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No.008:プロレスのルールってどんなの?他にはないユニークなルール

皆さんこんにちは!サックスマン上野です!

 記事No.005~007にかけて、プロレス界のメジャー団体3つをご紹介しましたが、今回はプロレスの基本的なルールをご紹介したいと思います。

 記事No.004でお話しましたが、プロレス界では各プロレス団体をすべて統括する組織がないため、各プロレス団体でそれぞれルールが設けられています。しかし、基本的なルールは変わらず、”+α”の部分が違うだけなので、基本ルールさえ分かっていればどの団体でも楽しめます。

 しかも、他のスポーツにはないユニークなルールばかりです!

 本記事で基本的なルールを抑えて頂き、試合会場へ足を運んで頂けると幸いです!!

1.プロレスの試合形式

 まずはプロレスにおける試合形式をご紹介します。種類はさまざまありますが、ここでは現在多く行われている代表的な形式をご紹介します。

シングルマッチ・・・プロレスラーが1人vs1人で戦う、基本的な試合形式になります。以前の記事でご紹介したIWGPヘビー級王座(新日本プロレス)や三冠ヘビー級王座(全日本プロレス)など、各団体の最も権威の高いタイトルはこの試合形式で行われることがほとんどです。

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タッグマッチ・・・2人以上でチームを組んで戦う試合形式です。2人vs2人で行われることがほとんどですが、その他にも6人タッグマッチ(3人vs3人)、8人タッグマッチ(4人vs4人)などがあります。各チーム1人がリング内で戦って、残りの選手は赤コーナーと青コーナーの外側でそれぞれ待機しますが、リング内の選手とタッチをしてレフェリーが許可すれば選手交代ができます。また団体によっては「ダブル」と宣言をすれば2人でリング内に入ることが認められ、連携技を繰り出すことができます。しかし下の写真のように、レフェリーが見ていない隙にリング際で連携技を仕掛けたり、選手が勝手にリング内に入ったりなど、無法地帯となるのがほとんどです。そのため、予想外な決着がつくこともあるので見ごたえがあります。

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3WAY、4WAYマッチ・・・1人vs1人vs1人や、2人vs2人vs2人vs2人など、対抗勢力が3つ以上いる状態で戦われる試合形式です。主にタッグマッチのタイトル戦(ベルトを賭けて戦う試合)で多く行われます。この試合形式の場合、ベルトを持つ王者に直接勝たなくても、最後まで勝ち残っていた選手がベルトを手にすることができます。また、この試合形式では下の写真のように、敵対している選手同士が手を組んで攻撃を仕掛けることもあるので、通常の試合では見られない光景が期待できます。

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バトルロイヤル・・・複数人のプロレスラーが同時に戦う試合形式です。最後までリング上に残った選手の勝利となります。この試合形式の場合、トップロープを超えて場外へ落下した場合は敗北となります(これをオーバー・ザ・トップロープと言います)。

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上記以外にも、負けたら勝者に髪を切られる髪切りデスマッチや、互いの選手の手首にチェーンをつなげた状態で戦うチェーンデスマッチ、リング中央部に吊るされたベルトをラダー(はしご)を使って奪い合うラダーマッチなど、さまざまな試合形式があります。

2.プロレスの決着方法

 さまざまな試合形式がありますが、ルール制限を設けない場合、どの試合も共通して以下の決着方法が採用されます。

ピンフォール・・・下の写真のように、相手選手の両肩をリングの床面に押さえつけた状態で、3カウントを取れば勝利となります。そのため相手選手は3カウント以内に何とか肩を床から離すことができればセーフになります。またタッグマッチの場合は、3カウント以内に味方選手が仲間の救出に間に合えばセーフになります(これをカットと言います)。

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ギブアップ、タップアウト・・・関節技や締め技を相手選手に仕掛けて、口頭やリング床を叩くなどをして敗北を認めさせれば勝利となります。技を仕掛けられても、痛みに耐えながらロープに手や足を触れることができれば、攻撃を仕掛けていた選手は技を解除しなければならない(これをロープブレイクと言います)のでセーフとなります。下の写真に写っている青のコスチュームの選手が必死に左手をロープに伸ばしているのもそのためです。

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ノックアウト・・・強烈な攻撃を仕掛けて相手選手をダウンさせ、レフェリーが10カウントを数えるうちに相手選手が立ち上がることができなければ勝利となります。

リングアウト・・・リング外に出た場合、レフェリーが20カウントを数える間にリングに戻らなければなりません。そのため、リング外の鉄柵にテープで縛られたり、リング外でノックアウト状態になるなど、リングに戻れない状態に陥った場合は敗北が確定してしまいます。

3.プロレスの反則技

 プロレスにおいて反則技に当たるのは以下の通りです。しかしこのような反則技をしても、レフェリーが4カウントを数える間に止めれば何度やっても失格になりません。そのため、ヒールレスラー(悪玉)は何度も反則技を仕掛けてくることが多いです。

・のどや急所への攻撃

・凶器攻撃

・目つぶし

・パンチ攻撃

・ロープブレイクの拒否

4.プロレスルールの”+α”の要素

 これまでプロレスの基本的なルールをご紹介しましたが、各プロレス団体はこれに”+α”の要素を加えて、試合展開の差別化を図っています。代表的な要素を挙げると凶器攻撃の容認があります。通常ではイスや机などでの凶器攻撃は反則ですが、プロレス団体によってはこのような凶器攻撃を容認し、デスマッチ形式で試合を展開しているところもあります。さらには蛍光灯や剣山、画びょう、有刺鉄線など、明らかに危険な凶器の使用が認められているプロレス団体もあります。

 また特定のプロレスラーに武器の使用が許可されることもあります。例えば下の写真に写るがばいじいちゃん選手は、ご高齢という理由で特別に杖の使用が許可されています。トップロープを渡れるほど元気なのになんで杖の使用が許可されるのかは分かりません。

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 またこの他にも、ウサギのぬいぐるみを持ち込む女子プロレスラーや、ハーレーダビットソンに跨って入場してくるプロレスラーなどがいます。このようにプロレスラーはアイテムを持ち込んで個性を出すことで、他のプロレスラーとの差別化を図っています(但し、ちゃんとレフェリーの許可が必要です。)。

  以上が基本的なプロレスのルールになります。他のスポーツにはないユニークなルールばかりでしたね!この記事でプロレスの試合に興味を持たれた方は、ぜひ試合会場へ足を運んでみてください!!

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