【ネタバレ】あれ何だったの?って人向け。スピリットフェアラー・ストーリー解説。
ゲーム「Spiritfarer」のキャラクターストーリーネタバレです。
いや~おもしろかったです~!めちゃハマりました。でも、あれ何だったの?ってところ多くなかったですか? 私は多かったです。
なので、海外wikiを見てたら、いろいろ情報がでてきたので、キャラ設定を翻訳してみました。
出典元→Spiritfarer wiki
翻訳機にぶっこんで、ちょいちょいっと手を入れた訳文なので、間違ってるとこも多いかも!許してー!(特にエレナ先生のところ。もう何を言ってるのか途中から意味がわからない。気合いと雰囲気と適当さで訳してみた)
感想はまた最後に。ではどうぞー!
【ステラ】(主人公)
・重病患者の緩和ケア看護師。
・オックスベリーで医療従事者として働いている。
・懸命に働くが、最期は本人も癌になり亡くなる。
(フクロウは病魔、または迫ってくる死を表現?)
・幼少期はフランスのアルザス地方で過ごし、大人になってから旅行で訪れた日本の白川郷でグスタフと出会う。
【グウェン】(シカ)
・グウェンの両親とステラ一家は、昔からの友人だった。
・ステラ一家が北米へ移住する前から付き合いがあった。
・聡明な頭脳を持ち、実利主義的なグウェンだが、いたずら好きな一面もあった。
・2歳年上のグウェンは、ステラにとって姉のような存在だった。
・ステラに自信をもたせたり、時には危険をともなう挑戦を後押しした。
・グウェンはステラにとって、大人になってからも付き合いが変わらない数少ない友人の一人だった。
・金持ち(貴族)の一家だったが、機能不全家庭の中で、グウェンは父親との関係に困難を抱えていた。
・父親にとって、グウェンは自慢の娘だった。
・しかし、それは父の名声や自己満足のために利用されていた。
・「父」と呼ばなければならない保護者への反感を象徴するように、グウェンは幼い頃からタバコを吸っていた。
・勇敢で怖いもの知らずな彼女だったが、それでも彼女は、父親の前でタバコを吸うことはできなかった。
・皮肉なことに、グウェンは40代で肺がんで亡くなる。
・肺がんの末期に差し掛かったグウェンは、北イタリアのアルプス湖にある別荘に戻り、自殺を考える。
・最終的に、ステラは彼女に手を差し伸べ、自殺ではなく、自分の運命を受け入れる手助けをした。
【アトゥル】(カエル)
・ステラの父方の叔父。
・ステラ一家と同時期にフランス北東部に移住し、10年後大西洋を渡って北米へ移住した。
・多くの建築現場でさまざまな技術職に就いていたアトゥル。
・蔑まれた労働者の権利を守る組合リーダーは、彼の天職だった。
・アトゥルは、釣りや料理、座って夕日を眺め楽しむという、日常のささやかな喜びを知っていた。
・そして、それをステラに教えることに大きな誇りを持っていた。
・陽気で小柄なアトゥルだったが、どれほど素晴らしい料理を食べても、どんなに愛情を受けても、埋めることのできない心の穴を隠していた。
・ステラがまだ20代前半、ヨーロッパにいた頃、アトゥルは突然姿を消した。
・これはステラにとって大きなショックであり、ステラは彼に何が起こったのかを知ることはできなかった。
・彼の失踪は、ステラが北米に移住することを決心する理由の一つであった。
【サマー】(ヘビ)
・サマーは、中西部で農場を経営する、非常に厳格な家庭に育った。
・農学技術者として彼女は、大規模な農業会社で働いていたが、化学薬品の多用が原因で乳がんを発症する。
・彼女は病気を治すため、町を離れることを決意。
・そこで彼女は、最愛の人であり、ステラの叔母でもあるローズと出会う。
・回復の過程で、サマーはバイオダイナミック農法に興味を持つ。
・健康を模索する彼女の人生は、よりスピリチュアルなものを受け入れることにつながっていく。
・彼女が、普遍的な愛(という輝き)に身をゆだね、日々を生きようと誓ったのはこの時だった。
・ローズとサマーは、人里離れた場所で二人だけの花園を作った。
・ローズが亡くなるまで、二人はこの家で幸せな日々を過ごした。
・サマーの最期の10年間は葛藤に満ちていた。
・ローズを失い、彼女は混乱した。
・そして、自分自身が自分に寄り添わなければ、自己をコントロールすることができないのだと悟った。
・そして、癌が再発した時、サマーはすべてを受け入れていた。
・サマーはステラに見守られながら息を引き取った。
・サマーの死は、ステラが看護師になるきっかけの出来事だった。
【アリス】(ハリネズミ)
・専業主婦であるアリスは、人生のほぼすべてを子供の世話と、家庭生活に費やした。
