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Sayaのライフストーリー

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#スキしてみて

自由奔放な発明家の祖父。

私の亡き祖父は、本当に自由人だった。世間の「常識」というものは、彼には全く通用しない。彼は、彼の世界で生きていた。 私はそんな祖父があまり好きではなかった。 いつも変なことばかり言っていた。 いつも変わったことばかりやっていた。 「なんで、私のじいちゃんは、こんなにも変なんだろう。」と、物心ついた頃からずっと思っていた。 そんな祖父は、私の人生において強烈な思い出ばかりを残して、この世を去った。 もう祖父が亡くなって、6年以上は経つのだろうか。 時が過ぎるのはとても

期待と人を傷つけること

人は、誰かを傷つけると同時に、自分もどこかで傷ついている。 自分の発した言葉、見せた態度。 無意識なことだったとしても、その自分自身の行動に、もしかしたら、相手は傷ついてしまっているのかもしれない。 私は人を傷つけた あなたは、人を傷つけたことがあるだろうか? 「私はある。」 それは、人に期待され続け、歩むべき道を脱線した日のことだった。 そんな私をみて、私に期待をしていた人々は、色々な感情をぶつけ、私を歩むべき道へと戻そうとした。 そこには、多くの悲しみと怒

ブログの奇跡〜人生を変える出会い〜

ブログをはじめて2年半。 ブログを始めたばかりの頃の私は、それから先、私自身が文章を書くことをこれほどまでに愛し、これだけの文章を世に生み出すことができるとは思えなかった。 書いても書いても、溢れ出てくる私の思いに、私はそっと耳を傾け、自分の心の赴くままに、キーボードを打ち続けた。 そんな私の思いが、ネットという世界を通じて、誰かに届けばいいなぁと思っていながら文章を書いている。 それはまるで、出会ったことのない誰かと、文章を通じて、心から対話をしたいと願っている証な

おばあちゃんとシンクロする自分〜私のルーツを求めて〜

私が自分のルーツについて考え始めたのは、いつのころからだろうか。 きっとそれは、私が大人になり自分が他者と異なった生き方・考え方をしているような気がすると意識し始めてからかもしれない。 しかし、自分が他者と異なっているといった意識は、実際のところは幻想で、人間一人一人みんな違って、みんな違った生き方・考え方をしているものだ。 でも、自分らしさの背後には私のルーツに何かしらのヒントが隠されているのではないかとも思える。 私のおばあちゃん 私には今年84歳を迎えるおばあ

初めての1ペソ。〜ストリートチルドレンとの出会い〜

もうすぐ11歳を迎えようとしていた幼い頃の私は、左ハンドルのNissanカローラの後部座席に乗っていた。 狭い車内で、見慣れない外の風景を眺めていた。 道端には椰子の木が立ち並び、バナナが生い茂っていた。外の空気はカラッと晴れていて、ジリジリと太陽が照りつけていた。それは、日本とは異なった、熱帯地域の雰囲気だった。 私を乗せた車は、赤信号で止まるや否や、小さな子供たちにわんさか囲まれた。その子供たちは、先頭の車から一台、一台、ガッチリと貼られた黒い車の窓のフィルムに、顔

1年間のGap Yearの振り返り:「少しは休んでもいいんだよ。」

日本ではあまり聞きなれないGap Yearという言葉。 みなさんは聞いたことがあるだろうか? 海外でGap Yearといえば、学生が大学を卒業した後、社会人になる前の期間をインターンシップや長期の旅行をして過ごすのだが、私は不本意にもこのGap Yearを取得することになってしまった。 そして、その期間をブログと家族と共に過ごすといった時間の使い方をした。 そんな1年は、私の人生を大きく変え、私が大切にすべきことを考える時間ともなった。 ロンドン大学大学院在学中の私

私は教師になりとても悩んでいた。

私は教師になり悩んでいた。 その悩みは、教員として働き始めたその日から、少しずつ膨らんでいった。 しかし、働き始めた当初は、社会人としての日々に慣れないが故に、私は悩んでいるのだと感じていた。だから、まずは仕事に慣れることや、授業をしっかりとできるようになること、子供たちを理解することに努めようと思った。 でも、私の悩みは消えることはなかった。 私は、このモヤモヤとした悩みを誰にも相談できずに心に秘め続けていた。そんな悩みを打ち明けられた場は、私の書いていた日記のみで

マヤ暦を見てもらった日

私とはどのような人間なんだろう? 意外と、自分のことは、自分が思うほど分からないことが多い。 他者については、「あの人って、こういうところあるよねー」なんて、良いところも、悪いところも気が付くのに、なぜか、自分のことを振り返ると、他者を見る視点とは異なり上手に表現できないものなのである。 占いとの出会い 私は10代の後半から、自分とは何者で、なんのためにこの世に生まれ、なんでこんなにも逆境に立たされることが多く、頑張り続ける性格になってしまったのだろうか・・・と、一人