マンガで考察シリーズ⑪キングダム
信と龐煖(ほうけん)の一騎打ち
一騎打ちは信の勝利で終わりますが、実は戦いの最中に死んでいたことが判明しました。
「え?」と思う人も多いと思いますが、実は死んだ後も動くというのは珍しくありません。
これは魚の活け造りと一緒で、刺身にされて骨だけになった魚が動くのと同じ現象だと考えられます。
なぜ骨だけになって動けるのか?
それは背骨の中を通る神経に秘密があります。
死んだ後でも神経伝達物質が残っていれば神経による反射が起こるからです。
そのため、信も死んではいるけど神経の影響で動いていたと考えられます。
ここでポイントとなるのが神経の影響です。
信は死んでも動いていたのに龐煖は死んでから一度も動きませんでした。
私が注目したのは亡き戦友たちに支えられているシーンです。
幽霊がいるかどうかは置いといて、人間は記憶したことを思い出すときに脳の浅層から深層まで使います。
つまり目の前のことだけを考えている龐煖よりも、戦友の思いを背負っている信の方が脳の深いところまで活発に動いていたのです。
脳が活発に動いた分だけ神経が刺激され、死んだ後も動くというような離れ業をやってのけたと考えます。
だから思いの分だけ人が強くなるというのは、思い出の分だけ脳の深いところが刺激されて未知なる力が引き出されるのかもしれません✨
キングダムの作中には、思いが人を強くするシーンがたびたび現れます。
そして、そんなシーンを見るたびに胸が熱くなりました!
そんな感情も脳の深い部分を刺激されているのかもしれません。
人間は死んだら終わりかもしれませんが、誰かの記憶に残れたならその人の人生に大きな影響を与え続けることが出来るのです。
だから生き様と同様に死にざまも重要なのですね。
戦い続ければ仲間をどんどんと失っていきますが、敵も味方も関係なく相手の思いを背負える人が最も強いというお話でした。
スポーツの世界などでも、支えてくれた人に感謝している人の方が土壇場で力を発揮します。
どんな時でも、自分のためだけでなく誰かのために頑張ろうとする心意気が潜在能力を引き出すのかもしれません。
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