・アリスは決して自分を押し付けることなく、他者の意思を尊重した。
・ステラの人生において、アリスは看護師という職業のターニングポイントを表している。
・アリスは、ステラのケアで亡くなった最初の患者であり、終末期ケアで働く意思を再確認させてくれた存在だった。
【アストリッド】(オオヤマネコ)
・第2次世界大戦中、ユダヤ人の子供たちを、母親が経営するレストランの地下室に匿ったアストリッド。
・彼女の人生は、政治的信念と、夫ジョバンニへの愛で形成されていた。
・ステラがフランスに住んでいた10代の頃に、この夫婦に出会う。
・二人は、ステラを孫のようにかわいがった。
・夫の浮気に苦しめられていたアストリッドは、夫ジョバンニが自分を最後まで裏切り続けたことで、彼との絆を断ち切らねばらならいことをようやく受け入れた。
・そして、ステラに見守られながら、老衰でこの世を去った。
【ジョバンニ】(ライオン)
・ジョバンニは、第2次世界大戦でレジスタンスとして戦った。
・その後、自己利益のために貿易を行い、平凡で単調な生活を切り開いた。
・魅力的な外見と、気の利いたフレーズを得意とする。
・それが多少怪しい行動だったとしても、彼は周囲の人々を魅了し続けるために全力を尽くした。
・心臓発作で亡くなるまで、彼は「カルペディエム(今、この瞬間を楽しめ)」という言葉をモットーに生き続けた。
・彼は、自分が妻アストリッドを苦しめ続けたことを理解していたが、最後まで、それを心から申し訳なく思うことはなかった。
【グスタフ】(トリ)
・初めて自分の人生をコントロールできるようになった若き日のステラが、日本で出会ったのがグスタフだった。
・ドイツの美術学芸員として活躍するグスタフは、世界中を飛び回り、多くの美術館やギャラリーで展示会のキュレーションを担当していた。
・美術、歴史、建築に関する幅広い知識を持つ彼は、時として独善的な知識人のように見えてしまうことがあった。
・若くして、身体を麻痺させる変性疾患を発症。
・しかし、意識ははっきりとしていた。
・グスタフはできる限りの仕事を続けたが、病魔は彼のキャリアを妨げ、気分を不安定にさせ、彼の心をより瞑想的な命題へと向かわせた。
・この(心の?)病が、最終的にグスタフの命を奪ったのだと推測される。
【ブルース&ミッキー】(ハチドリとバッファロー)
・ブルースとミッキーは、ステラのケア看護師人生の後半に出会った不思議な二人の患者だった。
・堂々として威圧的な男ミッキーは、飲酒運転で事故を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。
・兄弟であるブルースは、常にミッキーと行動をともにし、二人は非合法な活動を行っていた。
・切っても切れない関係の二人は、ミッキーがステラの元へ入院してきた時には、すでに病棟でも注目の存在になっていた。
・ブルースは、いつもミッキーの代わりに話し、ミッキーがもうそこにいないという事実を受け入れない。
・ミッキーが技術的に生かされているという事実に同意できず、ただひたすらミッキーの痛みを代弁し、風変わりな要求と怒りの言葉を発し続けてしまう。
【スタンリー】(キノコ)
・スタンリーは不治の病にかかった8歳の少年。
・陽気で気まぐれなスタンリーは、分析力に優れており、格言やパンチラインを見破る能力を持っている。
・彼の知性は、すっかり大人になってしまった人々を謙虚にさせる力がある。
・ステラの患者の中で最年少だったスタンリーは、彼女にとって忘れられない存在となった。
・彼は、死にはさまざまな形があり、知性と心の安らぎは、もっとも風変わりな患者の中に見いだせることを、ステラに気づかせた。
【バック】(トカゲ/バシリスク)
・ステラが彼を知った時、すでに彼はこの世にはいなかった。
・バックは、ステラの妹リリーの友人だった。
・10代で亡くなったバックのことを、リリーは彼の死後も思い出し、ステラに話して聞かせていた。
・ステラは、実際にバックと会ったことはなかった。
・しかし、リリーが語るオタク的な性格の彼に興味を持った。
・テーブルトークRPGを通じて現実逃避をするバックの姿は、とても奇妙なことに、彼のリアルな人生(の終わり)と重なっているかのようにステラには感じられた。
・これをきっかけに、ステラはRPGに夢中になり、その過程でバックを偶像化させた。
【エレナ】(イヌ)
・エレナは教師だった。
・「金で何でも買える」ということを教えるような学校で、そこは誰でも合格できる手軽な学校だった。
・どの生徒も印象に残らず、彼女にとって素晴らしいと思える生徒はいなかった。彼らは集中力がなく、おしゃべりばかりをし、エレナが教える最低限のこと以外は何もしなかった。
