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《私の履歴書》前々職の頃の記憶 6
いつも見ていただきありがとうございます! 今日は前々職で勤務していたハウスメーカーのブラックなところをご紹介(?)します。
【その1】「現場終わるまで帰ってくんな!」
これは、僕の同僚が当時のボスから命令されたことです。年末のお引渡しまで時間がない上に、もともとタイトな工程は押し気味。とうとう上司がブチ切れて常駐で現場を見ろ、と命令したのでした。「時間が足りない? 夜があるだろう。お前が責任持って働かせるんだよ」とボスのブラックなお言葉。僕は煽りを食らい、現場に足りない資材を運ぶ係になりました。現場はまさに昼夜を問わない地獄と化しており、疲れ果てたクロス屋さんが仮眠を取っていたりと悲惨な状況でした。
今になって思えば、ボスにとって彼は可愛くない部下だったのでしょう。たぶんそういうところもあっての事とは思いますが、やり過ぎかと。結局何とか間に合いましたが、クオリティは推して知るべし…です。
【その2】「基礎が割れてるんですけど…」
これはお引渡しが済んだお客さんからのクレームです。建築担当者は既に退職(これもボスのパワハラで辞めたようなもんです)しており、代わりに僕が指名されて行ってきました。建築段階からあれこれ揉めた現場だ、というのは聞いていました。
現場を確認すると、確かに基礎コンクリートが割れている。建築当時の資料を見返すと、コンクリートの固まるまでの時間をケチって工程を短縮した跡がうかがえました。一生に一度と言われる買い物が、こんなずさんな管理で建てられていると思うと、建築の初心者ですがゾッとします。結局、この案件は荷が重すぎるとして、ボスにお返ししました。
こんな感じで大小さまざまなブラックな部分には、本当に事欠かない会社でした。ですが、この建築の仕事に携わった1年半は、今までの人生のどんな時よりも勉強し、成長の手応えを感じる時間でもありました。「若いうちの苦労は…」なんて言いますが、ハウスメーカーで過ごした3年間はまさにそうでした。
大手のメーカーはきちんと、設計・積算・確認申請・建築・アフターの役割分担がなされていますが、そうでないため、嫌でも建築の総合的な知識を身に付けざるを得ない場所でした。
もし今、建築の仕事をしろと言われたら出来なくはないですが、あまり積極的には関わりたくないですね(^-^) また思い出したら書いてみようかと♪