「老後の生活は、お金があれば大丈夫??」
こんにちは。
ケアマネージャーの有資格者で、現在も福祉関係の職種に携わっております沢と申します。
突然ですが、皆様、「老後の資金は2000万円必要」という記事を目にしたり、どこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
老後の生活を安心して送るには、必要となる介護や医療の費用に備えて、「それ位お金を貯めておかないと生活が出来ない。」と一般的には言われている様です。
しかし、年金を受給し、介護保険制度や福祉制度を活用すれば、多額の貯金がなくとも、老後の生活を幸せに送る事が出来るのではないかと実感しています。
(今回、具体的な介護保険制度や、福祉制度の活用について、お伝えしたいわけでなはいので、これ以上の詳細は控えさせて頂きます。)
私が、高齢者施設で勤務していた際、多額の資産をお持ちでも、「家族や友人、誰も面会に来ない。」と寂しそうにされていた方がおられました。
一方、自宅で、経済的にはギリギリの生活をされていても、友人や近所の方、ご家族が頻回に来られ、公的な支援ではできない様々な手助けをしてくださり、いつも幸せそうな笑顔で、過ごされている方がおられました。
少なくとも、私には後者の方の方が、幸せそうに見えました。
私は、介護の仕事を経験する中で、介護をする側の方が、ご高齢の方を助けている様でいて、実は、逆に介護をする側が励まされ、勇気をもらう事が沢山あるのだと気が付きました。
介護が必要になった後ふさぎ込んでいた高齢の方が、様々な介護者が関わることで、心身が回復し笑顔が増えたりした事、ずっと家族だけで介護をされて無理をしてきたが故に、家族と本人が険悪になっていた方が、介護者が関わることで、互いの関係が改善したりする事がありました。
それは、私にとっても、自分のことの様に嬉しい出来事でした。それぞれの高齢の方にとって、何が必要になのか、私達に何が出来るのかを真剣に考えて行動していった後に、その思いが伝わった結果が現れたのかもしれません。
高齢者の方との信頼関係が気付かれた後には、思いもよらない言葉で励まされたりもしました。
一方的に助ける、助けられるという関係でなく、「自分ではないだれかのために」という思いによって、
助け合う事で、私達は幸せを感じられるのです。
老後の生活に必要なものは、多額のお金ではなく、友人や家族、人とのつながりや互いに助け合うことで、生まれる喜びであるのだと思います。