10代女性の【後輩のタメ口が気になる】をコーチングするとしたら?
😞 今回は、相談者が「タメ口をする後輩に振り回されている」事例です…🙂行動の選択理論でコーチング人生案内#179
✅次のようなプロセスで、相談者の答えを引き出す質問、コーチングの展開を考えてみました💦
▶︎ 相談者が話したい「困りごと」を受けとめ、まとめると
・部活動の1年生のうちの1人が敬語を使わず、言葉遣いも悪い。自分は副部長という立場で、本人にタメ口をやめるように注意したいが、その1年生は、部内で最も技術があり、注意しづらい雰囲気があり、部のその後を考えるとためらいがある。
▶︎「困りごと」を「願いごと」に転換して、話してもらうと
・今後、この後輩とどう関わればいいかを知りたい。
▶︎ 相談者の「困りごとのパターン」を考えてみると
願いごとが不明確
相手(タメ口をする、技術力の高い後輩)に振り回されている
相手をコントロールしよう(変えよう)としている
かっとうに悩んでいる
🚩 ①相手の困りごと、願いごとを受けとめたうえで、②次の質問や展開をしてみること、を考えました
・なかなか悩ましい問題ですね。
・仮に、その後輩の言動が、もっとひどくなったら、どうしますか?
どのくらいまでがまんできそうですか?
・今の状況を放置すると、どのような展開になっていきそうですか?
もし、後輩の言動がもっとひどくなったら、どのような問題が生じてくるでしょうか?
・一方で、逆に、あなたが期待する方向で、その後輩が、本人自身で言動を修正してくれたら、どのような良い変化があると思われているのですか?
・あなたが副部長という立場で、部長や仲間にも相談したとき、ほかの人の意見はどうなのでしょうか?
・ところで、仮に、「あなた自身の言動が、あなたには悪気がないのに、その後輩のように、部のリーダーや仲間から問題だと思われている」と仮定したとき、あなたなら、リーダーや周りの人から、どのように注意やアドバイスを促してほしいと思いますか?
どのように話されたら、素直に受け入れられそうですか?
注意を受けても、言動を変えるかどうかは、本人次第のところがありますが、「自分の言動が周りの人を不愉快にしていることに、本人も気づいていない場合」に、周りの人が、注意やアドバイスをしてくれないとしたら、本人としたら、そのことはどう思うでしょうか?
あなたなら、どう思いますか? もちろん、人によって考え方は違うと思います。
・話は変わりますが、今回のことをきっかけに、部の中で、「最低これだけは、お互いに守りたい、言葉づかいのルール」のようなものを、先輩、後輩も含めて、みんなで作るとしたら、どのようなルールになるでしょうか?
・そして、リーダーの立場として、そのようなルールを守れない部員がいた場合、注意される本人にとっては、そのことだけを指摘され、注意されるのと、その人の日頃の部活動への貢献や、その人のプラス面や強みのこと、などをいろいろとフィードバックしてもらったうえで、「これだけは守ってほしい」と丁寧に注意やアドバイスをされるのとでは、どんな違いがありそうですか?
・そして、以上のようなことをいろいろ考慮し、そのうえで、自分たちが話し合って決めた「いろいろ配慮したうえでの注意やアドバイス」を、その後輩に対してしたにもかかわらず、、その後輩が守ろうとしないという事態になったとき、それでも、その後輩の「技術力の高さ」をとりますか?
そのような選択もあり得るとは思いますが、そのようにしたとき、部活動にどのような影響が出てくるでしょうか?
・今回のことは、「高校生の部活動のこと」とはいえ、割と難しい、人のマネジメント、組織のマネジメントの話であり、あなたのこれからの人生でも、ときに遭遇せざるをえない問題だと思います。この機会に、このような問題に、どのように対処していくかを学ぶよい機会だと思います。
がんばって、いろいろ、試してみられたらよいと思います。どんなことでも、すべてが、未来に向って、よい学びとなるでしょう。
✅参考:回答者(増田明美さん)の言葉です💖
💟新聞の人生案内の回答は一種のティーチングに当たると思います。「本人から本人の答えを引き出す対話」としてのコーチングとの違いがよく分りますので、コーチングが、より社会に認知される一助になればと思います。
✅ 以下、選択理論コーチングの補足です。
😋 筆者独自の見解や表現も入っています.
