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東洋医学の五行色体表で体質診断⑤五変

体調が崩れる前兆は人の体質によって決まっており、体調を崩しやすいのは特定の季節です。

季節の変化によって内臓の負担が増えると身体は様々な反応をします。

筋肉がつりやすくなったり空咳が出たりします。

東洋医学においては季節によって現れる
・握(筋痙攣)
・憂(溜息)
・噦(しゃっくり)
・空咳
・慄(鳥肌)
の5つの行動に注目しています。

東洋医学 (27)

五行色体表から読み解くと、季節によって内臓が弱ると五変が現れ、内臓が病むと五病が現れます。

木タイプは春に筋痙攣が起こる

木タイプとは気(代謝)が血(栄養)と津液(水分)よりも多いタイプです。

これは肝の機能が高いからで、体力があり睡眠不足にも強いタイプです。

ですが、そんな木タイプは無理をしがちなので徐々に血(栄養)が不足します。

血(栄養)の不足は筋痙攣として現れます。

そして、津液(水分)が不足すると老廃物の排泄が滞り身体に疲労物質が溜まります。

疲労物質とは主に窒素化合物で、一定以上に溜まってくると気(代謝)を下げてしまいます

また、肝の機能が低下すると乳酸の蓄積から体内が酸性に傾きます。

疲労回復にクエン酸が良いというのは、新たな酸を入れる事で乳酸の合成を止めて分解を促進するからです。

気(代謝):血(栄養):津液(水分)=4:3:3

肝の機能を高めるためには、代謝を助ける緑の野菜に含まれるビタミンB群です。

そして水分を多く摂る事で排泄の機能が高まり、低下した気(代謝)を高めることが可能となります。

最も気(代謝)が高まる春に体調を崩しやすくなります。

火タイプは夏に溜息が出る

火タイプは気(代謝)と血(栄養)が高いのに比べて、津液(水分)が少ないので身体に熱が溜まりやすいのが特徴です。

気血が充実していることで心臓は安定して働くことが可能です。

また、血(栄養)が充実していると小腸でのセロトニンが分泌され自律神経の働きも良くなります

ですが津液(水分)が不足していると頭に熱が溜まるので、熱を吐き出すために溜息が増えてしまいます。

頭に熱が溜まり過ぎると自律神経は乱れ、自律神経が乱れると心の機能は低下します。

また自律神経が乱れると呼吸が浅くなりますが、溜息は深い呼吸を促す効果もあります。

気(代謝):血(栄養):津液(水分)=4:4:2

各タイプの中でも津液(水分)の不足が目立つので、水分補給が最も重要となります。

水分が不足する夏は最も体調を崩しやすくなります。

土タイプは土用にしゃっくりが出る

土タイプは血(栄養)が気と津液よりも高くなっています。

血(栄養)が充実していると頭脳労働が得意になり、血が充実しているのは胃や膵臓などの消化器系の機能が高いからです。

主に血(栄養)は脳と肝臓で使われるので、血(栄養)が充実している土タイプは脳と肝の機能も高くなります

そんな消化器系が弱ると吃逆(しゃっくり)が出やすくなります。

消化器系が弱るきっかけの多くは胃腸を冷やしたときです。

吃逆が起こるのは胃の動きが悪くなり、横隔膜に負担がかかり横隔膜が痙攣するためです。

気(代謝):血(栄養):津液(水分)=3:4:3

そんな土タイプを元気にするには、胃を温めるために白湯を飲むことが大切です。

また、顎を動かすのも消化器系の機能を高めるので、ガムやスルメなどを噛むのも効果的です。

消化器系は土用(どよう)と呼ばれる季節の変わり目に機能が低下しやすくなります。

金タイプは秋に空咳が出る

金タイプは血(栄養)と津液(水分)が気よりも多くなっています。

血と津液は充実していますが気(代謝)が低いので肉体労働は苦手です。

血(栄養)が充実しているので長時間の頭脳労働は得意で、クリエイティブな仕事に向いています

ただし気が低いので肺が弱りやすく、運動不足が続くとどんどん身体が弱っていきます。

身体が弱ると空咳が増えるのは、空咳をすることで運動不足な身体に刺激を入れるためです。

また気(代謝)が低いので体温が低くテンションも低い人が目立ちます。

気(代謝):血(栄養):津液(水分)=2:4:4

普段から息が弾むくらいに運動をして身体に刺激を入れることが大切です。

また、気(代謝)を高めるには身体を温めることが大切なので、タイプの人は風呂やサウナ好きが多くいます。

また、肺は乾燥に弱いので秋に体調を崩しやすくなります。

水タイプは冬に鳥肌が立つ

水タイプは気(代謝)と津液(水分)が高いので、長時間の肉体労働にも耐えられます。

対して、血(栄養)は低いので頭脳労働は苦手です。

考えるよりも先に動く人が多いのは血が低い水タイプの特徴です。

体温が維持されている時には調子が良いのですが、身体が冷えると不調になるので鳥肌が立ちやすいのが特徴です。

気(代謝)が高いので元気ですが、津液(水分)も多いので排泄が滞ると調子を崩しやすくなります。

排泄が滞る主な原因は冷えによる気の低下です。

気(代謝):血(栄養):津液(水分)=4:2:4

気が下がらないように運動をすることも大切ですが、排泄を高めることが何よりも重要です。

排泄を促すのはミネラルのカリウムなので、カリウムの多いキノコ類や海藻類を多く食べるのがポイントです。

基本的に身体が冷える冬は体調を崩しやすくなります。

体質④五季      ⇨体質診断⑥五病

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