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さやの読書記録 2冊目『娘が母を殺すには?』

こんにちは、さやです。
自問自答ファッションを通じて、これまで読んでこなかったような本を読んでいるので読書記録をつけよう!の2冊目。
今回は文芸評論家の三宅香帆さんの『娘が母を殺すには?』です。


はじめに、三宅さんのnoteを引用

『娘が母を殺すには?』は「戦後専業主婦文化が生んだ母娘密着を現代の物語はどう解くことができるのか」ということを問いに設定した批評だからである。



詳しくは本のなかに書いているのだが、日本の母と娘がなぜ拗れやすいのか? 

その答えのひとつに、「日本の母の多くが専業主婦だった」という背景が存在している。

日本の戦後家庭のマジョリティは、長時間労働によって家庭にほとんどいない父と、家庭で家事と育児をする母によって成り立っていた。

こうして働く父が、家庭からほとんど逃走した結果ーー娘が母の精神的ケアまで担うことになる。

つまり、父親の長時間労働は、間接的に母娘密着の原因となったのである。

そりゃそうだ。家に大人がお母さんしかいなくて、それでいて「話のわかる」娘がいれば、母は大変たことがあった時に夫よりも娘に依存するようになる。そして娘も母を支えなければ、と思うようになる。母娘関係の困難と父の長時間労働は明らかに繋がっている。

では、どうすればいいのか? そのミステリの解決策は『娘が母を殺すには?』で提示したのでぜひ読んでほしい。ちなみに本書で提示した解決策はあくまで「娘側」の解決策であり、父の長時間労働をどうにかしようとするものではない。だがたしかに日本の戦後家庭において、男性の長時間労働文化がもたらした影響は、少なくないものを母娘に与えていたことは確かだったのである。

上記引用noteより

母殺しのプロセス、意外と辿れている

一通り読んでみての一番の感想は、「私、『母殺し』のプロセスが意外と辿れている」ということでした😳 母殺しの一歩は踏み出している……!

(ここら辺の記事が、私の『母殺し』過程を書いているかな?と思って引用しておきます)

自問自答ファッションに飛び込んでから、なぜか母と私の関係についても自問自答が捗っています。
母と私は違う道を行くのだとプチ演歌カチューシャを購入したことや、おそらく母が良い印象を持ってはいないヨウジヤマモトの服を購入したこととか。ここら辺、私なりの『母殺し』の過程だったようです😳

我が家も父親不在の家庭だと思う

はじめに引用した三宅さんのnoteでは、母娘の密着は、父親が長時間労働により家庭から逃走した結果であるとあります。
本の中ではもちろんもっと詳しく語られていて、我が家も父親不在だなぁ……と思いました🙄
母が子どもたちのケアをしていて、そして娘の私が母のケアをしている。そうですね🙄(子どものうち、女性なのは私だけ)

紹介されていた作品で読みたい・見たいもの

映画『私ときどきレッサーパンダ』
松浦理英子の小説『最愛の子ども』

私、読書家でもなければ、ドラマや映画好きというわけでもなく、紹介されていた作品でわかるのが漫画・アニメ『SPY×FAMILY』くらいだったのですが、「なぜアーニャは人の心が読めるのか」という切り口がとっても面白かったです。
夫婦間のディスコミュニケーションは娘によって解決されるというのが、家庭内で期待されている私の役割そのままで乾いた笑いが出そうです🙄

もっともっと、私のやりたいことをやって、私の人生を生きていこう

母が嫌がりそうだと思うこと、でも私のやりたいことを、もっともっとやっていきたいです。
そして母の人生ではなく、私の人生を生きていきたい。
とりあえずパッと思いついたのは、ロリータ体験です。やっぱり行かなければ……!


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