その1-BUCK-TICKのアルバム全23作、1日1枚通しで聴く(1~8枚目+1)
10月上旬のある日。
ふと、10月中にBUCK-TICKの全アルバムを聴いてみようと思った。
まだ一度も聴いていない作品もあるし、なんといっても10/19が来る。何か目標を立ててそれを実行していることで、心のアップダウンを軽くしておきたい。そして11月には雷神風神レゾナンス、12月にはスブロサ。それぞれ新作が世に出てくる。その前に過去の作品を網羅しておきたい。まずはオリジナルアルバムだけでも。そんな気持ちから始めてみた。
やってみたらとても面白かったのでnoteにも保存しておこうと思い、1日1枚(時々2枚)、発売当時の自分の様子や感想をつけてインスタにあげていたものを、加筆したり書き直したりしてまとめました。
発売順ではなく、ランダムにその日聴きたいものを聴いています。急に10年以上先に飛んだり、戻ったりしています。その1では、最初〜8枚目に聴いた作品と、番外編で1枚、計9作品を取り上げます。
ありったけ自分語りで長いです。うざいです。
だいぶ櫻井さん寄りで書いています。偏っています。
独りよがりな内容もあると思います。
適当に読み流していただいて、この当時何してたっけとか、あの音楽が好きだったななどというふうに楽しんでいただけると嬉しいです。
①夢見る宇宙(2012)
強い、儚い。刹那のパッキング。
櫻井さんの歌詞や歌にある不安、切なさ、憂い、悲しみ怒りなど、時として心が停滞してしまうものを今井さんがぐいぐい引っ張って進んでいく。そんな曲が好きなんだと思う。今井さんの柔軟さ・強さは自分にはないものでもあり、憧れる。
②HURRY UP MODE(1987)
アルバムの印象は、当時聴いた時も改めて聴いた今も、
”ボーカルの人、聴いてると心配になるくらい声が揺らいでる....”でした。
80年代の雰囲気そのままの元気なサウンドと、相反するような甘くて細くて高い声。
”眼前にその人があるのに、求める心がなかった”時期です。
私も不安定な10代であり、子供だったので、強さのある揺らぎの少ない低い大人の歌声を好んで聴いていた。それがup-beatの広石さんだった。ひとたび拠り所が出来てしまうと、なかなか他へは寄り道しない。
③TABOO (1989)
このジャケット、初めて見た時もすごくインパクトありました。30年以上経った今、このアルバムの中の曲が出来る、歌える。BUCK-TICKはそんな曲が多いのがまたすごい。
④ONE LIFE,ONE DEATH(2000)
99年は新卒で入った会社を退職したり、スカパラの青木さんが亡くなったりと、人生初(だと思う)の大ダメージが重なった年。もうエレクトーンをがんばるしかなかったな。人付き合いもホントに下手だったし。
でも、エレクトーンをがんばったおかげで思わぬ出会いとかもあったから、今思うと99年を受けての2000年、さほど悪くなかったんじゃないかと思う。
⑤アトム未来派 No.9(2016)
BUCK-TICKを聴くようになって、わりと初めの方で好きになったアルバムです。New Worldまで一貫してドスーンと重いのが良い。
2016年は、現場に常駐したり2級管工事とったり、仕事をがんばっていた(自分比)。そしてフィギュアスケートにまだまだはまっていた。プログラムで使われる曲を調べて、IPhone(iPodだったかも)に取り込んだりしていた。
⑥Mona Lisa OVERDRIVE(2003)
2003年。このあたりスガシカオにドップリハマった。この頃から、心を抉りとるようなドロドロしたエグい歌詞を書く人に持ってかれるようになった。
理由は忘れたが、母親に「Sugarless」を聴かせたことがある。しかしこれが気に入ってよく聴いていたようで、一時期送られてくる手紙にスガさんのことを書いてくることがあった。
そんな母親が一番気に入っていた曲は「ひとりぼっち」。えぐい。
⑦RAZZLE DAZZLE(2010)
2010年何してたかな…mixiの日記を見返した。バンクーバーオリンピックを見倒していた。まだまだBUCK-TICKからは遠いところでキャッキャしている。私の30~40代はスカパラとフィギュアスケートだったんだ。
当時も好きなことを熱心にmixiの日記に書いている。今と大差ないが、表現は歳のわりにかなり幼い。小っ恥ずかしい。
今年は、宇野亜喜良展を見に行けてよかったです。
⑧狂った太陽(1991)
「さくら」は、個人的に掘り起こされるものが多く、一言で好きな曲と言ってしまうのは難しい。でも、いつのまにか頭の中に流れていたりするので、自分が思うよりも頭に根付いている曲なのだなと感じています。
間奏の今井さんのギターソロが大好きです。歌詞を読んで、自分に置き換えて沈んで聴いていると、ギターの強い音がかき消していく。まさに波がさらってゆく。無でいいのだ。
【番外編】BUCK-TICKじゃない作品も1枚通しで聴く。
櫻井敦司|胎児/SMELL (2004)
この作品は当時聴いても好きだったかもしれない。打ち込みっぽいリズムと浮遊感がとても好き。「愛の惑星」も好きです。受け皿がなくてふわふわ漂っているようなイメージもある。あ、受け皿はBUCK-TICKなのか…
2004年の私は何をしていたか記憶が薄い。派遣先を転々としたり、不安定なそこそこの暗黒時代ではありました。
その2に続きます。