・彼女には、忘れられない出来事があった。
・ある日の体育の授業後、血気盛んな生徒がホールで暴れていた。彼女は生徒たちを落ち着かせようと言葉を発したが、誰もそれを聞き入れなかった。
・とうとうエレナはキレて、彼らを怒鳴りつけた。
・その時、生徒たちは初めてエレナの言葉に耳を傾けたのだった。
・エレナは彼らに話した。人生の後半にやってくるであろう、大事な人やものを失ったあとに何が起こるのかということを。
・エレナは、人間に与えられた才能と素晴らしさに焦点を当て、二度と自分の決意を見失わないように努めた。
・エレナは、優秀な生徒の役に立っていると実感できたことはなかったし、弱い生徒の精神を壊すことも好きではなかった。
・エレナは生徒たちを教えることはしたが、勉学に苦しむ姿を見るのは好きではなかった。
・生徒たちが言うことを聞かないから、立ち向かっただけだとエレナは言った。けれど、エレナにとって生徒との対峙は簡単なことだった。
・生徒たちは、どうすれば生き残れるか、どうすればより良くなれるか、どうすればリーダーになれるかを、苦難の中で学んでいく。エレナはそのことを理解していた。そしてそれは、彼女にとって愛おしいことだった。
感想
え。そんな話だったの!?ってこと多くなかったですか?
そもそも、ステラが緩和ケアの看護師だったなんて…?!?!
そんな説明あったっけ? なんとなく感じろってこと?? と、頭の中がハテナ状態でした。
どうやら、ゲーム内でうっすら説明されていること以外に、Steamでデジタルアートブックなる設定ガイドが配信されているようです。海外wikiの情報も、そちらからの引用だと思います。
それにしても!
それにしてもですよ!!!
アトゥルおじさ~ん!!!!(涙
一番かわいくて、何でも食べてくれる癒やしおじさんが、まさかの失踪。
何そのハードな話…と思わず言葉につまってしまいました。
だから、あの最後だったのか…と。
煙のように、ふわ~っといなくなってしまったアトゥルおじさん。
エバードアにさえ行かせてもらえないなんて。
人生にはいろんなことがあるけれど、こうやって、すっといなくなってしまった人は、なぜか鮮明に心に刻まれてしまいますよね。
アトゥルおじさんは、きっと現実にちょっと嫌になっただけで、どこかでのんびり生きてるんじゃないか、そんな風に思いたいですが。
でも、みんなに料理をふるまって、大満足でいってしまったのかな。はぁ。
キャラクターストーリーを読みながら気づいたのですが、Spiritfarerの世界は、ステラの人生の時系列とは異なる順番になってるんですね。
ステラの一生の中で、死を見送ってきた人たちが、いわば一堂に会するのがSpiritfarerの世界観だったんですね。
ステラが看護師になる前に出会った人や、ケア看護師になってから出会った人、中には出会いさえもしてない人まで。
そう。
なぜこんな世界ができあがったのかの設定も、バックというキャラクターによって明かされました。
もうすごいよね。何あの設定。やばい。
妹リリーの思い出の中にしか存在しない、バックという青年。
彼はいつもテーブルトークRPGをしていたと、リリーが語っていて、それがなんだかバックのリアルな人生と、ゲームという架空の物語がリンクしてるように感じていくステラ。(ちなみに、ここの説明の英訳はだいぶ私の意訳が入ってますので、間違ってたらすみません)
自分の人生を俯瞰で見つめ直した時に、まるでゲームみたいと思い、ゲームマスターとなるような存在にバックを神格化した結果、あの世界ができあがったのでしょうね。
だから、バックは最後まで船に乗り続ける。架空の存在であり、ゲームマスターでもあるから。
そして、バックの種族はバシリスク。トカゲとも訳せるけれど、バシリスクはヨーロッパに伝わる伝説の生き物。他のすべての動物が、実在する動物であるのに、バックだけはどちらとも取れる属性になっている。まさにバックというキャラクターにふさわしい動物だったように思います。
全員が印象深いキャラクターで、誰もどの子も好きですが、中でもブルース&ミッキーが私は好きでした。
嫌なことしか言わないし、口が悪いし、そもそも誰がしゃべってるのかよくわかんなかったのですが、設定が悲しすぎる。
必死にミッキーの真似をして強がるブルースが、私はたまらなく好きです。
本当に素敵なゲームだったので、たくさんの人にプレイしてもらいたいなあと思います。もし、ネタバレだけ読みに来た方がいたら、ゲームの方もやってみてください!3000円以上の価値は絶対あると思います。