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派遣社員歴7年目が「仕事とセンス」の最適解を考えてみた。
今の上司から「センスを磨きましょう。」と言われ続けて数年がたった。
仕事のセンスってどうやって磨くのか、そもそも言語化できなくて非常に苦労した。
わからないことがあることはわかっていた。
ミスが出るタイミングも、私の場合はわかりやすかった。
性格的に、急かされたり、抱えてるタスクが多くなるとミスが出やすい。時々、見切り発車というか、早とちりをしてうっかりミスをすることもある。
そんな時は、都度相談を重ねたり、わからなくなったら他人に聴くこと。焦ったら助けを求めること。そもそも焦らないこと。深呼吸。
これがミスを減らすのにうまくいくコツだった。
でも。上司は反省会の都度こう話してくれた。
「人間なのでミスはするものですが、仕事をする上でのセンスや勘みたいなものは磨いていきましょう」
仕事をする上で、磨くべきセンスとはなんぞや。
壁にぶち当たった。
本もめっちゃ読んだ。アイデアの本、タスク管理の本、仕事術の本、めっちゃ読み漁った。
これだ!って思うものが無い、そもそも本を書けるくらいの達人が考えてることを、こんな凡人に当てはめても続かない。これは詰んだと思った。
今の上司のことは、わたし史上一番、相性が良い上司だと思っていて、チームのみんなも大好きなんだけど、みんな時々無茶振りをするお茶目な(?)一面があって、そのたびに心が軋む。びっくりする。慌てる。ミスする。エンドレス。
なんとか、貢献しようと思っても、望まれてるレベルに届かない。悔しかった。
そもそも予定がクラッシュするし…人と会話が噛み合わん時あるし…と、そこまで落ち込んで考えて、突然パッとひらめいた。
話が噛み合わない時、脳内ファイルの検索結果が違うんちゃうか、と。
────────
ここまでが研究過程で、以降が考察である。
考えた結果、脳内を検索する時の考え方のベースは大まかに6つに分けられると気づいた。
1.いつ
2.どこで
3.誰に
4.何を
5.どうした
6.結果はどうなった
これがわかるD:フォルダが、脳内に展開されていて、それぞれ階層によって分かれている。
そこで、検索をかけるわけだ。
1.いつ
ファイル検索すると、時系列順になる。
この間の企画、まだ上司に報告してないから時間作らなきゃ。というのが一目でわかる。
2.どこで
ファイル検索すると、どの場所で上司に報告したかがわかる。
メールか、口頭か、オンラインの打ち合わせか。
そもそも前の職場で話したことが記憶の中にもしまわれていたりする。
3.誰に
ファイル検索すると、どの人に何を話したかがわかる。
企画を上司には報告したけど、チーム外のこの人にも話を通しておいた方がいいな、ということがわかる。
4.何を
ファイル検索すると、案件ごとに割り振られる。
この企画は進めたから、別件に取り掛かろう。とかできる。
5.どうした
ファイル検索すると、「報告」「連絡」「相談」の3パターンに分けて、自分が行ったことがわかるようになる。
6.結果はどうなった
相手のアクションがあったか、無かったか、結果はどうだったか、というリストがずらっと並べられる。
これだ!と思った。
この検索結果が人と照らし合わせてズレてると、コミュニケーションに非常に影響する。
なんならD:フォルダじゃなくて、仕事に関する事柄はS:フォルダに入れときたいこともいっぱいある。
お互いに検索かけられると、会話のベースが揃うし、話し合いがしやすくなる。
難しく言うとコンテクストが高くなる。
(もちろん、個人的にそっとD:フォルダで眠らせている事案もある。。。)
この脳内フォルダを、いかに具現化して、
すぐに、スピード感を持って、ファイル検索して相手に見せられるようにしておけるか。
検索して目的のものを探し出せるようにしておくか。それに絶対の自信があるか。
これで、センス磨きを制することが出来ると思う。
相手は何を求めているのか?によって、引き出す言葉も材料も道具も何もかも変わってくるし、そもそも0からスタートすることもある。時間がないこともある。
そんな時に、どこを探せば、必要なものが手に入るのかを知っておくのは重要だなと思った。
ようやく…言語化できたのが嬉しい。
────────
そして、問題はここから。
この脳内フォルダのファイルを壊されることがある。わたしは心の中で「クラッシャー」と呼んでいる。
クラッシャーにも色んなタイプがあるし、善意も悪意も故意も過失もあるけど、
このフォルダの中身、そもそも間違えてるかも。。。
という具合で、不安になると、一気にメンタルがやられる。
そんな時は、食べて、寝て、遊ぶと、だいたいの場合は復活する。
いわゆる「自信」というやつは、自分の中で育てて、クラッシャーに対して正攻法で立ち向かい、
自分が正しいか間違ってるか、方向性の確認をするプロセスが踏まれない時に、効果を発揮して
▶︎たたかう
にげる
どうぐ
はなす
みたいな感じでコマンド入力するためにあるものだ。
その自信は、さっきの脳内フォルダがいかに自分の中で育っているかによって
戦闘力が決まる。勝ったり負けたりする、引き分けたりする。それで良いし、それが良いんだと思う。
わたしの戦略は引き分けに持ち込むやり方なので、勝てないけど負けない。
戦績はほどほどだけど、やる気を出せば強い。そんな脳内フォルダを構築している。
万が一負けたら、フォルダの再構築をして、自信が持てたら戦場に戻る。フォルダの中身は外部にバックアップをとっておくと助かったりする。メモとか手帳とか。脳内から取り出しておくと忘れたとしても思い出しやすいし。記録大事、超大事。
まぁ、さっき「戦う」なんて言ったけど、それはクラッシャーに対する場合のみだ。
本来の話し合いの目的は、「検索結果を照らし合わせて物事を次に進めること」であって、勝った負けたは正直どうでも良いこと(私にとっては)なので、センスを磨くにはひたすら検索結果をバリエーション豊かにできるかに尽きる。特に人間関係は、グレーにしておいた方が良いこともいっぱいあるのだ。戦うことに注目してしまって、「正しい」「正義」に目が眩んでしまうと、先が見えなくなることもある。それよりは進んでいくことが大事。
いったんは、死ななければ、いずれ何とかなるものだ。
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「センスを磨く」の解でした。
あなたは、仕事のセンスについてどう思いますか?
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![遠藤さやえんどう](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165832682/profile_b32ffe3f2bbd746e01b4df9e841a66e1.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)