『苦労』って『自分がしたことないキツイ体験を克服する』ってことかな? 苦労ってなに?? 1~作家売買~

若者より先輩の方が『今の若者は苦労を知らない!』なんて言う。

「今の若者は、アレができない!」

「今の若者は、コレが駄目!!」

などなど。

『若者』っていうでっかいカテゴリーをつくって勝手に文句を言い出すのは世の常ですよね。

人間のサガでしょうか?


中年の自分も、自分より若い方々を見れば『苦労を知らず、楽してるな~(要約:羨ましい)』って感情があります。



で、若者さんに話を聞けば、

『そりゃ、人生の先輩方が築き上げてきた努力のおかげで今がある。

年々、技術進歩してる。

毎日のように企業努力の成果の新製品が出回ってる。価格競争もされた、手が届く可能性が高い良質の商品が出回っている。

それでも、若者は若者なりに、その時代に合わせた「苦労」はある!

って、言われました。


例えば、食べ物。

「若者は魚がさばけない人が多い」と思われている。


これを、ものすごくザックリと年上世代・年下世代(若者)と分けて理由を検討してみる。



魚がさばけない。

→年上世代の時代は、今より色々なことが整備されていなかった。

魚が水揚げされてからの保存、流通、冷凍・解凍技術、魚加工場の設備や、人員設定などなど。

海で魚を獲ってから、家庭用にする提供するための全ての整備が今より整っていなかった。


例えば、私の家の近所には昔、スーパーはなく個人店の魚屋がありました。

その魚屋では、加工設備(スーパー内にある設備程度)を持っていなかったので、売り方は『魚1匹づつ』が多かった。

(切り身にすると足が早いとか、他理由もあるでしょうけど割愛)



客が魚をさばいてほしいと依頼すれば、手間がかかるさばくものは手間賃払ったり、簡単なものはサービスでさばいてくれたりした。

毎回、魚屋に依頼するのも面倒になり、必然と「魚を食べるには、自分で捌くのが当たり前」という世界で育つ。


若者世代が育っている『今』は?

→近所の魚屋は廃業した。

スーパーなどでは、店舗の中で魚をさばくスペースや設備が整い、人員配置もできるようになった。

流通も整備され、店舗加工しなくても冷凍・解凍して販売できる技術や設備も生まれた。

たくさんの企業努力のおかけで、今、私が魚を買いに行けば「1尾」販売されている状態より、切り身になった状態のものの方が手に入りやすい。

あくまで『1例』です。

個人店でも営業努力で、今も繁盛してる店もあるでしょうし、スーパーでも「オイ、オイ!」なんて店舗もありますから。

もちろん、スーパーでも1尾売りをメインに販売戦略してる店舗も見かけましたし。


何より、年上世代も、自分より年上時代の方々。

例えば、明治、大正、昭和初期時代など、自分より年上世代の方々からみれば「え?電気冷蔵庫という便利なモノがあるんだね。うちらの世代なんかは~~~」って言われるだろうし。


若者世代からすれば、これだけ設備と品質が揃っているんだから「なんで魚がさばけないといけないの?私らが生きている今の品質だったら、切り身の方がコストと時間的にメリットがある。」ってなります。


そして、便利になっているサービスや技術を使って、便利になったことによって空いた時間を、別の有意義な時間活用して、より良い新しい技術やサービスを生み出していくのが『進化』なのかな~って感じてます。


じゃあ、みんなが言う「苦労」ってなに?って思ったんですよ。


長くなったので次回。

今日も、誰かに笑われていますように。

執筆者:さわ