✅40代男性【妻と義母が娘に過保護】を選択理論でコーチング人生案内#124
「40代の男性。妻の実家で世話になっている大学1年の娘が、教師への道を視野に入れ、塾のアルバイトを始めました。おっとりしていて活発とはいえない性格とみていたので、自主的な行動に感心しました。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・18歳の娘を預かってくれている義母が、塾のアルバイトを始めた娘の帰宅が週に1回、午後11時を過ぎることを心配して眠れないので、娘に塾を辞めてほしいようで、それに妻も同調して、二人が余りに過保護ではないかと思えて、困っている。
相談者の「願いごと」
・娘は、父親の自分以上に、義母や母親の管理下にこれからも置かれることをゾッと思っているかもしれず、どうすればよいか、よいアドバイスがほしい。
相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求
(力・自己価値の欲求)
【選択理論のコーチング三角モデル】
【選択理論の考え方】
・相手の行動を変えられるのは相手本人であって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。
・いやがる相手を変えようとしても、相手の抵抗を生み、人間関係が遠ざかるだけ、と考えましょう。
・変わろうとしない相手に自分が振り回されていることに気づきましょう。
・相手を批判したり、強制したり、脅したり、文句を言ったりすることはやめましょう。
・相手の行動も、自分のと同じく、ニーズや価値観、欲求を満たすための精一杯の行動なのだと考えましょう。
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・娘に過保護で、コントロール下に置こうとする義母と妻」の言動に、自分が振り回されて困っている。
(困りごとのパターン:振り回されている。)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・午後11時の帰宅となると、地域や場所によっては、かなり危険な所あると思いますが、仮にそのような環境なら、義母の言動も、娘さんに対する当然の心配や、預かっている責任感からのように思えますが、いかがでしょうか?
・義母や奥さんは、娘さんが自立して、教師を目ざすことにも反対なのでしょうか?
・義母や奥さんが、娘さんの自立と教師を目ざすことを応援する一方で、娘さんに間違いが起きないように慎重を期す、というのであれば、それはそれで、「娘さんのことを思っての精一杯の行動」であり、一方、あなたの心配も、娘さんの自立を願う父親としての「精一杯の行動(思い)」のように思えます。そのような意味で、義母や奥さんの思いも、あなたの思いも、娘さんの幸せを願ってのことであるように思われますが、いかがでしょうか?
・とはいっても、本人である娘さんが、義母やお母さんの心配に対して、どのように考え、今回の塾を辞めるようにとのリクエストに対して、どのように対処していくかは、自立を目ざす娘さんにとっても、乗越えていかなければならない一つの経験(試練)だとも思えます。
・娘さんは、お父さんに対して、どのようなお父さんであってほしい(例えば、見守っていてくれる存在、相談に乗って話を聴いてくれる存在、社会人としての先輩、など)と願っていらっしゃるのでしょうか?
・また、娘さんは、お母さんや義母に対して、どのような存在であってほしいと願っていらっしゃるでしょうか?
・お父さん、お母さん、義母が、「自分の正しさ」を押しつけるのではなく、娘さんの主体性を尊重しながらも、それぞれの思いや経験から、娘さんの成長を見守り、アドバイスしていくようなことが、バランスよく、娘さんの自立の支援になるようにも思えます。
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。