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まるでフレンチのようなラーメン!?札幌ラーメン「雨はやさしくNo2」

ラーメン激戦区・札幌市。
王道から異端のラーメンが数多く存在し、日々しのぎを削っている。おごれる店も久しからず。移り気が激しい札幌市民の心を前に、のれんをたたむ店も少なくない。
そんな中、ひときわ異彩を放つ店が札幌駅エリアにある。
「雨はやさしく No2」。

その名の通り、2店舗目の出店であるが、煮干し、椎茸、昆布ベースのスープに「鶏白レバー」ペーストが売りの1店舗目とは異なるテイストとのこと。
今回は、札幌在住歴10年以上、有名どころの北海道ラーメンは一通り履修済みのラーメンラバー・さやが、この「雨はやさしく No2」のレポートをお届けする。


お店が位置するのは札幌駅北側エリア

住所は北7条東3丁目。札幌駅から北東方向に10分程歩いたところにある。
近くには「サッポロドラッグストア」や、高級焼き肉屋チェーン「徳寿」、回転ずしのチャンピオン(個人の感想)の「トリトン」などの強力な飲食店が集まるエリアに位置している。

店構えはなんともおしゃれ。
ラーメン屋には全く見えないので、しっかりと調べて向かってほしい。

ラーメン屋らしからぬおしゃれな雰囲気

お店の一押しは「帆立鶏白湯塩」。券売機で食券を購入し、カウンター席につく。

まるでフランス料理店のようなカウンター。座ったあともラーメン屋であることを疑うほどのおしゃれな店内装飾。音楽はジャズなんかが流れている。

席は基本的にカウンターしかなく、7席しかないようだ。混雑を警戒し、日曜日の開店時間である11時ちょうどに向かったが、店内には親子連れ1組のみですんなり席に付くことができた。

いざ、実食

ついに注文したラーメンが目の前に届く。

金色に輝くスープに、若干白めのストレートな中太麺。
ごぼう天と鶏肉のチャーシューの上には白いメレンゲ状のペースト。どうやら、このメレンゲは「帆立のペースト」のようで、溶かしながら食べるのが正解とのこと。

味のベースは、しっかり麺に絡む、風味もとろみ強めの鶏白湯スープ。バターが入っているのでは?と、思うほど濃厚だ。
帆立のペーストをとかせば、帆立のうまみと磯の風味が立ちのぼり、クリーミーさが増す。鶏と帆立のマリアージュが最高である。

ごぼう天もスープのアクセントとして、非常に良い働きをしてくれている。

濃いめの味であるが、スープまで飲み干せるほど飽きがこない工夫の数々。これでビールが飲めれば最高だ。

製麺所はどこ?

最後に北海道ラーメンの特徴のひとつである、麺についても言及しておこう。
通常はのれんに製麺会社の名前が入っているが、この店にはのれんがない。

美しいキッチンの内部にも、製麺会社の痕跡すら見当たらなかったので、後で調べたところ、麺は小林製麺を使っているそう。

確かに、中太麺で、わりとやわらかめの食感、時間が経つにつれてスープを吸っていく感じがまさに小林製麺の特徴をとらえている(個人の感想)。
個人的には、札幌ラーメンの特徴である、王道・西山製麺のもちもちの黄色い中太ちぢれ麺が好きなのだが、おそらくスープの風味を際立たせたかったのだろう。狙いはバッチリである。

今回は塩味を食べたが、ほかにも醤油、鶏飯などのメニューがあるので、今度は別のものにもチャレンジしてみたい。

札幌でも異色のラーメン屋「雨はやさしくNo2」。この店が提供する帆立鶏白湯塩は、札幌に訪れた際にぜひとも味わってほしい一品だ。

ごちそうさまでした。

【店舗情報】
店名 雨は、やさしく NO,2
予約可否 予約不可
住所 北海道札幌市東区北7条東3-1-1
営業時間
火・水・木 
11:00 - 14:30 金・土 11:00 - 14:30、17:30 - 19:30
日・祝日 11:00 - 15:00
月 定休日
※昼の部、夜の部と共に材料なくなりしだい終了。
※不定休あり(Instagramにて情報更新しております)
支払い方法 
カード可、電子マネー可、QRコード決済可


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