事が、誰かの不安を取り除くことが出来たら嬉しいです。閲覧ありがとうございました。


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さや
明日もコーヒー飲みたい(*/◎\*)ゴクゴク