留学帯同妻、ガルガル期の乗り越え方
こんにちは。
アメリカはイベントだらけのハロウィンがようやく終わり、次はサンクスギビング、クリスマスと今年の締めくくりがだんだんと近づいてきています。
アメリカで2回目のハロウィンは子供たちが仲良くなったお友達と楽しんでいて、なんだか1年でだいぶ馴染んだなと胸を撫で下ろす機会にもなりました。全ての出来事が初体験だった去年と違い、今年は少し余裕を持って毎日を楽しめそうです。
今でこそ平和にイベントを楽しんでいる私ですが、思い返せば昨年の今頃から冬にかけてはそれはもうピリピリしておりました。ガルガル期とは、赤ちゃんを産んだばかりのお母さんが子供を守るために周囲の全てに気を張って攻撃体制になっている様を表す言葉です。昨年の私は産後でもないのにまさにこの状態でした。
以前アイデンティティロスの記事を書いたのですが、この頃はまさにその真っ只中。失われたアイデンティティでぽっかり空いて弱くなった部分を誰にも傷つけられないようにガルガルしていたのでした。そんな私の被害に遭うのはもちろん一番近くにいる夫。(子供にはそんなに被害はなかったはず・・・)私はキャリアを断絶されている上に、英語ができないから仕事を見つけるのも大変だ!専業主婦だから家事をやることは理解しているけど、子供の学校のことが全部英語なんだからあなたもやってほしい!お金がないっていうけど、ここで使うために日本で共働きしてきたんじゃないのか!とそれはもうガルガル噛み付いておりました。
今これを書いていても、いやいや奥さんあなたのご主人だって新しい職場で英語で一生懸命やってるじゃないの。子供のことだってたくさん協力してくれているし、なんなら今までより家に帰ってくるのが早いから一緒に遊んだり勉強をみてくれたりしているよ。週末は洗濯だってやってくれるようになったじゃないのと天の声が聞こえてきそうです。でも、当時は本当にこう思っていたし、自分の考えが修正できなかったんですよね。渡米してから最大の夫婦喧嘩もこれが原因でした。
もし去年の私に声をかけてあげるなら、英語はそんなにすぐにできるようにはならないんだから少しずつ頑張ればいいの。あなたが必死になってイライラしても誰も幸せになれない。と伝えたいです。1年間の間に看護師の試験に受かろうとも、いまだにスピーキングは苦手なまま。病院で他職種の人々と働くなんて自信も英語力も足りないと自負しています。そんな私が心穏やかに過ごせるようになったのは、”未熟な自分”を徐々に認められるようになったからです。英語が通じなくてもなんとかなる!の経験値を積んだというのもあるかもしれません。日本ではアラサーを過ぎた立派な大人として働いていたので、未熟な自分を認めることをちっぽけなプライドが邪魔していたんですよね。
でもここはアメリカ、移民で英語を話せない私は未熟でできない存在なのです。それを認めるだけで、今日は英語で病院の予約をできた私って偉い!短い時間でも英語を使って看護師をしている自分は頑張っている!と思えるようになります。病院の予約一つとっても、以前は病院の予約一つでこんなに緊張して、しかも1回で聞き取れなかった・・・と自信喪失していたので別人のようですね。(でも英語の電話はめちゃくちゃ苦手なので今もできれば主人にやってもらいたい。笑)
マインドセットを変えるっていろんな本でも書いてあるし、SNSでもたくさん発信されているけどあり過ぎて難しいんですよね。私も色々やってみたんですけど、結局一番自分にあっていたのは疲れることはしない。というシンプルなものでした。
疲れてたら子供達がいない間にお昼寝する、無理に勉強しない(ノルマをもの後すごく少なくしてハードルを下げる)、携帯をずっとみてても、漫画を読んでても、ネトフリ見続けてもOK。で、私の場合はこれを数日やると今度は何もしてない自分が嫌になってくるのでそのタイミングがきたらちょっと勉強してみたり、お昼に夕飯を作って子供たちとの時間をたっぷり取ったり、余裕のある自分にしかできないことをするようにしていました。
今もそのスタンスは大きく変わっていません。だって、海外で子育てしつつ働きつつ暮らすってめちゃくちゃ大変なんですもん。しかも、研究留学の私たちは経済的にもかつかつ!(私は週2日しか働いていないけどそれでもヒーヒーいっています。)お金の余裕は大切です・・・
無理しないってすごく大切です。ここで生きていくだけでも、知らないうちに無理しているのです。だって何もかも違う日本から来たんだもの!言葉が通じないんだもの!手に入る食材だって違うし、気候も違う。だから、今頑張っている帯同妻のみなさんにも無理しないで休んでと伝えたいです。結局自分がハッピーであることが一番大事!
そんなわけで今日ものんびり過ごしたので、子供達が帰ってきたら一緒にクリスマスツリーでも出そうかな。