幸せのトレードオフ
自分の夢を叶え、好きな人と出会い幸せな家庭を築く。人生における最高のシナリオだと思います。
目指してきたキャリアと幸せな家庭両方を築くことができれば、それに越したことはありません。しかし現実では両立している人はごく一部で、ほとんどの人はどこかで諦めたり、妥協してるのではないでしょうか。キャリアと家庭はトレードオフの関係にあると思います。
仕事での幸せを追求するか、家庭での幸せを追求するかは人それぞれで、正解なんてないと思います。そう簡単に決められないし、キャリアの方向性についてどうしたら一番幸せな人生を送れるのかずっと悩んでいますし、きっと永久に答えの出ない難しい問題です。
そんな中、テレビで映画「LA・LA・LAND」を観ました。大人のラブストーリーを描くミュージカル映画で、前述した幸せのトレードオフについて考えさせられる作品でした。以下簡単にあらすじを書きますので、見ていない方はご了承ください。
女優を目指しロスにやってきたミアと、ロスでジャズバーを開く夢をもつジャズピアニストのセバスチャンは恋人関係にありました。しかし、お互いの夢を尊重して別れることを決断し、ミアはパリで女優としてのキャリアを歩み、別の人と結婚して家庭を築きました。一方、セバスチャンはロスに残り、ミアが考えた「SEB'S」という店の名前でジャズバーを開き、夢を叶えました。
ミアは結婚後、偶然「SEB’S」に入ります。セバスチャンはミアが客席にいることに気づき、二人が出会ったきっかけとなった曲を演奏します。その演奏の間、ミアとセバスチャンがもし別れていなかったらという妄想が描かれました。それは、セバスチャンがミアとともにパリに行き、パリでジャズピアニストとして仕事をし、ミアと結婚して子供を授かり家庭を築くというものです。最後にミアを見送るセバスチャンの悲しそうに微笑む表情が印象的でした。
さて、セバスチャンはジャズバーを開くという夢を叶えたものの、本当に幸せを手にしたかと言われたら果たしてどうでしょうか。私はまだ社会人駆け出しですが、自分の夢を追求したらセバスチャンと同じような心境に陥る気がしてなりません。
人はもともと愛によって育てられ、愛によって生かされていると思うと、やはりベースは愛、家庭であり、その上に個人の夢やキャリアの追求が成り立つのような気がします。仕事だってもともとは人の幸せや社会貢献のためにするのであって、人が生きるそもそもの意味は人を愛することにあるのだと思います。仮に夢を叶えるにしても、それまでの過程は1つではないかもしれませんし、よくよく考えれば愛する人を犠牲にする必要なんてないかもしれません。人を愛することを根底に、自分のキャリアについて向き合っていきたいと思いました。
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