“ウォン・カーウァイ(王家衛)”監督の映画その1 〜恋する惑星〜
カンフーだけじゃない。香港映画
香港映画ときいてまず思い浮かぶのは、
偉大なる我らがスター “ジャッキー•チェン”のカンフー映画かもしれない。
それも好きではあるが、
私はあえて声を大にして言いたい。
カンフーだけじゃない!
“恋する惑星”
はじめてみたウォン・カーウァイ監督の映画は
”恋する惑星”だ。
たぶん金城武がでているから見たのだと思う。
最初のきっかけはもうあまり記憶にない。
映画は2組の男女のストーリを別々にえがきながら展開していく。
一組目。
金城武のなんだか甘くて際限なく優しい雰囲気と言葉。自分までなぐさめられているような気持ちになり、
雨の描写と落ち着いた色味の映像がしっとりさせる。
二組目。
この転換のシーンが見事にクロスオーバーしているのもみどころの一つだ。
切り替わると同時に印象的な音楽にあわせて登場人物がいきいきと動き出す。
うってかわってがやがやとした通り沿いのホットドッグ屋で働いているショートカットのフェイ•ウォン
そこに買いにくる警察官の制服姿のトニー•レオン。
だんだんとかわす言葉がふえていき、親しくなっていく。
ある日、ホットドッグ屋のオーナーからフェイがトニーに返す部屋の鍵をあずかった。
だけどなかなかトニーがこなくって返せない。
気になっているトニーの部屋の鍵が手の中にある。
………。
そこからトニーの部屋の中でストーリーが展開していく。
トニーとフライトアテンダントをしている恋人が飛行機の模型で遊びながらいちゃつくシーンでは、音楽もカメラワークも印象的で私の好きなシーンのひとつだ。
部屋のそこかしこにある彼女の物や痕跡をフェイがこっそりと気づかれないように新しいものに変えていく。
なかなか変わった物にきづかないトニー。
だけどなんか違う?と思って家具に話しかけたりする。
登場する人たちは、
淡々とした人や
マイペースでひょうひょうとしている人、
お互い話がかみあってなさそうだけど、なんだか馬が合っている。
そんな人物像だ。
見終わった後に思ったことは、
とにかく警察官のトニー•レオンがキュートすぎる❤︎
なんなん!あんなのずるい!
白下着が世界一似合う男だ。
トニー以外にあの下着があんなにキュートに見える男がいるだろうか、いやいない。
あのはにかんだ笑顔の尊さよ。
ちょいと呼ばれて顔を近づけてからの真面目な表情と話す言葉とのギャップよ。
フェイ•ウォンも可愛かった。
してることはかわいいといえるのか…と思ったりもするけど、ふと我にかえった時のどうしようと困ったシーンがなんとも微笑ましい。
あの広東語のゆる〜い響きがたまらなく好きだ。
そしていい具合に適当でのんびりとした人々。
多彩な色をまとった映像、音楽のセンス、ストーリー…
そしてなにより登場する俳優たちが好み。
今思えば、こんなに大好きな要素がたくさんのウォン・カーウァイ監督の映画にはまらないわけがない。
とにかくなんか好きだわー、なんかいいわーと、
すっかり夢中になっていた。
また映画の公開をリアルタイムで追っていけたのもよかったのだと思う。
そういうわけで、
ウォン•カーウァイ監督の映画の話、
私の最推しのトニー•レオンの話はまだまだ続いて行く予定です。