No.014 : 超過激!ホラーやグロい映画&アニメ好きの人へ贈るプロレス
皆さんこんにちは!サックスマン上野です。
みなさんは最近の映画やアニメはご覧になりますでしょうか?
私はというとアニメ好きではあるのですが、日常系アニメばかりを見ています。なのであまりホラーやグロい表現のアニメは見ることはほとんどありません。
例えば最近の有名なアニメで言うと鬼滅の刃、進撃の巨人、呪術廻戦などが挙げられますが、ほとんどがグロい表現が多く、見たとしても1話でギブアップしてしまいます。なのでそんなグロい表現のアニメを平気に見ている子供達や学生たちは凄いなと心から尊敬しています。
そんなグロい系のアニメや映画に慣れ親しんだ人たちに、尊敬の念を込めて、このプロレスを贈りたいと思います。
そのプロレスとは、デスマッチです。
…もう一度言います。デスマッチです!!!!
というわけで、今回はグロテスク表現に慣れた方々へ、デスマッチについてご紹介したいと思います。
尚、プロレスの考え方は千差万別ですので、以下のご紹介は私の個人的な考え方も含みますのでご了承願います。
1. デスマッチとは?
プロレス好きでも好き嫌いが分かれるジャンルであるデスマッチ...。
まずデスマッチとは何なのかWikipediaさんで調べてみると、
「デスマッチ(Death Match)は、プロレスの試合形式の一種。プロレスのルールをより危険なものに変更したり、特殊なリングを使用したりするものである。」
“より危険な”ものとは、例えば大仁田厚選手の“ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ”に代表されるような、爆発や有刺鉄線による血が流れるほどの大怪我をするアイテムを使用することをいいます。有刺鉄線の他にも剣山、画鋲、蛍光灯、フォーク、ガラスボード、パイプ椅子など...日常で使用する当たれば痛いアイテムばかりです。でもグロい映画やアニメが平気な方なら、本物の血を見ても平気ですよね?(笑)
「そんなものを見て何が面白いの?」と思う方がいるかもしれませんが、ここでグロテスク表現のアニメが苦手だった私がデスマッチを見始めたきっかけを語っていきたいと思います。
2. 私がデスマッチを見始めたきっかけ
私は前述のとおり、鬼滅の刃をまともに見られないようなグロテスク表現を受け付けない人間でした(今もそうです)。ですが2020年8月9日に横浜文化体育館で行われたアイスリボンという女子プロレス団体の大会で、すべてが変わりました。
この横浜文化体育館という会場は数々の名試合が行われ、新日本プロレスの鈴木みのる選手もデビュー戦を行った会場でもあります。ですが残念ながら、2020年9月6日をもって閉館、解体されることになっていました。
そのためこの大会は「アイスリボン 横浜文化体育館FINAL」と名を打たれ、コロナ禍という状況でありながら多くの観客が詰めかけました。
私はというと最初で最後の横浜文化体育館での観戦でしたが、この大会で初めて女子プロレスを見る機会ということもあり、「どんなかわいい選手が登場するんだろう?」と期待を膨らませていました。
実際にこの大会を振り返ると、真白優希選手のデビュー戦に始まり、ありとあらゆる個性的でかわいい選手たちが、リング上で戦いを繰り広げ、メインイベントでは鈴季すず選手が19歳にして雪妃真矢選手からICEx∞王座を初戴冠する偉業を成し遂げました。
しかし、私の心に今も強く残り続ける試合は今大会のメインイベントではなく、第6試合の戦いでした。
第6試合はFantastICE初代王者決定戦で、世羅りさ選手対山下りな選手というプロレスラーの試合でした。私は綺麗なコスチュームと笑顔で試合に登場するんだろうなぁと待っていました。
しかしリング周りの人たちの様子が何か変でした。さっきまでTシャツをきて供御きまわっていたリングサイドの選手たちがつなぎ姿となり、手にはグローブ、目には安全ゴーグルをつけ始めました。「あれ?ここは工場か何かかな?」。そう思いながら選手の登場を待ちました。
まずは山下選手の入場。私を含めみんなが花道を見つめて登場を待っていましたが、一向に姿を現しません。そのさなかに体育館入り口から妙な音が聞こえました。
「ブロン!ブロン!ブロロロローン!!」
ふとその方向に目を向けると、なんとハーレーダビットソンが走ってきました!体育館の中をです!!しかもその後部座席には山下選手の姿がありました!!
何度も言いますがここは体育館です。その中でバイクを走らせるなんて体育館側から許可が通ったのでしょうか?それはともかくバイクを降りた山下選手はリングインしました。
続いて世羅りさ選手の入場。こちらは花道から登場し、胸に晒を巻いた特攻服姿で現れました。しかしその手には何か妙なものを持っていました。
なんと扇型に作られた蛍光灯ではありませんか!
そして試合開始のゴングとともに、蛍光灯、ラダー(はしご)を使用したデスマッチが始まったのです。何度も言いますが女子のプロレスでです!!
世羅選手が扇形の蛍光灯で山下選手の頭を叩いたとみれば、それを山下選手は蛍光灯を投げつけ応戦しました。気が付けばリング上は蛍光灯の破片と流れた血で異様な光景となっていました。
壮絶な試合の最後はダウンした山下選手に対し、高さ10mはあろうかというはしごから、世羅りさ選手がダイブ!!そして3カウントが入りました。
この試合は私にとってデスマッチとは何かという概念がひっくり返る出来事となりました。デスマッチはプロレスではなくただの我慢比べと吐き捨てる人もいるかと思いますが、私はデスマッチは普通のプロレス以上のハイレベルな技術が求められる試合なのだとこの時思いました。
例えば蛍光灯の破片を観客に当たらないように、選手への当て方を変えたりといった注意が求められます。またラダーやパイプ椅子も同じく観客に当たらないように注意が必要になります。そのうえで試合を魅せるためのプロレスの技術が求められるのです。
プロレスラーの中でもデスマッチをする選手は決して多くありません。それほどデスマッチファイター(デスマッチをするプロレスラー)は選ばれた人にしかなれないものなのです。
3. デスマッチを行う主なプロレス団体
文章が長文となってしまいましたが、ここで主なデスマッチを行うプロレス団体をご紹介します。短い紹介になってしまいますが、以下の団体も観戦したら個別で記事にしていこうと思います。
①大日本プロレス・・・いわずと知れたデスマッチが売りのプロレス団体。蛍光灯のほかにも釣り針などの変わったアイテムも登場する。
②FREEDOMS・・・”デスマッチの神様”とも呼ばれる葛西純選手が所属する団体。海外からもデスマッチファイターが来日し、ハイレベルなデスマッチを展開する。
また上記以外にもFMW-Eなど、数多くの団体でデスマッチを行っています。またアイスリボンなどといった女子プロレス団体でもデスマッチは行っています。気になった方はぜひ会場に行ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
グロテスク表現になれない私でも観戦できたので、グロい系のアニメや映画に慣れ親しんだ方々もきっとデスマッチの虜になるはずです!
皆さん是非、会場に足を運んでみてください!