映画レビュー『悪魔のいけにえ』
最初に
今回から、レビューは出来るだけ簡素に述べるようにする。
作品情報
・タイトル『悪魔のいけにえ』
・公開日:1974年
・監督:トビー・フーパ―
レビュー
・画面が終始ざらついていて見えづらい。
しかし それが逆に、
「何気ない風景に潜む不安と狂気」
を感じさせる。
・前半は長回しやロングショット(※1)、フルフィギュア(※2)などで
撮影し BGMも極力 無くすことで、
殺人のシーンですら静かに、淡々としている。
一方で後半、特にクライマックスの場面では、
ヒロインの目やソーヤー一家の顔などをディテール(※3)で映し、
さらに その場面を激しく切り替えることで、
ヒロインが体験する恐怖とソーヤー一家の狂気を
上手く表現していた。
まとめ
本作は、グロさ、怖さ が比較的 薄めである。
しかし、ざらついた画面から伝わって来る「狂気」は、
真似しようとしても簡単には出せない。
その点こそが、他のホラー映画には ない本作の大きな魅力だと感じた。
ホラー映画 初心者は まず本作から始めてみても良いかも知れない。
参照・参考・引用元
(※1)、(※2)、(※3)は全てショット(撮影方法)の名称。日本と海外では呼び方が違うので、ここでは日本版で統一。詳しい解説はこちら(↑)。