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✅40代男性【妻が子どもに過干渉】選択理論でコーチング#99
「40代の男性。小学6年生と4年生の子どもに対する妻の干渉が強すぎます。」
文字の止めはねから矢印の書き方まで、自分の考えを強要します。歴代の担任の先生の名前を思い出せないとか、謝る言葉の「てにをは」があっていないとかいうことでもどなります。怒る基準が大人の基準のため、小学生の子どもたちは一挙手一投足で怒られることになります。
妻は子どもたちが受験に対応できるように、会社員になってクビにならないように、と口癖のように言います。私はもう少し子どもの言うことを聞いて教育したいと考えているのですが、ネグレクトとどなられます。
児童相談所やカウンセリングなどにも相談しましたが、妻は自分の考えと異なるアドバイスは全く聞かず、関係を絶ちます。私は父としてどのように対応すればよいでしょうか。(東京・Y男)
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・妻が子供に対して、厳しく過干渉な教育をし、「自分の考え方」に固執して、周りのアドバイスにも耳を貸さないので、困っている。
・子供が妻の過干渉で厳しいしつけによって、育ち方に問題が生じないか、心配で困っている。(推測)
相談者の「願いごと」
・自分が父親として、どのように対応すればよいかを知りたい。
・子供にはのびのびと健全に育ってほしい。
【コーチングモデルと選択理論の考え方】
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抵抗を生み、人間関係が遠ざかるだけ」と考えて
みましょう。
②「相手(子供)がこちらにしてほしい行動で、して
あげられるものがあれば、積極的に協力し貢献
しよう」と考えてみましょう。
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・妻が「子供に対して、厳しく過干渉な教育をし、自分の考え方に固執して周りに耳を貸さない妻」に振り回されて困っている。
・父親として、どのように対応すれば良いかが、わからなくて、困っている。
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】
お子さんたちに対するお連れ合いの言動は非常に悩ましく、問題を感じます。母親としての責任感が強く、子どものためにきちんとしつけなくてはいけないと思いつめていらっしゃるようですが、しつけとは、親の方針を一方的に子どもに押し付けることではありません。子どもがその子らしく育とうとする力を見守り励ます心を失ったしつけは、どれほど子どもの心を傷つけることでしょう。
米国の教育家ドロシー・ロー・ノルトの詩「子ども」にこんな言葉があります。「批判ばかりされた子どもは非難することをおぼえる 激励をうけた子どもは自信をおぼえる 可愛かわい がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じることをおぼえる」(部分抜粋)。ご夫婦でかみしめ、時間をかけてでも、お連れ合いの子育て観を変えるよう努力なさってください。
自分と意見を異にする人を拒絶するなど、人間関係全般にも厳しい言動がみられるようですね。それはお連れ合い自身がみたされていないからかもしれません。人から「激励」され、「信頼」しあえる喜びを感じ取れるように、心と身体をしっかり抱きしめてあげてください。父として、夫としてのあなたの役割は今、とても大きいと思います。
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・夫であり、父として、どんな家庭、家族であってほしいですか。子供達には、どういうふうに育ってほしいですか。また、どんな夫婦でありたいですか。
・子供達は、どのようなお父さんであってほしいと考えているでしょうか。また、お父さんに具体的にどんなことをしてほしいと願っているでしょうか。
・奥さん自身も、自分なりに「精一杯の努力をされている」のかもしれませんね。また、奥さん自身が、自分の経験や、自分の性格、不安な気持ち、母親としての承認欲求などに、振り回されているようなところがあるのかもしれません。奥さんが、できるだけ心の余裕が持てて、自分が子供にしていることが、子供にどのような影響を与えているかが客観的にわかるようになるような良い方法、などがあればいいですね。
・奥さんの子供さんに対する接し方が、いつもより問題が少ないときなど、どういう場合には、奥さんの態度が柔らかになるのかにも、注意されて、そのような例外的な場合が増えていくには、どんなことがあればいいのか、の観察もされてみてください。
・「自分の考え方に固執する奥さん」を変えようとすると、奥さんの抵抗を生み、ご主人やお子さんとの関係に悪影響があるかもしれません。奥さんの対応で、承認できるところがあれば、積極的に承認し、また、お子さん達の行動についても、認められるところは、積極的に認められるのもよいのではないかと思います。
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。