東洋医学の相剋関係とは抑えるだけでなく能力を発揮させる
相剋関係とは相手を抑える関係だと言われますが、イメージとしては師匠と弟子のような関係です。
弟子が調子に乗って失敗しないように叱って導くのが師匠の役割です。
その弟子が師匠の言う事を聞かなくなれば失敗をしやすくなります。
相剋関係とは、心身の機能が暴走しないように上手くコントロールするための関係です。
ですが、相剋関係が強く抑え過ぎても、抑え方が弱くてもコントロールは上手くできません。
人間だけでなく自然も含めて、この世の中は絶妙なバランスで成り立っているというのが東洋医学の考え方です。
水は生活に必要不可欠なものですが、水が多すぎれば洪水を起こします。
だから適度に水は消費しなければならず、可能なら必要な時に必要な量だけ欲しくなります。
考え方としては洪水を起こさないように堤防を強化するよりも、支流を作って流れを分散させて色々な所を潤すといった感じです。
洪水のような問題を起こさないようにするだけでなく、水が多いなら新たに利用する方法を考えることが大切なのです。
相手を適度に抑える相剋関係とは、新たな可能性を切り開くこともあるのです。
能力を高める相生関係ですが、新しい能力を発見するのは相剋関係と言えるのです。
相生関係の場合は仲良くなる人が多いですが、相剋関係の場合は仲がいいとは限りません。
一見すると仲が悪そうに見えたり、初対面の印象は悪かったりします。
ですが気が付けば自分を良い方向に変えてくれていることに気づきます。
自分を変えるという事は気持ちよく感じることばかりではありません。
場合によっては精神的な苦痛を伴うこともありますが、自信を成長させるためにも相剋関係の関りは大切なのです。
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