母親、家族、あと何回
久しぶりに従兄弟からLINEがきた。
何事か!?……と思ったら、「家片付けてたら出てきたw」という文章と共に数枚の写真が送られてきた。
写真には幼い頃の私(おそらく3〜4歳)と、やたら若々しい母親が。
見た瞬間に爆笑して、そこから従兄弟と怒涛のLINE合戦。笑
私の目の奥が全然笑ってないとか、ダッサいタイツ履いてるとか、母親の服装が年代を感じさせすぎるとか、背景のポスターのフォントがどうこうとか、たった数枚の写真だけどツッコミどころ満載でしばらく従兄弟と盛り上がった。
んで、だ。
”母親にもLINEで送っといた”と従兄弟が言っていたので、さっそく母親に「写真見た?」とLINEした。
するとものの数分(1分もたってないかも。笑)で返事が。んでもってその返事を見ようとしたとたんに電話がかかってきた。
……絶対電話来ると思った。笑
んで今度は母親と爆笑しながら、
昔は美人だったねぇ〜。あんたはいつもムスッとしてるねぇ。子供なりにむしゃくしゃしてたんだろうねぇ。それにしてもお互い年代を感じる服だねえ。
こんな感じでめずらしく長電話をした(最後は決まって母親の体調不良自慢で締めくくる)。
何気ない親子の様子だけれど、今の私にとっては奇跡みたいなもんなんです、これ。
なぜなら、長いこと母親と仲が悪かったから。私が物心ついた頃から結婚して家を出るまでずっと仲が悪かった。典型的な『母娘不仲』です。
典型的、とは言うものの本っっっ当に仲が悪くて。もうね、水と油どころの話じゃない。この世の中の超絶相性悪いものと同レベルであわないと思う母親とは。笑
当時は日々ものすごいバトルを繰り広げ、幾度となく罵詈雑言を浴びせ、親戚からも「あの二人は……」と呆れられていたであろう親子でしたが、私が結婚してからはほどよい距離感を保つことができ、めでたく良好な関係になりました。
(ぶっちゃけ、2人きりで買い物とか遠出は今でもキツいからしない。笑)
こんな関係だからか、私が個人的に色々と思うことがあるからか、”家族”という言葉にときどきアレルギー反応みたいなのが出てしまいます。
家族だから。血が繋がっているから。家族みたいなもんだから。
あーーーーーなんか嫌だ!!!かゆい!!!
って感じです。笑
家族は素晴らしい。家族は愛の塊だ。家族は何があっても強い絆で結ばれている。
こんな『家族絶対論』的なことを振りかざされると一歩下がりたくなります。そういうのは間にあってます結構です、と静かにフェードアウトしたい。絶対にバレないように。
なのに、バレて連れ戻されることが多々あります。これは本当に苦しい。苦行中の苦行。息ができないしもうほんっとに勘弁してほしい。
そんな私がなぜ冒頭のように母親にコンタクトをとって楽しく長電話をしているのか。
母親だから、に尽きるんだよねえ。
もし母娘不仲の原因が虐待やネグレクト等の社会問題に繋がる内容であればこんな簡単な話ではありません。だから私が今日書いてきたnoteの内容は母親と仲が悪い全ての人に当てはまるわけではありません。
和解が難しい母娘も多くいます。その方達に「たった一人の母親だから」という言葉をかけるつもりは全くない。むしろ、「母親だろうがなんだろうが無理と思ったら逃げろ」と言いたい。なぜなら、10代の頃の私は誰かにそう言われたかったから。
しかし。残念ながら我が家は”ただただ心底仲が悪かった”ってだけのパターンなので、紆余曲折ありながらも最近になってようやく母親に優しくしてあげよう、と思えるようになった、というワケであります。なんてひどい話!笑
まぁひどく親不孝者の私ですが、最近思うんですよ。母親と会うのはあと何回なんだろう、って。
うちの母親はけっこういい歳なのでいつ何が起きてもおかしくはない。いつか必ずやってくるお迎えの日まで、会ったり電話したりするのはあと何回なんだろうか。
てかさ。
どの年齢の人だって人生の長さが決まっているワケじゃない。今90歳の人が100歳まであと10年生きるかもしれないし、今30歳の人が明日不慮の事故で命を落とすかもしれない。
あと何回一緒に笑えるんだろう。
もっともっと大事にしなくてはならないものがあるぞ、こりゃ。
とりあえず明日の朝は旦那さんの前でニコニコして、ペットにいつも以上に「あんた可愛いよ!」って声かけて、母親に体調は大丈夫かLINEしてみよう。んで次の休みには実家に行こう。時間があれば義実家にも。
もうすぐ母の日だけれど、その前に。会うのが無理なら電話でも、LINEでもいい。
少しでも笑顔の時間を増やそう。いつ何が起こるかわからないから。
うん。そうしよう。
ではまた!
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