今日で一年。
今日は元宙組の劇団員の方が亡くなられて一年、一周忌です。
心より哀悼の意を表し、故人のご冥福をお祈り申し上げます。
この件に関しては、とても長い一年間だったと感じています。
ただの宝塚歌劇ファンである私ですらそうなのですから、ご遺族や関係者、ファンの皆様のご心情はいかばかりか、想像も付きません。
この一年は色々な意見や思いを目にしました。私自身まだ整理しきれない思いがあり、観劇をしていても頭の片隅にはこの悲しい事件が常にあって、もう以前のように純粋に観劇を楽しむことは出来ないと感じています。
私には公表されている以上の事実を知る術はありません。ただ事実を受け入れ、改善を望み、信じて見守ることしか出来ません。
ですが、正直なところ宝塚歌劇団が掲げる試みや改善案は頼りなく、形式や世間体ばかりを気にして何一つ具体的な改善がなされていないように見えてしまいます。
一朝一夕で改善出来る問題ではないこと、水面下で改革が進んでいる(であろう)ことを加味しても、です。
劇団の対応に心底失望しながらも観劇を止めなかったのは、私の大切な方がそこをまだ大切に思っているから、そして今もそこで大切な方々が活動しているからです。
二度とこのような悲しい事件が起こらないように見守り、彼女たちの置かれた環境が少しでも早く改善されるよう、行く末を見届けなければいけないと思うからです。
組織としての宝塚歌劇団と役員には、今一度劇団員はただの商売の道具ではなく一人の人間であることを肝に銘じていただきたい。
そして利益や世間体ばかりを追い求めるのではなく、劇団員や外部の意見を公正に取り入れて改革を進めていくことを強く望みます。
私もこの事件と自戒を忘れずに、これからも応援を続けます。