きみの酔いがさめるまで
春
―私のこと、どうおもってる?
あんこのような人だね。
―それってどんなひと?
きみの練り上げかたしだいさ。
―あなたは、なんて洒脱で美しく言葉を使うのかしら。私、あなたがだいすきよ。
好きだなんて軽々しく口に出すものではないよ。頭がわるくみえるから。
夏
―ねぇ、私のこと、どう思ってる?
そんなこと口で言わせる気かい?それよりベッドにいこう。きみにいいことを教えてあげる。
―あら、今夜もまたすてきな物語がきけるわね。
秋
―ねぇ、私のどこがすき?
ぼくに一途なところさ。おっぱいが大きなところも好きだよ。
―そう。それについては自信があるの、私。
冬
―ねぇ、私のどこが嫌い?
そんなくだらない質問をするところ。
春
―ねぇ、あなた…あんこは好き?
え?きらいだよ?言ってなかったっけ?
【終:27分】
だめなフタガミサヤと向きあう。