いつか「オタク」を卒業して、「母」にならねばと思っていた
こんにちは、さやです。
6月から7月にかけて書いていた「オタクnote」(と私は呼んでいます)の続きが書けそうなので、書いていきます。
全体公開してもいいと思えるところまで全体公開で、それ以降は有料マガジンに入れています。
これまでのオタクnote
Q.なんで私は私を嫌いなの?
A.私は、自分の母のような「理想の母親」にはなれなくて、そんな自分を許せないから
先日、ぽたまるさんとお会いして、色々とお話しさせていただいた際、「オタクnoteを読んだけれど、なぜ『私は私を嫌いなんだ』という結論に?飛躍していない?🤔」という疑問をいただきまして。
それに対してするっと出てきた答えが、「私は、自分の母のような「理想の母親」にはなれなくて、そんな自分を許せないから」というものでした。
とはいっても、これもかなり飛躍している理由だと思うので、今回のnoteは自分のためにも、ひとつひとつ分解していきたいと思います📝
「ファン」な母と、「オタク」な私
今回のnoteのタイトルにしたように、いつか「オタク」を卒業して、「母」にならねばと思っていた私、なのですが。
この前半部分。「いつかオタクを卒業しなければ」という理由の最たるものが、「母は非オタクである」ということだと思います。好きなものへの向き合い方が、ファンであってオタクではない、のですよね。
例えば、母はちいかわが好きです。原作を単行本で読んで、朝のアニメを楽しみにしています。
ちいかわは大人気コンテンツなので、グッズもたくさん出ていますし、コラボカフェやレストランとか、コラボ駅弁とか、今度出るアプリとか、色々と外部展開がありますよね。
でも、母はそれらに興味を示しません。
もし私がちいかわを好きだったら、いや、ちいかわにハマっていたら。外部展開にもたくさん参加すると思います。特にイベントが好きなオタクなので、イベント系には行くと思いますね……。
おそらくちいかわ用のX(旧Twitter)アカウントを作って、ちいかわを好きな方々とつながり、原作の更新があればすぐにチェックして、考察などでワイワイするかもしれません。
オタクが特定のものを好きになることを「沼にハマる」と言い表したりしますが、好きになったら全速力で沼にハマりに行く私と、好きになっても沼まで行かずに原っぱで楽しめる母と。
どうしたら、母のように節度を持って、「好き」でいられるのだろう。
物心ついて、自分のオタク気質を自覚してからずっと、そんなことを思っていました。
私が母にしてもらったことを、私は私の子どもにしなければ
そして後半部分。「母にならねば」というのは……。
私の母は専業主婦で、子ども第一優先の母でした。
母が私や兄弟を父に任せて、自分のために出かけていく姿を、ある程度大きくなるまで見ることがありませんでした。
これについて母に聞いてみたところ、「いやいや、私だって独身時代に好きだった宝塚を、あなたたちを産んでからも観に行っていたよ☺️」と言われました。「でも、それって一番下の兄弟が小学生になった後でしょ🧐」と私がつっこむと、「……そうだね😓」と。
それに宝塚を観に行くといっても、月に1回行くか行かないかレベルの話で、一番下の兄弟が小学校から帰ってくる時間には帰宅していたと言います。
私としては、帰宅すれば母がいて、今日あった話をすぐ聞いてもらえる環境にとても助けられた思い出が多く、私がしてもらったことを、いつか私の子どもにもしたい、しなければ、と思っていました。
そもそも論
オタクnoteには多くの反響をいただきまして、その中でも多かったのは「平成のオタクは白い目で見られることが多かったよね(それが同族嫌悪にも繋がっていたよね)」というものでした。
オタクnoteに寄せていただいた共感の声に対して、ちょっと申し訳ないなと思いつつも書き残しておきたいのは、私はおそらく「平成のオタク」が指す世代の一つ下の世代である、ということです。
つまり何が言いたいかというと、「オタクだからといって白い目で見られた経験があまりない」のです。なのに私はオタクに同族嫌悪して、「いつかオタクを卒業しなければ」と思っています。
それはなぜ……?と自問自答した結果出てきたのが、「母について」でした。
オタクではない母、いつも子ども第一優先で動いてくれた母。私は、そうなりたくて、そうならなければ、とまで思っていて。でも、そうなれないこともわかっています。
だって、私には無理ですよ!子どもがある程度大きくなるまで外出する趣味はしません!みたいなことは😭
理想像としての「母親殺し」をしたい
実は私、すでに「母と私は違う人間で、別の道を行くのだ」ということに気づいて、プチ演歌を歌ったつもりでした。
いや、私、私よ!
今年4月にプチ演歌としてカチューシャ買った私よ!
noteまで盛大にぶち上げているのに!
ぜんっぜん、覚悟決まってないじゃないか!!!!
本当恥ずかしいです……恥ずかしい……。
でも今回もまた、問題の物事の根っこを掘ってみたら母との関係に当たったことで、やっぱりこれは演歌を歌うべき案件だったな、という確信も抱くことができました。
ちゃんと演歌歌手になって、歌い切りましょう、私。
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いずれ同人誌として本にする予定のエッセイを先行公開のような形でまとめています
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