東洋医学の五行色体表で体質診断②五畜
東洋医学では人間の体質を五つに分けています。
その体質を分ける際に家畜も基準にしています。
人間の性格を
・鶏
・羊
・牛
・馬
・豚(猪)
に分けています。
これらの動物には気(代謝)と血(栄養)、津液(水分)に特徴があります。
動物は生態ごとに特徴があり、食肉としての栄養を見るとそれがより顕著に分かります。
これらの特徴から人間の体質を診断できるのです。
①鶏に例えられる木タイプ
木タイプが鶏に例えられるのは気(代謝)が高くて動きが素早いからです。
鶏が羽ばたくのにはとても体力が必要で、燃費はあまりよくありません。
ですが、きちんと食事をして休息をとることで動き続けることが可能なのです。
木タイプは体力があり回復力があるので、休日を充実させられればより仕事が充実します。
基本的に木タイプは多趣味で活動的なタイプと言えます。
木タイプの男性は短気で性衝動に突き動かされる傾向がありますが、結婚する事で精神的に落ち着き管理者として有能さを発揮します。
木タイプの女性は愛情深く世話好きな姉さん女房タイプです。
結婚すれば良妻賢母となりますが気の強さから縁遠い面も。
自立した性格なので浮気は絶対に許さずに離婚する事もしばしば。
②羊に例えられる火タイプ
羊は群れで行動し仲間思いです。
火タイプはルールに厳しくドライにも見えますが、義理堅く人情に厚い一面もあります。
羊が群れで行動できるのは、視野が広くて周りをよく見ているからです。
羊の特性として群れを好みますが序列がありません。
そのため個人プレーは存在せずに、1頭が危険を感じて走り出すと群れ全体が一斉に追走するような特徴もあります。
また羊は臆病で脆弱な動物なので、パニック状態になりやすい事が有名です。
火タイプの人がルールに厳しいのは不測の事態を避ける本能と言えますね。
しかし日々、同じ事を続けられるのも特徴なので事務系の仕事では高い評価を受けやすいですね。
③牛に例えられる土タイプ
土タイプの人は牛のようにおっとりとしていて落ち着いた雰囲気を持っています。
土タイプの人は行動がゆっくりですが、行動する前に人一倍考えているからです。
時にクヨクヨして頼りなさそうに見えても、芯が強く逆境にも強いのは土タイプです。
いざとなったら一歩も引かず立ち向かいます。
牛の特性としては4つの胃を持つ複胃動物という事で、非常に多くの種類の細菌や微生物が棲んでいます。
土タイプの人は一人よりもチームで成果を出すことを得意にしています。
自分の力にこだわらず消極的にも見えますが、他人の力を借りるのが上手いタイプです。
男女ともに人が集まって来るので、自分からは積極的には動かない事が多いですね。
④馬に例えられる金タイプ
金タイプの人は現実逃避しがちです。
想像力が豊かな分だけ自分の世界に浸るためです。
馬の本能は危険から全力で逃げることなので、金タイプの人は好き嫌いが激しく嫌いな人とは関わろうとしません。
金タイプはマイペースでワガママな印象を受けますが、閃きや芸術性という点で他のタイプよりも秀でており非凡な才能を発揮します。
気(代謝)よりも津液(水分)が多いのでクールな人が目立ちます。
体温が低下すると調子が上がらないので、熱めのシャワーを朝に浴びると活動的に動けます。
馬の特性は視野の広さが特徴で、普通の人は気づかない事にも着目する天才肌です。
⑤豚(猪)に例えられる水タイプ
水タイプの人は自分が良いと思う道を猪突猛進します。
猪は生存本能が強く精力的なので、地上に餌が無くなっても木の根を掘り起こし食べてしまいます。
水タイプは道なき道を切り拓くたくましさを持ったタイプです。
行動基準は出来るかどうかより、やりたいかどうかなので好きな事には一直線で迷いません。
どれほどの困難も乗り越えて、晩年に大成するのは水タイプです。
どんなに疲れていても週末に遊びに行くことで元気になるのが水タイプです。
逆に動かないと調子を崩すので、疲れていても熱めの湯船に浸かりましょう。
水タイプは人付き合いを大切にした分だけ晩年に成功するタイプでもあります。
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