✅80代女性【亡き夫への憎しみ消えず】を選択理論でコーチング人生案内#108
「80代の女性。夫が亡くなり3年たちますが、憎しみ、恨みが消えません。亭主関白でケチで、俺様第一。私は口答えをしたことも、逆らったこともなく、プライドを傷つけないよう、いつも気を張って緊張の連続でした」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・亭主関白でけち、俺様第一だった夫に対する憎しみと恨みが消えず、夜になると思い出して眠れず、困っている。
・生前は口答えもせず、逆らったこともなかったが、今の自分は老人ホームで日に日に弱っていく感じで、もっと戦えばよかったのにと、ばかだった自分のこんな老後、こんな人生に耐えられそうもない。人生の指針がなくて、困っている。
相談者の「願いごと」
・「亡くなった夫」の記憶に振り回されないようになりたい。
・自分のばかだった人生、運命に何とか耐えていける、人生の指針がほしい。
【コーチングモデルと選択理論の考え方】
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・「亭主関白でけち、俺様第一だった夫」の記憶に振り回されて困っている。
・自分のばかだった人生、運命に何とか耐えていける、人生の指針がほしい。(願いごとが叶えたいが、叶えられなくて困っている)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(樋口恵子さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・大変なご主人に対して、ずっと口答えもせず、逆らわず、いつも気を張って緊張を維持して、苦しい時もつらい時も自力で切り抜けてこられたというあなたの人生も、ものすごく大きなエネルギーが必要だったと思いますが、そのような大きなエネルギーがどこから生まれていたのかというと、ひょっとしたら、ご主人に対する憎しみや恨みが、そのエネルギー源だったのかもしれませんね。
・ご主人が、あなたを体力的にも精神的にも消耗させた、あなたの人生を台無しにしたというように、ずっと思われているのかもしれませんが、見方によっては、ご主人が、あなたの人生におけるエネルギーを引き出してきたのかもしれません。だとしたら、夜になるとご主人のことを思い出し、眠れないことが、かえって、今でもあなたにエネルギーを供給している可能性があると考えられないでしょうか。もし、そう考えることができれば、ご主人のことを無理に忘れる必要もないかもしれませんね。思い出に浸って、腹を立てるほど、あしたへのエネルギ-が湧いているのかもしれません。
・ご主人のことを夜になって思い出してしまうのを全くなくすことは難しいかもしれませんが、それはそれとして、今の置かれた環境である老人ホームでは、いろいろ制約はあるかもしれませんが、どのような生活や生き方ができれば少しでもよいと考えていらっしゃるのでしょうか。
・もし、仮に、ご主人との人生のことが、ご自分なりに少しでも納得でき、あなたが体力的、精神的にも回復できたとしたら、娘さんのご家族との関係、老人ホームでの生活や人間関係を含め、どんな生活をされたい、どんな生き方をされたいのでしょうか。また、できるようになると思われているのですか。
・「人生の指針ができてから、今後の自分の生活や生き方を変えていく」という考え方もありますが、まず、あなたが今したいことをし、生きたい人生の1日1日を、生きたいように生きていくことを先にしていけば、結果として、人生の指針のようなものが見えてくるかもしれません。
・あなたとして、今満たせていない大切なニーズや価値観、生き方で、これからの人生でどうしても満たしたいものがあるとしたら、それらはどのようなものなのでしょうか。
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。
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