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コロナへの対応の違いにカルチャーショックを受けた日

日本に帰国して感じた温度差

2020年6月3日。私はイギリス留学の途中で日本へ帰国することになりました。全てはコロナウィルスのためです。(到着日:6月4日)

帰国後、私はPCR検査を受け、政府指定のホテルで2泊3日を過ごしました。そして、陰性の結果通達を得たのち、2週間東京のホテルで隔離生活を送り、実家へ戻りました。

この期間中、私は「自分自身のコロナへの意識」と「日本の制度や人々のコロナへの意識」が大きく異なっていることに気付きました。

特に次の3つのことに対して違和感を感じました。

・帰国者の隔離支援の曖昧さ
・経済活動の活発さ
・ソーシャルディスタンスへの意識

帰国者の隔離支援の曖昧さ

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私が帰国した6月の段階では、帰国に関する情報が少しずつ個人レベルのSNSなどで共有されはじめておりました。

私たちが帰国にあたり、一番の課題であったことは「隔離施設の確保」です。移動規制により公共交通機関の使用ができなかったため、帰国者は各自で2週間の隔離先を確保する必要があったためです。

結局私はイギリス滞在中に隔離施設の予約はせず日本に帰国し、隔離先について空港の方に相談することにしました。そうすると、帰国者受け入れ可能ホテルのリストをいただくことができました。私はそのリストから一つのホテルを選び2週間滞在することにしたんです。

しかし、そのホテルでは・・・

・体温の報告義務がない
・外出制限の規則がない
・帰国者自身が食糧の調達をしなければいけない

私はこれで良いのだろうか?と隔離体制に疑問を感じました。おろらく、諸外国と比較しても、日本の帰国者対応は、野放しに近いような感覚でした。

しかし、食糧確保は重要でしたので、私も短時間のみホテルの近所で買い物をして、静かに日々を過ごすようにしていました。

経済活動の活発さ

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帰国者の私が、恐る恐る買い物のために外に出ると、ロンドンでは考えられないほど普通に近い日常が広がっていました。

・車がたくさん走っている
・カフェも開いている
・レストランで食事ができる

そんな様子を目の当たりにして、私は「こんなに経済活動を進めていても、日本はイギリスよりも感染が広まらないんだ・・・」と不思議に感じました。

イギリス滞在中、私は日々コロナの恐怖に怯え、スーパーへの外出までも控えていた数ヶ月を送っていました。なので、日本に降り立ったことで急に私の環境が、緩和規制となった感覚になり、私自身この差に驚きを隠せませんでした。

ソーシャルディスタンスへの意識

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コロナ対策としてソーシャルディスタンスが有効であるとの知見が広まるや否や、イギリスでは道の前方から人が来れば、道路の反対側に渡って道を譲るような思いやりの行動が人々の中から自主的に始められていました。私が道を譲れば笑顔でThank You!と言われたり、私自身も道を譲ってもらうこともありました。

またスーパーで、ソーシャルディスタンスを保てない時は、なるべく商品棚の方を向いて、人と人とが向かい合わせにならないような配慮をしていたものです。

しかし、日本ではそのような様子がイギリスほど見ることができませんでした。むしろ、東京はロンドンの街と比較すると、人混みに溢れているように見えました。

これは、政府が主張するコロナ対策の差なのでしょうか?

そんな疑問を感じつつ、私はソーシャルディスタンスに対するイギリスと日本の国民の意識の差を顕著に感じた2週間の隔離生活でした。

終わりに:イギリス留学と帰国への思い

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当初の予定であれば、9月の修士論文提出まで、私はイギリスに滞在し、提出後には一緒に支え合った仲間とヨーロッパ旅行をしようと思い、その日を待ちわびながら、日常生活は勉強に没頭していました。しかし、残念ながらその計画は実行できませんでした。

それでも、イギリスの大学で修士号を取得できたわけですから、十分に素晴らしい時間ではありました。心から学びの機会をいただけたことに感謝しております。

日本に帰国し数ヶ月。

たとえ数ヶ月前のことと言えど、日本の生活が私の日常となると、海外の環境や様子、私の当時の感覚を思い出すことが非常に難しくなってきます。なので、私が帰国後感じた2週間の素直な驚きは、あの瞬間しか感じることができない、本当に貴重な経験だったと思います。

ですから、私はこれからも記録を残していくことをライフワークとしていきたいです。

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