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【世界の彷徨い方】砂漠の満天の星空で夜を明かす方法

まず、最初に言っておきましょう。

砂漠で、夜を、明かしては、いけません!!!

ハイエナやサソリがいるかもしれません。危険です。
あと、国や場所にもよりますが、砂漠が軍の駐屯地の一部となっていたり、テロリストたちの隠れ場所などになっていることもあります。
個人の判断で砂漠に行って彷徨ったり、野宿するのは命にかかわります。
砂漠にロマンを求めてはいけません。
生命が生きてはいけない場所なのです。

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というわけで、どうすればいいかというと、素直に現地の砂漠ツアーに参加しましょう。日本から予約とかすると、高額ツアーが組まれそうなので、何も予約せずに現地に行きます。

すると砂漠ツアー勧誘の人たちがわらわらと寄ってきますから、ちゃんとツアー内容と金額を聞いて、複数のツアーを比べてみて、信頼できると思ったところに申し込みます。

私が行ったのはエジプトのバハレイヤ・オアシス。こんな感じの「白の砂漠」があります。

エジプトの砂漠はモロッコのような砂の海ではなく、石や草もある礫砂漠の荒野です。この白い砂の成分が何なのかわかりません。
不思議な光景ですね。全部、自然の造形です。
まるで海の向こうの灯台のようではありませんか。こんな幻想的な風景はやっぱり砂漠でしか見られないのです。

こちらはクリスタル・マウンテン。写真ではわかりにくいけど、これ、水晶なんです!! 太陽の光が当たるとキラキラと輝きます。こんなふうに、場所によっては巨岩・奇岩がひしめいた、この世ならぬ最果ての風景です。

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砂漠ツアーはいろんなタイプがありますが、だいたい1泊2日で、まずはオアシスのある宿に泊まって、早朝にジープで旅立ち、砂漠で一泊して、翌日のお昼に宿に戻ってきます。
バハレイヤオアシスだと
★白の砂漠
★黒の砂漠
★クリスタル・マウンテン
★砂漠の中の温泉(水着着用)
★ベドウィンのお店(民族服とか)
★夜は焚火でごはんをつくります。

ツアーガイドのソビヤさんが、焚火で煮込み料理をつくってくれました。焚火の薪は私たちが砂漠から集めてきます。

そして、いよいよ砂漠泊へ。
残念ながら写真がないのですが、砂漠の砂の上に直接マットレスを敷いて、満天の夜空の下で眠ります。まさに
天空のすべてが屋根で、大地のすべてが寝台なんです!
明かりがまったくないので、洪水のような星空が降り注いできます。
すると、つぃ・・・と流れ星が。
「わあ~流れ星だ~!」「願い事、願い事」
と最初は叫んでいたのですが、流れ星は次々と、流しそうめんのように流れてくるのです。だんだんあたりまえになってきて、誰も何も言わなくなります。

まさに、こういう状況になってくるのです。
↓ ↓ ↓

どさくさにまぎれて自分の本の宣伝をしてしまった。
でもね、ほんとこれ。「疲れてくる」んですよ。星明りを浴びていると。
あんまりまぶしすぎて。

さて、あまり眠れず、うとうとしていると、夜が明けてきます。
この、夜と昼の境目が強烈です。ガラリと世界が変わるのです。
これは午前7時の光景ですが、陽射しがくっきりと照り付けて、宇宙の暗闇を抱いて眠ったような星野の夜が、たちまち灼熱の荒野に変わります。

砂漠なのにまるで氷河に囲まれたような幻想的な風景です。

ちなみに、砂漠で眠る時、一番困るのは…はい、トイレです。これはもう、砂漠の真ん中でするしかありません。
昔、「エイリアン通り」で砂漠を旅するシャール君が「この大自然すべてが広大なトイレだ!」と言う名セリフがありますが、まさにアレです。(そういえば「エイリアン通り」って今思えば、日本で初めてアラブ人〔ハーフだけど〕を主人公にした少女漫画だったと思うんですが、合ってます?)

なので、広大な大地どこでも、仲間たちから一人離れ、できれば岩か何かをみつけて、そっとやります。紙を使う場合はゴミになるので持ち帰りましょう。だけど、できればトイレで使った紙とか持ち歩きたくないですよね?

そのために、普段から、現地の人と同じように「水で処理する方法」を習得しておくと、野宿の幅がぐっと広がりますが、これはいずれトイレ編でご紹介しましょう。

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場所はこのあたりです。
ほんとにエジプトってば、ナイル河だけで文明を築いたのがよくわかりますね。王家の谷はもっと南です。

バハレイヤ・オアシスに住む男の子。
こんな風景が日常なんですよね。

それではまた。
また一緒に世界を彷徨いましょう!


ついでに宣伝しとこ!
今度放送される『太陽の城 月の砦』と同じ時代背景で共通のキャラクターが何人が出てきます。
合わせて読むといろいろ裏読みできるかも!


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