Sayaのライフヒストリー
みなさんこんにちは、Sayaです。
本来ならnoteの初回で書くべき私の自己紹介なのですが、書く機会を逃してしまい、今となりました。
さて「自己紹介」と言えば、好きなことやら強みやら、書くことがたくさんあると思いますが、私は「ライフヒストリー」という方法で、私の過去の出来事を物語調にしてお伝えしてみたいと思います。
中高生の頃の夢
私は雪の多い東北地方で生まれました。私が幼い頃、この地域では二世帯が同居する家庭が多かったので、私は祖父母も含めた3世代同居家庭で育ちました。私の高校は進学校ではありましたが、それほど有名な高校でもなく、標準程度の学校でした。ただ、自宅から通えるという理由のみで進学したんです。
さて、こんな話をすると、この田舎で平凡な生活を送っていた私がロンドン大学で修士号を取得する人生を歩むであろうと誰が想像したでしょうか。きっと幼い頃の自分も、将来の自分のキャリアに驚きを隠せないと感じます。
しかし、唯一幼い頃から私の能力として抜きんでいたものがあったとすれば、人一倍の好奇心の高さと父譲りの決めたことをやり通す力(いわゆる頑固さ)だったのかもしれません。
そんな私は、海外に魅了され中学生の頃から漠然と、将来は青年海外協力隊員として海外に出ていくことに憧れていました。
そんな憧れを持っていましたので、途上国支援をするのであれば、第一次産業に従事すべきであると考え、大学では農業経済学や国際開発学を学びました。
大学での出会い
大学で出会った私の師匠となる先生は、少しぶっきらぼうな方なのですが、とても熱心で、学生思いで、すごく一生懸命な先生でした。
先生自身が、私の大学の卒業生であり、学生時代はスリランカへ留学されたご経験もあるということで、先生の元で学んだ学生は、よく「スリランカ送りにされる」という話もあり・・・
私も、スリランカ送りにされました笑
というのは冗談で、志願してスリランカ留学をさせていただくことになりました。先生のご協力もあり、給付型の奨学金をいただき、1年間の学びを深めることができました。
実は、スリランカへ旅立つ前
スリランカでの体験は貴重なものとなるはずなので、日記を書いておきなさい
という先生の教えがありましたので、気が向いた時に長々と日記を記していました。誰にも公開したことのない日記だったのですが、数年の時を経て、今後noteで公開していこうと思っています。
大学院への進学
スリランカ留学を終えた私には、ずっと夢見ていた青年海外協力隊の案件が舞い降りてきました。
帰国後先生からは、こんなことを言われたんです。
大学の共同研究で、卒業生の中からパラグアイに青年海外協力隊として2年間現地に行ってくれる人を探しているんだけど、Saya行ってみないかい?
私はすぐさま、行く決意をしたのですが・・・
残念ながら、両親に反対され、泣く泣く諦めることになりました。
また、安定志向の両親を納得させるため、私は教師になる道を選び、教育学研究科に進学することにしました。つまり、この時、理系大学から文系大学へと文転する大きな決断をしたのです。
教師として就職
大学院を卒業するや否や、私は晴れて教師として小中学生を教えることになりました。毎日が新しい経験。自分でお金を稼ぎ、自立できることの喜びはひとしおでした。
子どもたちはとても素直でいい子ばかりでしたが、しんどいことも多かったです。私も人間ですから、たくさんの失敗もしましたし、子どもとの関係がうまくいかないこともありました。そして、子ども達の言葉に傷つくこともありました。
そんな体験の中で、私は教師の限界というものも感じるようになってきました。それがもう一度学問の世界に戻る決意をした所以でもあります。
教師は子供たちに夢や希望を与えられる存在ではありますが、一生連れ添ってあげられる存在ではありません。その子の未来に薄らと暗い影が見えてしまっても、何もできないことがあるんです。それを見ている私は、教師として何とも言えない虚無感にひたることになりました。
そして、私は教師をやめました。
ロンドン大学を目指して
子どもは全く悪くないのに、なぜスタートラインに立つ前から子供たちの夢や目標が絶たれなければいけないのだ
という私の悔しさは、青年海外協力隊として途上国支援をしたいと思っていた当時、私が考えていた
なぜ私は先進国に生まれたが故に食糧に恵まれ、途上国や紛争地に生まれたが故に飢えに苦しまなければいけないのだ
という疑問と、根源的な点で通じるものがあると感じます。
だからこそ、私は学ばなければいけない!いや、学びたい!
と考え、教育学の博士号取得を目指し、ロンドン大学の修士課程から学び直することにしました。
おわりに
たったの2000文字では、言葉足らずの点で伝えきれないこともありましたが、私はこんなライフヒストリーを経て、こんな思いを持った人間なんです。
今後、どんな人生を歩んでいくのか、不安に感じることも多いですが、前を向き一歩ずつ、私にできることに取り組んでいきたいなと思っています。
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