1,相談者が満たすと幸せ感が増ず基本的欲求(ニーズ)
愛所属の欲求(愛したい、愛されたい、仲間でありたい、仲間がほしい。人間関係、結びつき、親密、メンバーの一員など)
力・自己価値の欲求(自分が価値ある存在でありたい、認められたい、自分を認めたい。コントロール、達成、競争、影響力など)
自由の欲求(自由でありたい、自由にしたい。自立、移動、選択、創造など)
楽しみの欲求(楽しみたい、学びたい、追求したい。面白い、喜び、笑い)
生存の欲求(生存に必要なことを満たしたい。安心、安全、健康、生殖など)
2,選択理論コーチングの基本的な三角モデル
3,今回使った「選択理論の考え方のエッセンス」
🌻 選択理論の第1の原理
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・自分には、未来に向って、自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。
🌻 選択理論の第2の原理
・相手(本人)の行動を変えられるのは相手(本人)だけであって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。(影響は与えられるが、相手を変えることはできない。「相手が自ら変わる」と考える)
🌻 「外的コントロールの心理」から「内的コントロールの考え方」に転換
・変わろうとしない相手(変えられない状況、環境)に、自分が振り回されていること、に気づきましょう。
・同じ行動をするなら、いやいやでなく進んで行動をする方が自分のコントロール感も高く、自由度も広がる、と考えましょう。
🌻 外的コントロールをやめて、人間関係を近づける
・「自分の正しさを押しつけると相手は反発するか逃げる」、「相手の考えを受けとめると相手は近づいてくる」ということを理解しましょう。
・いやがる相手を変えよう(コントロールしよう)としても、相手の抵抗を生み、相手との人間関係が遠ざかるだけ、と考えましょう。
・(本人を外側から変えようとして)相手を批判したり、強制したり、脅したり、文句を言ったりすることはやめましょう。
・相手との関係が良くなると、こちらのリクエストも聞いてくれやすくなります。
・「人間関係を育む行動」を習慣にしましょう。具体的には、傾聴する、支援する、勇気づける、信頼する、受けとめる、尊敬する、意見の違いについて交渉する、などの行動です。
・「人間関係を害する行動」をやめましょう。具体的には、強制する、批判する、責める、脅す、文句を言う、ガミガミ言う、罰を与える、ほうびで釣る、などの行動です。
🌻 相手の内的コントロールと行動、願望、欲求充足
・相手の行動や反応(抵抗、攻撃、逃避など)も、自分のと同じく、相手が本人の基本的欲求やニーズや価値観を満たすための精一杯の行動なのだと考えましょう。
相手も、あなたとの関係で、相手のどのような基本的欲求やニーズ、価値観が満たせていないか、について考えてみましょう。
・相手の大切な基本的欲求やニーズ、価値観を考えてみて、相手がそれを満たせるように、「相手がしてほしい行動で自分がしてあげられること」があれば、積極的に協力し、貢献しましょう。
・相手が相手の基本的欲求やニーズ、価値観を満たせるような、自分にリクエストしたい具体的な行動が何かあるか、を相手に聞いてみましょう。
🌻 自分と相手の「現状(のステージ)の知覚と将来の願望」
・自分は今、人生やキャリアのどのようなステージにいて(入っていて)、未来(次のステージ)に向って何を望んでいるか、を具体的に考えてみましょう。
・相手は今、人生やキャリアのどのようなステージにいて(入っていて)、未来(次のステージ)に向って何を望んでいるか、を具体的に考えてみましょう。
🌻 相手との人間関係(具体的やりとり)の願望-人間関係の距離感
・自分は相手との関係で、未来に向って、どのような距離感で、具体的にどのようなやりとりができる(叉はしない)関係でありたいのか(自分の立ち位置をどこにするのか)を考えてみましょう。
そして、そうであることによって、自分は相手とどのような人間関係を得たいのか、考えてみましょう。
・相手はあなたとの関係で、未来に向って、どのような距離感で、具体的にどのようなやりとりができる(叉はしない関係)でありたいのか(立ち対置をどこにするのか)を考えてみましょう。
そして、そうであることによって、相手(職場、グループ)は自分とどのような関係を得たいのか、を考えてみましょう。
🌻 かっとう(二方向の矛盾する願いごと)への対処
・二方向のかっとうでは、それぞれの極端を考えてみることが、どちらの方向を選ぶにしても、また、自分の望む「立ち位置」を明確にすることにも役立ちます。
仮に、どちらかを選んだとして、それによって生じる問題に対して、どう対処するかを考えることで、最終的に自分のどのような選択をしたとしても、その選択に納得感を得ることに役立ちます。
🌻 自分の「自分」との関係
・もう一人の「自分」も、「自分なりに精一杯がんばっているんだ」と考えましょう。(注:ここでいう「自分」は、自分の気分や感情、喪失感、記憶、思い込み、心理的な症状、もう一人のダメな自分、完璧主義の自分などを指します)
そして、もう一人の「自分」の心の声を聴き、応援者として励まし、勇気づけてあげましょう。
・もし、第3者が「今の自分」の状況だったら、自分は「その第3者」の状況をどのように考え、どんなアドバイスをするか、を考えてみましょう。
🌻 自分の欲求充足
・自分が満たせていない、自分にとって大切な基本的欲求やニーズ、価値観が何か、を考えましょう。
・もし、自分の願いが実現したら、今とどう違ってくるか、そのときは、今と違う何をしているかを考えてみましょう。
🌻 現在とっている行動の自己評価と、これからの行動プラン
・自分が願っていることを実現するために、今どんな行動をしているか、それを続けていて実現できそうか、どんな新しい行動ができるか、を考えてみましょう。
・「願いごとを実現するために、今、自分はどんな行動をとっているか」
「今している行動を続ければ、願いごとや欲求が満たされるだろうか」
という、自分の行動や状況の「自己評価」を口癖にしましょう。
・「もし願いが実現したときは、今と違うどんな行動をするだろうか」という具体的な行動を考えてみて、それらを先どりしてやりましょう。そして、どんな変化があるかを見てみましょう。
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