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✅40代女性【夫の死 話せる友人欲しい】を選択理論でコーチング人生案内#53

「40代のパート女性。大学生の一人娘は離れて暮らしています。主人は娘が小さい頃に亡くなりました。」

 相談したいのは、自分のことを話せる友人がいないことです。何人か友人が集まればご主人のグチばかり。「もう離婚したい」「死んでくれたらいいのに」などなど。私は自分のことを話せず、周りから「自分のことを話さない人」と思われています。

 以前、親友と思えた人に主人の話をしたら、「私は幸せだから不幸な人の気持ちはわかってあげられない、ごめんね」と言われ、それから連絡はありません。主人のことを話すのはタブーなのかと怖くなり、誰にも話せなくなりました。

 死別サークルにも参加したことがありますが、高齢の方ばかりで仲良くなれませんでした。姉や娘に話してもグチになり、嫌な顔をされます。ふとさみしくなりました。(東京・W子)

(2022年3月11日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。


【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・「自分のことを話せる友人」がいなくて、困っている。

・「娘が小さい頃になくなった主人のこと」を話したいが、聴いてくれる人が居なくて困っている。

相談者の「願いごと」

・「自分のことを話せる友人」がほしい。

・「娘が小さい頃になくなった主人」の話しを聞いてくれる人がほしい。

【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

②「自分には、自分が幸せになるために、未来に向って
行動する責任がある」と考えてみましょう。

 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

 ・「自分のことを話せる友人」がほしいが、できなくて困っている(願いごとが叶えられなくて、困っている)。

「娘が小さい頃になくなった主人」を話しを聞いてくれる人がほしいが、居なくて困っている(願いごとが叶えられなくて、困っている)。

以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。

 

【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】

 お連れ合いが亡くなってからずいぶんと月日がたっていてなお、誰かに話したいのですね。どんなにかけがえのない方でいらしたことでしょう。それほど大切な方のことは、あなたの胸の中にしまっておいてはいかがでしょうか。亡くなった方は生きているとき以上に雄弁だとも言います。心の中でお連れ合いと話をなさるほうが、はるかに豊かな時間をお持ちになれると思います。夫のグチ悪口で盛り上がっている友人たちに聞かせるなんてもったいないと私は思います。

 一方、ご自分のことを聞いてもらいたいというお気持ちはよく分かりますが、これもまず相手を選ぶことが賢明です。適当に調子を合わせられたり、妙に説教めいたことを言われたり、 噂うわさ 話のネタにされたりして、傷つくこともあります。

 自分のことを打ちあけて後悔しないで済む相手に巡り合うには、まずあなた自身がよき聞き手になりましょう。相手の人となりが分かってから、ご自分のことを話しても遅くはないと思います。さらには、どういう話し方や話題が聞く人を心地よくさせるのかについて学ぶこともできます。まず聞き役から始めるのが、あなたのように慎重な方には最も適した友人作りの方法ではないかと思います。

(2022年3月11日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・「自分のことを話せる友人」と「主人の話を聞いてくれる人」を分けて考えることは出来ますか?

 「自分のことを話せる友人」をすぐに見つけることは難しいかもしれませんが、「主人の話を聞いてくれる人」であれば、例えば、カウンセラー(特に死別の問題を専門にしている)に話を、あなたが話したいだけ、聴いてもらい、共感してもらえば、今すぐにでも、あなたが叶えたいことが、かなり、叶えられるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

・あなたは、どんな「主人の話」を聴いてもらいたいのですか? もし、とことん、あなたが聴いてもらいたいことを、「よく話を聴いてくれる人」に話し、聴いてもらうことが出来れば、今の状況とどういう違いが出てきそうですか?

・また、プロになるかもしれませんが、そのようなカウンセラーに、「自分のことを話せる友人がほしい」という相談をしてみたら、相談するのとしないのとでは、友達の出来やすさは、変わってくるでしょうか?

・「主人のグチを話したい人のグチ話」とか、「幸せな人の幸せ自慢の話」をあなたはどのくらい、共感して、聴いてあげられそうですか? 
 もし、あなたが、そのような話をしたい人の話を聴くのが、しんどいとしたら、ちょうど同じように、その人達にとって、あなたの「亡くなったご主人を聴くこと」は、しんどいことなのかもしれませんね。
 「聴くことのプロ」でないと、「相手の話を聴くこと」が難しいような話題も、いくつもあると思います。

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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