ファンであることを証明するにはどうしたらいいのか?
僕は「さユり」さんというシンガーソングライター方が好きで、
特に「平行線」という曲を今まで何千回単位で聴いている(はず)。
もしかしたら一万超えているのでは?
こんなに大好きで何回も聴いていても、全ての音は把握できない。
だけど、音楽の才能がある人はそれを一度聞いただけで耳コピして演奏できるらしい。
自分がどれだけ好きで頑張ってもできないことを、
それに全く興味の無い誰かにいとも簡単にやってのけられてしまう。
それって何だか劣等感。
歌詞だって、いつまで経っても理解しきれないままだ。
キリスト教の敬虔な信者が、科学によって人間の遺伝子が解析されていくのを見聞きするときって、これと同じ感覚なのかな。
自分の好きなものや崇めているものが解析されていく。崩壊していく。
理系の学部出身の身ではあるが、科学こそ正義だという考え方もなんだか気が引けてきた。
「ファンであることを証明するにはどうしたらいいのか?」
と考えたことがある。
僕は「ファンの度合いは、どれだけお金を使ったかだ。」という論に納得していた時期があった。
しかし、それではお金持ちが一番のファンになってしまう。
たくさん聴いているという表現として、
「擦り切れるほどに聴いている。」
を使おうとしたけれど、最近の音楽は何も擦りきれない。
iTunesの再生回数で勝負だと思ったら正確性がなかった。
次の曲へと跨がないとカウントされないからだ。
Youtubeで観たPV再生回数も、自分のは見られない。
誰が何回視聴したかも特定されず、全員の合計回数しか見られない。
指標を失っている。
関連動画、音楽として画面の中に出てきて、
ファンでない誰かが間違えて押した1回も、
適当になんとなく再生する1回も、
数字上では自分の1回と同じなんだな。
そう考えると、なんだか自分の好きな物を貶された気分になる。
まあ、それは僕も同じか。。。