孫氏の兵法から学ぶ整体①計編
私は整体師ですが孫氏の兵法など歴史が好きなので、
今回は孫氏の兵法から学んだ理論を整体に当てはめてみました✨
孫子の兵法の第一編は計画性です。
孫氏によると、戦争は国家の大事であるので深く熟考しなければならないとあります。
熟考するにあたって基準となるのが五つの事項で、いざ戦争となったら七つの計算で五つの事項を相手と比較することが望ましいとあります。
五つの事項とは第一は道、第二は天、第三は地、第四は将軍、第五は法とあります。
道とは上司と部下の意見を一致させる事。
この言葉から学んだのは、何のために何をするかを説明して理解してもらう事の重要性。
健康の第一歩は患者さんの自覚なので、根本的な問題を施術者と患者さんで共有してもらう事が大切なのです。
天とは天候や季節の変化に対処する事。
これから学んだのは、気温や気圧、湿度の季節ごとの特徴や変化による身体への影響を考慮することです。
その上で、季節に即した生活を心がけてもらう事が大切になります。
地とは地理的条件のことで戦場までの距離や地形などです。
これは主訴が起こる原因とし、動きが悪い所やかばっている動作などを特定することと考えます。
主訴はなぜ起こったのかを見極めることこそ大切と考えます。
将とは部下を率いる上司の力量を客観的に把握することです。
これは身体の弱りやすい所や起こりやすい問題を知る事とし、客観的な体質を知る事と考えます。
法とは人事や経理などの組織の管理能力になります。
これは日々の生活での管理能力とし、守るべき生活習慣と考えます。
誰でも適切な毎日を送っていれば健康に過ごせますが、何をすればいいのか分かっている人は少ないのが現状です。
次は七つの計算で五つの事項について検討します。
一つ目は意識の統一の有無で、どちらの君主が道を得ているかです。
整体の施術では相手の訴えを理解できていないと、そもそも見当違いのことをしがちです。
痛みや痺れを解消するだけでなく、相手の望んでいる事を理解して施術を始めているかは重要です。
二つ目はどちらの将軍のほうが有能かです。
問題を解決するにあたって、施術に過不足は無いか考えます。
施術に不足があれば、問題の解決には至らないからです。
三つめはどちらの国のほうが天の時と地の利を得ているかで、天候や地理的な条件が味方しているかです。
季節や天候の影響がどれくらいか、施術の効果を発揮しやすいかどうかを考えます。
時期的に悪化しやすい症状があり、時期が良ければ順調に問題は解決します。
四つ目はどちらの法のほうが公正・厳格に執行されているかです。
場合によっては悪い生活習慣を変えてもらう必要があり、それが実践されているかの確認です。
五つ目はどちらの軍隊のほうが強いのかです。
自己治癒力と身体の負荷を比べて、自己治癒力が勝っていなければ症状が解消されることはありません。
六つ目はどちらの兵士のほうがより訓練されているかです。
出来ることは全てやった方が良いですが、どれくらいの生活なら実践できるかも重要です。
無理をした生活はストレスが溜まって逆効果だからです。
七つ目はどちらの賞罰のほうが公正に行われているかです。
何事も実際にやってみて成果を感じているかどうかです。
ポイントとなるのは自分が出来ていると思うかどうかではなく、実際に問題が起きているかどうかです。
こんなに色々とやっていると思っていても、問題が起きているなら何か過不足があるのは確実です。
健康の本質を理解することで、健康とは何かを理解できるのです。